認知症の祖母とデイサービス通所:分かりやすい時間管理と安心できる空間づくり

認知症の祖母の事で相談です。80代の祖母は認知症で要介護1と認定を受けています。週に3~4回デイサービスを利用していますが、最近では認知症が進んできたのか行く日や曜日がわからなくなり、毎日『今日は行く日?』と聞きます。もちろん毎日『今日は行く日だよ』とか『今日はお休み』とかの会話をするのですが、行かない日でも行く日だと思い込んでしまう日もあリ、何回言っても分からない時があります。認知症だと数字(時計や日付など)に疎くなると聞いたことありますし、祖母の状態からして曜日や日付がすぐに理解するのは難しい事は分かっています。しかし、毎日の事でもあるし、実際に一番祖母に携わっているのは母なので、少しでも助けてあげたいのです。そこで、認知症の方でも日付や時間が簡単に分かる物があれば少しでも楽になるのではないかと思いました。電子時計も置いてみたのですが、効果はあまりありませんでした。もちろん今日は行く日、行かない日と毎日声をかければよいのは分かっていますが、何か認知症の人でも分かる物をご存知の方は教えて下さい。今日は『〇月〇日(〇曜日)デイサービスに行く日』などと紙で作って部屋の目立つ所にぶら下げておくのはどうでしょうか?よろしくお願いします。

認知症の方への時間・曜日理解の支援:具体的な方法と工夫

ご祖母様のデイサービス通所に関するご心配、よく分かります。認知症の方にとって、時間や曜日の把握は難しい課題です。毎日「今日は行く日?」と尋ねられるご苦労は、ご家族の負担も大きく、心労も絶えませんよね。 ご提案いただいた「紙に書いて掲示する」方法も有効ですが、認知症の進行度合いや、ご祖母様の個性によって、効果は様々です。より効果的な方法を探るために、いくつかの具体的な対策と、そのポイントを解説します。

視覚的な支援ツールを活用する

認知症の方にとって、視覚情報は非常に重要です。数字や文字よりも、絵や写真、色などの視覚的な情報の方が理解しやすいことが多いです。

1. 写真を使ったカレンダー

* デイサービスに行く日には、デイサービスの写真を大きく貼り付ける。 写真には、ご祖母様がデイサービスで楽しんでいる様子や、仲の良い職員さんの写真なども含めると、より効果的です。
* 曜日の表記は、イラストや色分けで分かりやすくする。 例えば、月曜日は青い月、火曜日は赤い火のイラストなど、視覚的に曜日を区別できるように工夫しましょう。
* カレンダーは大きく、文字も大きく、太字で書く。 老眼や認知機能の低下によって、小さな文字が見えにくい可能性があります。
* カレンダーは、常に同じ場所に掲示する。 場所が変わると、ご祖母様はカレンダーを見つけられなくなる可能性があります。

2. 視覚スケジュール

カレンダーに加えて、デイサービスに行く日のスケジュールを、絵や写真を使って分かりやすく作成します。

* 「朝起きて」「準備をして」「デイサービスへ行く」「帰宅する」といった流れを、絵カードで表現する。 各ステップに時間を記載するよりも、絵だけで流れを把握できるようにする方が効果的です。
* 「デイサービスに行く日」には、特別なマーク(例えば、大きな星マーク)を付ける。 これにより、一目でデイサービスに行く日であることが分かります。
* スケジュールは、ご祖母様の目線の高さに掲示する。 見やすい位置に掲示することが重要です。

3. デジタルフォトフレーム

デジタルフォトフレームに、デイサービスの写真や、その日の予定の写真をスライドショー形式で表示させるのも有効です。

* 写真と合わせて、大きな文字で「今日はデイサービスに行く日」と表示する。 視覚的な情報と文字情報を組み合わせることで、より理解しやすくなります。
* 自動でスライドショーが再生されるように設定する。 ご祖母様自身で操作する必要がないため、ストレスなく情報を得ることができます。

環境を整える

視覚的な支援ツールに加えて、環境を整えることも重要です。

1. 落ち着いた空間を作る

ご祖母様の部屋は、落ち着いた雰囲気で、ご本人がリラックスできる空間であることが大切です。

* 明るすぎず、暗すぎない照明にする。 明るすぎる照明は、ご祖母様を落ち着かせません。
* 余計なものを置かない。 ごちゃごちゃした空間は、ご祖母様の混乱を招く可能性があります。
* 好きな色や好きなものを飾る。 ご祖母様の好きな色や、思い出の品などを飾ることで、安心感を高めることができます。

2. 日常のリズムを整える

規則正しい生活リズムを作ることで、ご祖母様の認知機能の低下を遅らせる効果が期待できます。

* 毎日の起床時間と就寝時間を決める。 可能な限り、同じ時間に起床し、同じ時間に就寝するように心がけましょう。
* 食事や排泄の時間も決める。 食事や排泄の時間を決めることで、ご祖母様の生活リズムが安定します。
* デイサービスに行く時間と帰宅時間を明確にする。 デイサービスに行く時間と帰宅時間を明確にすることで、ご祖母様の不安を軽減できます。

専門家のサポートを受ける

必要に応じて、専門家のサポートを受けることも検討しましょう。

* ケアマネージャーに相談する。 ケアマネージャーは、ご祖母様の状態に合った支援策を提案してくれます。
* 医師に相談する。 医師は、ご祖母様の認知症の進行状況を把握し、適切なアドバイスをしてくれます。
* 認知症専門の相談窓口に相談する。 認知症に関する相談窓口では、専門家が様々な相談に乗ってくれます。

まとめ:継続的な工夫と家族のサポートが大切

認知症の方への時間管理は、試行錯誤が必要なプロセスです。今回ご紹介した方法以外にも、ご祖母様に合った方法を見つけることが大切です。 大切なのは、ご家族が継続的に工夫を凝らし、ご祖母様を温かくサポートすることです。 ご家族の愛情とサポートが、ご祖母様の安心につながります。

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