認知症の祖母と穏やかな暮らし:インテリアと生活環境の工夫で安心を

認知症の祖母についての相談です。85歳の認知症の祖母がいます。ここ1.2年で症状がでるようになってきました。最近では日付感覚がおかしく、また昼夜逆転もあります。週2回デイサービスに通っているのですが、毎日デイサービスの準備をしたり。デイに行った日に昼寝して起きたら、またデイサービスと勘違いして準備していたりします。私も父も仕事があるので、普段は母が祖母のお世話をしていてくれるのですが、注意しても腑に落ちない顔をする祖母に対して母も相当息が詰まってしまっているようです。また夜中にデイサービスの準備の為、玄関に靴を出したりして以前転んだことがあるので怪我をしてしまうのではないか?と心配です。どのように祖母を諭すのが1番いいのですかね?私たちがしている対策としては、祖母の目に付く所にデイサービスの日です。という札と、デイサービスではありません。という札を日毎に変える。ということしています。他には準備を始めたり、勘違いしているたびに違うよ。と注意することです。ほって置いたら疲れて眠るかな?と考えましたが、やはり怪我したり徘徊が始まってしまったら怖いです。どう対応するのが祖母にも母にもいいのか悩んでいます。よろしくお願いします。

認知症による行動とご家族の負担

85歳のお祖母様の認知症の症状、特に日付感覚の混乱や昼夜逆転、そしてデイサービスへの行き違いによる行動は、ご家族の皆様にとって大きな負担となっていることと思います。 お祖母様を諭すことよりも、環境を整え、安心できる生活空間を作ることが、現状では最も効果的なアプローチです。 ご家族の皆様、特に介護を担われているお母様の精神的な負担軽減も非常に重要です。

認知症の方への声かけ:叱るのではなく、寄り添う

認知症の方への対応で最も大切なのは、叱ったり、論理的に説明したりしないことです。 認知症によって、理解力や記憶力が低下しているため、いくら注意しても理解できない、あるいはすぐに忘れてしまう可能性が高いです。 「違うよ」と注意する行為は、お祖母様を混乱させ、不安感を増幅させる可能性があります。 代わりに、穏やかな声で、現在の状況を優しく伝えましょう。「今、デイサービスはお休みだよ」「今日は〇〇曜日だから、デイサービスは明日だね」といったように、事実をシンプルに伝えることが重要です。

インテリアと生活環境の工夫:安心と安全を確保する

お祖母様の安全と、ご家族の負担軽減のために、インテリアや生活環境の工夫を検討してみましょう。

1. 明るく、見やすい空間づくり

* 照明:十分な明るさを確保しましょう。特に夜間は、優しく、目に優しい間接照明などを活用すると、昼夜逆転の軽減に繋がります。
* 色使い:落ち着きのある、ベージュやアイボリーなどの暖色系の色を基調としたインテリアは、リラックス効果があります。刺激の強い色や、複雑な模様は避けましょう。
* 家具の配置:家具は、通路を広く確保し、転倒防止に配慮して配置しましょう。角のある家具には、クッションなどを付けるのも有効です。
* 床材:滑りにくい素材の床材を選びましょう。絨毯などを敷く場合は、滑り止めを使用してください。

2. 時間の把握を助ける工夫

* 大きなカレンダー:日付と曜日が大きく表示されたカレンダーを、お祖母様のよく見える場所に設置しましょう。写真やイラスト入りのカレンダーは、理解しやすくなります。
* 時計:大きな文字盤のアナログ時計とデジタル時計の両方があると、時間感覚の混乱を軽減するのに役立ちます。
* スケジュール表:デイサービスの日程などを、写真やイラストと一緒に分かりやすく表示したスケジュール表を作成しましょう。

3. デイサービスの準備を促す工夫

* 専用のスペース:デイサービスの準備に必要なものを収納する専用のスペースを作り、整理整頓しましょう。
* 視覚的なサイン:デイサービスに行く日には、玄関などに目立つサイン(写真やイラスト付き)を置きましょう。
* 準備の手順を写真で示す:デイサービスの準備の手順を写真付きで示したカードを作成し、お祖母様に分かりやすく提示しましょう。

4. 夜間の安全対策

* ベッドサイドランプ:夜中に起き上がっても安心できるように、ベッドサイドに柔らかな光を放つランプを置きましょう。
* ナイトライト:廊下などにナイトライトを設置し、夜間の転倒を防ぎましょう。
* 玄関の施錠:夜間は玄関に鍵をかけ、徘徊を防ぎましょう。

5. その他の工夫

* 見守りカメラ:お祖母様の行動を遠隔で確認できる見守りカメラを設置することで、安心感が増します。
* 緊急連絡先リスト:緊急時に備えて、連絡先リストを分かりやすい場所に掲示しておきましょう。

専門家のサポートを活用する

介護の負担が大きくなってきたと感じたら、ケアマネージャー医師相談窓口などに相談することをお勧めします。 専門家のアドバイスを受けることで、より適切な対応策を見つけることができます。 また、デイサービスショートステイなどのサービスを積極的に活用することで、ご家族の負担を軽減し、お祖母様もリフレッシュできる機会を作ることができます。

まとめ:安心できる環境づくりが最優先

認知症の祖母への対応は、叱るのではなく、安心できる環境を整えることが最も重要です。 インテリアや生活環境を工夫することで、お祖母様の安全と、ご家族の精神的な負担を軽減することができます。 専門家のサポートも活用しながら、穏やかな日々を送れるよう、一緒に努力していきましょう。

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