認知症の祖母とトイレ問題:清潔で安心できる住環境を作るための具体的な対策

祖母87歳が3年程前から軽い痴呆が始まり同居しています。かなり前に父が亡くなっている為、母が家計を支えており、自営業です。夕方からの仕事の為日中は寝ています。祖母や母の知人女性77歳にお金を払い世話をしてもらっています。ご飯や散歩、下の世話など。祖母は、歩幅は狭く遅いですが散歩もしています。トイレも自分で行けますが、漏らすのでオムツをしています。食事時など一切喋りません。唯一喋る事は、ウンコが出ないという事だけです。本当にトイレ依存症と言えば良いのか、ウンコにこだわります。軽い便秘症なので漢方のお茶を飲ませているのですが、一日でもウンコが出ないとお茶をくれ!とうるさいです。ただお茶を飲むとウンコが出すぎてしまい、オムツから漏れる程です。トイレを流すって事もわからないようで、たいてい流しません。便座にウンコがついてる事やトイレの床にウンコ付きペーパーが落ちていたり、私は今妊娠中で新居が完成するまで実家に居ます。昼間はずっとトイレ掃除をしています。祖母は尿が出ないのに昼間は10分おきにトイレを出たり入ったりしています。何故トイレの事ばかり気にするのかが全くわかりません。家中糞尿の臭いが取れません。祖母の部屋からトイレまでの間にウンコでぐちゃぐちゃのオムツが落ちていたり、トイレの壁などにウンコがついていたり、もう2年ほどこの状態なので全員が疲れきっています。ちなみに漢方を薄めて飲ませるとウンコが出ないので、お茶をくれ!とまた言います。お風呂でお尻を洗ってる最中に漏らす事もあり、お風呂場も洗ってもウンコの臭いがします。これから赤ちゃんも産まれて来るし衛生的にも良くないですし、なぜトイレにだけこだわるのかがわかりません。いつまでこの状態が続くのか。。。何か良い方法はありますか?

認知症とトイレの問題:原因と対応

ご質問にある状況は、認知症に伴う排泄機能の低下と、それに伴うご家族の負担が非常に大きい状態です。まず、トイレにこだわる理由を理解することが重要です。

認知症の方の場合、排泄に関する感覚が鈍くなったり、排泄の意思表示が難しくなることがあります。 祖母様の「ウンコが出ない」という訴えは、身体的な不快感だけでなく、不安や焦燥感を表している可能性があります。 また、トイレに頻繁に出入りするのは、場所の認知が曖昧になっている排泄のタイミングを逃している、あるいは単なる徘徊の一種の可能性もあります。

さらに、トイレを流せない、オムツを適切に処理できないといった行動は、認知機能の低下によるものです。 これらの行動は、単なる不注意ではなく、認知症の症状として理解することが重要です。

具体的な解決策:多角的なアプローチで改善を目指しましょう

現状を改善するためには、以下の点を段階的に検討し、実践していくことが重要です。

1. 専門家の協力を得る

まず、介護支援専門員(ケアマネージャー)に相談することを強くお勧めします。ケアマネージャーは、介護サービスの利用方法や、介護保険制度の活用方法などを丁寧に説明し、適切なサービスを繋いでくれます。

具体的には、以下のサービスが検討できます。

  • 訪問介護:ヘルパーによる排泄介助、掃除、オムツ交換などの援助を受けられます。
  • デイサービス:日中、施設で介護を受けながら、社会参加やリハビリを行うことで、認知症の進行を遅らせる効果も期待できます。
  • 訪問看護:看護師による健康状態の観察や、医療的な処置が必要な場合に利用できます。特に、漢方薬の服用量や調整について相談できます。
  • 認知症専門医の診察:薬物療法による症状の緩和や、認知症の進行状況の把握に役立ちます。便秘薬や、認知症症状を緩和する薬剤の処方なども検討できます。

2. トイレ環境の改善

トイレの環境を祖母様に合わせて改善することで、排泄に関する不安やストレスを軽減できます。

  • 手すりや補助便座の設置:転倒防止とスムーズな排泄をサポートします。床は滑りにくい素材を選びましょう。
  • 便座の暖房機能:寒さによる排泄への抵抗感を減らします。
  • トイレの明るさ確保:認知機能の低下により、暗い場所では不安を感じやすいため、十分な明るさを確保しましょう。夜間はナイトライトなどを活用しましょう。
  • 分かりやすい表示:トイレの場所が分かりやすいように、大きな絵や文字で表示しましょう。視覚的な情報は認知症の方にとって非常に重要です。
  • トイレの臭い対策消臭剤空気清浄機を活用し、常に清潔な状態を保ちましょう。定期的な清掃も欠かせません。

3. 排泄ケアの見直し

漢方薬の効果や副作用、排便の頻度などを医師や看護師と相談し、適切な量や服用方法を調整しましょう。オムツのタイプも、漏れにくいものや、肌に優しい素材のものなど、様々な種類がありますので、試行錯誤しながら最適なものを選びましょう。

また、排泄訓練も検討できます。決められた時間にトイレに誘導したり、排泄のサインに気づいてすぐに対応するなど、規則正しい生活リズムを作ることで、排泄の習慣を改善できる可能性があります。

4. 家庭環境の工夫

  • オムツの処理方法の改善:オムツ専用のゴミ箱を使用し、こまめに処理することで臭いの発生を抑えましょう。専用のゴミ袋も活用すると便利です。
  • 清掃の負担軽減:家族で協力して清掃を行い、負担を分散しましょう。清掃用品を工夫することで、効率的に清掃できます。
  • リラックスできる空間づくり:祖母様の部屋を明るく、清潔で、リラックスできる空間にしましょう。好きな色や柄のインテリアを取り入れるのも効果的です。アロマテラピーなども有効です。

5. ご自身のケア

妊娠中であることを考慮し、ご自身の負担を軽減することが重要です。 介護サービスの利用を積極的に検討し、休息を十分に取るようにしましょう。 ご自身の健康状態を維持することで、介護を続けることができます。

インテリアの活用:安心できる空間づくり

インテリアは、住環境の快適性と精神的な安定に大きく影響します。 祖母様の状態を考慮し、以下の点を意識したインテリア選びを検討しましょう。

  • 落ち着いた色調:ベージュやアイボリーなどの、穏やかな色調は、精神的な落ち着きを与えます。刺激の少ない空間は、認知症の方にとって重要です。
  • 滑りにくい床材:転倒防止のため、滑りにくい素材の床材を選びましょう。
  • 手すりの設置:必要に応じて、手すりを設置し、安全性を高めましょう。
  • 自然光を多く取り入れる:自然光は、心身のリラックス効果があります。
  • シンプルで分かりやすいデザイン:複雑なデザインは、認知症の方にとって混乱を招く可能性があります。シンプルで分かりやすいデザインの家具を選びましょう。

まとめ

認知症の介護は、ご家族にとって大きな負担となります。専門家の協力を得ながら、段階的に改善策を実践していくことが重要です。 インテリアの工夫も、安心できる住環境を作る上で重要な要素となります。 焦らず、一歩ずつ改善を進めていきましょう。

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