認知症の祖母による不用品廃棄問題への対処法

祖母が認知症を機に活発になったんですが… 何でも勝手に行動してしまいます。 初めまして、少し相談をさせて下さい。祖母の認知症が二年程前に発覚しました。 その原因は徘徊で、それまで足腰が弱かったので部屋に篭もりきりだったのですが、今年になってからは特に活発になりました。例を上げると祖父に任せっきりだった家事を手伝う様になり、最近では一人で買い物にも行くようになりました。認知症になるまでは無口だったのに、最近はアナウンサーがニュースを告げる度に「あれはこうだ」「私の時は云々」と頼んでもない解説やヤジを永遠と話す等、家族から見てもかなり症状が軽くなっている様に思えます。ですが、最近その活発さが過度になってきていて困っています。その過度な活発さ…というのが勝手に家のものを処分してしまいます。例を上げると今現在使っている家族の靴を汚れた靴等と纏めて捨ててしまったり、歯磨きやら洗顔剤等 自分が「要らない」と判断した物は何であっても問答無用で捨ててしまいます。しかも、捨てるのが家族が起きている朝では無く寝静まった夜中です。たまたま私がトイレに行く時にゴミを捨てに行くのを見かけ声を掛けたら戻っては来たのですが、私自身眠かったのでゴミ袋の中にあった衣類は明日確認しようと部屋のドアの前において寝たらその後また持って行ってしまったらしく朝起きた時には既にゴミ収集車が回収していました。それでも祖母は知らん顔だったので、祖母がまたゴミと勘違いして捨てに行くのを確認して今度は玄関の前で問い詰めてやろうと戻ってきた時に問いただしたら「誰かが呼んでた」「名前を呼ばれた」(勿論誰も呼んでいません)と言い、私がゴミを取りに行って見せつけると「知らない」と一点張りをされました。食事中の会話も明らかに時代があってない話を自分のことの様に話していたり、妄言が過ぎている様に思えます。私以外の家族は基本起きてから対処を考える人達なので、私が動かなければと考えています。何か良い対処法はあるのでしょうか。認知症は完治しない…と言うのは知っていますが、こうすることでそういった行動が抑制される等 体験談でも何でも構わないのでよろしければ知恵をお貸し下さい。 ご回答をお願いします。

認知症による行動変化と不用品廃棄問題

ご祖母様の状態、大変お辛いですね。認知症による行動変化は、ご家族にとって大きな負担となります。特に、夜中にこっそり不用品を廃棄してしまう行為は、危険性も伴い、迅速な対応が必要です。 ご祖母様は、認知症の症状の中でも「見当識障害」や「判断力の低下」、「記憶障害」といった症状が強く出ている可能性があります。そのため、物が「要らない」と判断する基準が歪んでいたり、自分が何をしたのかを覚えていない、という状態になっていると考えられます。

具体的な対処法:段階的なアプローチ

認知症の症状は個人差が大きく、効果的な対処法も異なります。まずは、以下の段階的なアプローチを試みてください。

1.安全確保と現状把握

最も重要なのは、ご祖母様とご家族の安全確保です。

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  • 危険な物の整理:刃物、薬品、火を使うものなど、危険なものは、ご祖母様の手に届かない場所に保管しましょう。鍵付きの収納なども有効です。
  • ゴミ出しの管理:ゴミ出しは、ご家族が直接行うか、ご祖母様がゴミを勝手に捨てられないよう、ゴミ箱に鍵をかける、ゴミ袋を目立たない場所に保管するなどの工夫をしましょう。
  • 徘徊対策:徘徊の危険性がある場合は、玄関にチャイムやセンサーを設置したり、GPS機能付きの機器を使用するのも有効です。
  • 記録をつける:いつ、どのような物を捨てたのか、記録を付けておきましょう。これは、今後の対応策を考える上で重要な情報となります。写真やメモで記録を残すことをお勧めします。

2.環境調整による行動変容へのアプローチ

ご祖母様の行動を直接制限するのではなく、環境を調整することで、不用品廃棄行動を抑制する方法です。

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  • 捨てるものを限定する:ご祖母様が捨てて良いものと、捨ててはいけないものを明確に区別し、分かりやすく表示しましょう。例えば、「この箱の中にあるものだけ捨てて良い」など、ルールを視覚的に提示することが効果的です。写真付きの説明も有効です。
  • 不要なものを減らす:そもそも捨てるものが少ない環境を作ることも重要です。不要なものは、定期的に整理整頓し、最小限の物だけを残しましょう。
  • 分別しやすいゴミ箱:分別しやすいように、ゴミ箱を種類別に用意し、分かりやすくラベルを貼ることで、ご祖母様の負担を軽減し、誤って大切な物を捨ててしまうリスクを減らすことができます。
  • 部屋のレイアウト変更:ご祖母様が頻繁に不用品を捨てている場所のレイアウトを変更することで、行動パターンを変えることができます。例えば、ゴミ箱の位置を変える、物を置く場所を変えるなど、小さな変化を試してみましょう。

3.コミュニケーションと安心感の提供

ご祖母様とのコミュニケーションは、非常に重要です。

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  • 穏やかな声かけ:感情的に叱ったりせず、穏やかな声で、なぜその行動が良くないのかを優しく説明しましょう。「この靴は、まだ使えるから、捨てないでね」など、具体的な言葉で伝えましょう。
  • 共感と理解:ご祖母様の気持ちに寄り添い、共感することで、安心感を与えましょう。「捨てたい気持ちも分かるけど…」など、ご祖母様の感情を理解する姿勢を示すことが大切です。
  • 思い出を共有する:写真やアルバムを見ながら、過去の思い出を共有することで、ご祖母様の心を落ち着かせ、安心感を与えましょう。
  • 役割を与える:家事の手伝いなど、ご祖母様に簡単な役割を与えることで、充実感や生きがいを感じてもらうことができます。ただし、無理強いはせず、ご祖母様のペースに合わせて行いましょう。

4.専門機関への相談

上記の対応で改善が見られない場合は、専門機関への相談を検討しましょう。

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  • ケアマネージャー:ケアマネージャーに相談することで、適切な介護サービスの利用方法や、介護保険の申請方法などを教えてもらえます。
  • 医師:主治医に相談し、薬物療法などの可能性についても検討しましょう。
  • 認知症サポートグループ:同じような悩みを持つ方々と交流することで、情報交換や心の支えを得ることができます。

専門家の視点:認知症ケアにおける環境調整の重要性

認知症ケアにおいては、環境調整が非常に重要です。ご本人の行動を直接制限するのではなく、安全で安心できる環境を整えることで、行動の改善を促すことができます。 例えば、整理整頓された部屋、分かりやすい表示、そしてご本人にとって安心できる空間を作ることで、落ち着きを取り戻し、不用品廃棄行動を抑制できる可能性があります。

事例:環境調整による成功例

あるご家庭では、認知症の母親が夜中に不用品を捨ててしまうことに悩んでいました。そこで、ゴミ箱に鍵をかけ、必要なものだけを整理整頓した結果、不用品廃棄行動が大幅に減少しました。また、母親が安心して過ごせるよう、居心地の良い空間作りにも力を入れたそうです。

まとめ:継続的なケアとご自身のケアも忘れずに

認知症の対応は、長期にわたる継続的なケアが必要です。ご家族の負担も大きいため、ご自身の心身の状態にも気を配り、定期的に休息を取るなど、セルフケアも忘れずに行いましょう。 専門機関の活用も積極的に検討し、ご家族みんなで協力して、穏やかな生活を送れるようサポートしていきましょう。

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