認知症の父と母の安全を守るための寝室とトイレの工夫|インテリアと照明の選び方

認知症の恐るしさ 2~3年前まで 自分で車を運転して何処にでも行っていた父が、ウォーキングで坂道を何往復もしていた父が、銀行でお金を下ろしてた父が、認知症になったら、自分の家もわからないし、自分の家のトイレもわからなくなってしまった。(正確にはわかる時と、わからない時がある)恐るべし認知症。父の顔も別人のように豹変してしまった。毎朝毎晩処方薬を飲んでいるのに・・。 今日、さっき23時55分頃帰宅したら、母がベッドで悲鳴をあげていた。靴を脱いで急いで行ってみると、父がトイレが何処だかわからなくて、間違って隣の部屋の母の寝室のベッドに乗るところだった。明るいとまぶしいといい、暗いと場所がわからない。トイレまでのルートには、センサーライトをいくつも置いているのだが、母の顔を踏まないようにするにはどうしたらいいか?私が当直勤務のときは、父を見れない。

認知症による徘徊と夜間の事故防止:安全な寝室とトイレ環境の作り方

ご両親の状況、大変お辛いですね。認知症による徘徊は、ご家族にとって大きな負担と不安となります。特に夜間の事故は、深刻な事態につながる可能性があるため、早急な対策が必要です。 センサーライトの設置は有効ですが、それだけでは不十分な場合もあります。今回は、寝室とトイレの環境改善を通して、安全対策を強化する方法を具体的にご提案します。

1. 寝室とトイレの動線を明確にする

認知症の方は、空間認識能力が低下しているため、従来の動線では混乱することがあります。そのため、寝室とトイレの動線を極力シンプルで分かりやすくすることが重要です。

  • 視覚的なサインの活用:トイレのドアに大きなイラストや文字(トイレマークなど)を貼る。床に色のついたテープで誘導線を貼る。オレンジ色のテープは視認性が高くおすすめです。
  • 家具の配置を見直す:寝室とトイレ間の通路に不要な家具を置かない。通路幅を広く確保する。
  • 手すりの設置:トイレへの移動が不安定な場合は、手すりを設置する。特に、トイレへの入り口と便座の横に設置すると安心です。
  • 床材の工夫:滑りにくい床材を選ぶ。バリアフリー設計を意識する。

2. 照明の工夫:明るさと色温度の調整

明るすぎる照明はまぶしく、暗すぎる照明は不安感を増幅させます。認知症の方にとって、適切な明るさと色温度の照明が重要です。

  • 間接照明の活用:直接的な光ではなく、壁や天井に反射させる間接照明を取り入れることで、柔らかな光を実現できます。オレンジ色の間接照明は、リラックス効果も期待できます。
  • センサーライトの改善:センサーライトの感度や照度を調整する。複数のセンサーライトを配置する場合は、光が重ならないように配置する。明るすぎず、暗すぎない適切な明るさを確保する。
  • ナイトライトの設置:寝室とトイレにナイトライトを設置する。オレンジ色のナイトライトは、落ち着きを与え、視覚的な安心感を与えてくれます。
  • 色温度の調整:昼白色よりも暖色系の電球色(オレンジがかった光)を使用する方が、リラックス効果が高く、落ち着いて過ごせる環境を作れます。

3. ベッドガードの設置と転倒防止対策

父上がベッドから転落する危険性を減らすために、ベッドガードの設置が有効です。

  • ベッドガードの種類:様々なタイプのベッドガードがあるので、ベッドの種類や父の体格に合わせて適切なものを選びましょう。取り付けが簡単で、安定性の高いものを選ぶことが重要です。
  • 床の素材:床が滑りやすい場合は、カーペットなどを敷いて転倒防止対策をしましょう。オレンジ色のカーペットは、視覚的なアクセントにもなります。

4. 夜間の見守り体制の確保

当直勤務で不在の際は、見守り体制の確保が必要です。

  • 見守りサービスの利用:民間の見守りサービスや、自治体の介護サービスなどを検討しましょう。安否確認や緊急時の対応をしてくれるサービスもあります。
  • 家族や近隣への協力:家族や近隣の方に協力をお願いし、定期的な安否確認を依頼する。
  • 緊急連絡先の明示:緊急連絡先を分かりやすい場所に掲示する。

5. 専門家への相談

介護のプロフェッショナルであるケアマネージャーや医師に相談することで、より適切なアドバイスや支援を受けることができます。

  • ケアマネージャーへの相談:介護保険サービスの利用方法や、具体的な介護方法について相談できます。
  • 医師への相談:認知症の進行状況や、薬の調整について相談できます。

インテリアの具体的な提案

寝室とトイレのインテリアは、安全性を確保しつつ、落ち着ける空間にすることが大切です。

  • 壁の色:落ち着いた色を選びましょう。オレンジやベージュは、リラックス効果があり、視覚的な刺激が少ないためおすすめです。
  • 床の色:滑りにくい素材を選び、明るすぎない色を選ぶことが重要です。ブラウンやベージュは、落ち着きのある空間を作ります。
  • 家具:角のない丸みを帯びた家具を選ぶことで、転倒のリスクを軽減できます。また、収納スペースを確保し、部屋をすっきりさせることで、動きやすさを確保しましょう。

まとめ

認知症の介護は、ご家族にとって大きな負担となりますが、適切な環境整備と見守り体制によって、安全性を高めることができます。今回ご紹介した具体的な対策を参考に、ご両親にとって安心安全な生活環境を整えていきましょう。 専門家への相談も積極的に行い、適切なサポートを受けながら、介護を乗り越えてください。

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