認知症の父と預金通帳:穏やかな解決策を探る

認知症の父についてお知恵を貸してください。父は88歳、母は76歳で二人住まい、私は徒歩で15分のところに住んでいます。昨年熱中症で入院して以来、めっきり痴呆の症状が進み、母を困らせています。 掛かり付けの内科医の先生の助言で介護認定を受け、ディサービスに通うようになり、少しは母も気の休まる時間が出来て喜んでいました。ところが最近突然預金通帳に執着するようになり、見せると無理やり奪っては無くしてしまう(なんとか部屋で見つかりますが)ようになったそうなのです。そこで母は、心配だから私に預けたからと言うことにしていたところ、案の定父が来て、通帳を出すように言うのです。今のところ幸いなことに土日に来るので、今日は銀行が休みだから、月曜日に一緒に行こうねとその場を逃れてる状況です。そうするとしばらくは忘れているようです。何にいくら必要なのかもうやむやで、本当に使いたくて言ってる様な感じはしません。恐らくこれも認知症の症状なのかと思いますが、今日で三度目、さすがにもう胸が痛くて、ダンナに今度は居留守を頼みたくなる状態です。古い通帳を預けておくのはどうかとも思っていますが、何かいい方法はないものでしょうか。5,6年前までは父が管理していたので、急に思い出したのでしょうか。我が親なのでわかりやすく言ってしまえば、まるっきりボケてはいないので、余計に手をやいてます。何をしても納得はしないでしょうが、もし何かいい対処方法があったら、教えて下さい。

認知症と金銭管理:深刻な問題と解決策

88歳のご父親の認知症の症状が進行し、預金通帳への執着という深刻な問題に直面されているとのこと、大変お辛い状況だとお察しいたします。ご家族の皆様の負担軽減のため、具体的な解決策を探っていきましょう。 ご父親は完全に認知症でボケているわけではなく、時折、以前の記憶が蘇る状態であることも、対応を難しくしている原因の一つでしょう。

通帳管理の現状と課題

現状では、ご父親は通帳の所在を把握しており、それを取り戻そうとしています。 一時しのぎの対応では、ご両親の精神的な負担が大きくなり、ご自身のストレスも増大する一方です。 根本的な解決策を検討する必要があります。 単に通帳を隠したり、居留守を使うことは、一時的な解決策に過ぎず、ご父親の不安やストレスを増幅させる可能性があります。

専門家への相談:安心できる解決策への第一歩

まず、かかりつけの医師や、介護支援専門員(ケアマネージャー)に相談することを強くお勧めします。 彼らは認知症に関する専門的な知識を持ち、ご家族の状況に合わせた適切なアドバイスをくれるでしょう。 通帳管理の問題は、単なる金銭管理の問題ではなく、ご父親の精神状態や安全に関わる重要な問題です。 専門家の意見を聞くことで、より安心で適切な対応策を見つけ出すことができます。

具体的な解決策:段階的なアプローチ

医師やケアマネージャーと相談の上、以下の段階的なアプローチを検討してみましょう。

1. 金銭管理の委任:成年後見制度の活用

ご父親の認知症の症状が進行し、ご自身で金銭管理を行うことが困難な場合、成年後見制度の利用を検討しましょう。成年後見制度とは、判断能力が不十分になった人の財産管理や身上保護を行う制度です。 成年後見人を選任することで、通帳の管理や生活費の支出などを適切に行うことができます。 成年後見人には、弁護士や司法書士、社会福祉士などが就任します。 手続きは複雑ですが、専門家のサポートを受けることでスムーズに進めることができます。

2. 預金口座の変更:安全な管理体制の構築

成年後見制度の利用と並行して、預金口座の変更も検討しましょう。 例えば、ご母親名義の口座に資金を移したり、ご家族が共同で管理できる口座を作ることも考えられます。 ただし、ご父親の意思を尊重しつつ、慎重に進める必要があります。 この際も、医師やケアマネージャーのアドバイスが重要です。

3. 代替手段の提供:通帳への執着を軽減する工夫

通帳への執着は、ご父親にとって安心感や存在意義に繋がるものかもしれません。 通帳そのものではなく、通帳のレプリカを作成し、代わりに渡してみるのも一つの方法です。 また、写真付きの通帳ケースを用意し、そこに通帳の代わりに写真を入れて置くことで、安心感を維持できるかもしれません。 これは、ご父親の感情を理解し、穏やかに対応するための工夫です。

4. 認知症への理解と対応:穏やかなコミュニケーション

認知症の方への接し方は、非常に重要です。 感情的に反論したり、否定するのではなく、共感し、穏やかにコミュニケーションをとることが大切です。 ご父親の気持ちを受け止め、安心感を与えながら、徐々に通帳管理を委譲していく必要があります。 例えば、「心配だから一緒に管理しようね」など、協調的な言葉を選ぶことが効果的です。

インテリアとの関連:安心できる居住空間の整備

認知症の方にとって、安心できる居住空間は非常に重要です。 インテリアの工夫によって、ご父親の不安やストレスを軽減することができます。

* 落ち着いた色調のインテリア:ベージュやアイボリーなどの暖色系の色は、リラックス効果があります。
* シンプルで整理された空間:ごちゃごちゃした空間は、認知症の方にとって混乱を招きます。 整理整頓された、シンプルで清潔な空間を心がけましょう。
* 見やすい家具や照明:視覚的な情報が分かりやすいように、家具や照明にも配慮しましょう。

これらのインテリアの工夫は、ご父親の精神的な安定に繋がり、通帳への執着を軽減する効果も期待できます。

まとめ:ご家族と専門家の連携がカギ

認知症の症状と金銭管理の問題は、ご家族だけで解決するのは困難です。 医師、ケアマネージャー、必要であれば弁護士などの専門家の協力を得ながら、段階的に対応を進めていくことが重要です。 ご父親の尊厳と安全を第一に考え、穏やかな解決策を見つけていきましょう。 そして、ご家族の皆様も、心身ともに疲弊しないよう、サポート体制を整えることを忘れないでください。

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