認知症の母の暴言・暴力・騒音への対処法と適切な施設選び

認知症の母親の暴言・暴力・騒音について 私の母のことなのですが、認知症で問題行動があります。 暴言や暴力などは(もともと不仲で)昔からありましたが、やはりエスカレートしてくると一緒にいるのが嫌になります。 かといって、一人にしていても淋しがったり、身の回りのことができなかったりで、結局家族に頼ってくるのです。 昼夜問わず、ドアの開け閉めや物の扱いなどが雑で、あまりの物音に、自分の部屋にいてもドキッとしてしまいます(私が小心者なのかもしれませんが)。 私自身は介護疲れがひどく、最近自宅とは別に賃貸で夜を過ごすこともありますが、本人に対してはあまり打つ手がない状況です。 デイサービスには週何日かお世話になっています。 そろそろ24時間対応してもらえる施設を探したほうがいいのかと悩んでいます。 まだ年齢もそれほどいっていないし、身体は元気で扱いにくい母のような人が入れる施設などあるのでしょうか。補足要介護は2です。 これまではあまり進行度合いを気にしていなかったのですが、このところ急に進んできた気がして不安です。 デイサービスの利用もかなり苦労しているので、ショートステイはハードルが高いです。 本人が気にしているところは家の中ではなくご近所(どこにいっても必ずもめます)にありそうで、私たちではどうしようもありません。 かといって、引っ越すのは本人にとって良くないのですよね。

認知症による問題行動への対応:まずは専門家の意見を

ご自身の介護疲れと、認知症によるお母様の暴言・暴力・騒音への対処に苦慮されている状況、大変お辛いですね。まず大切なのは、専門家のサポートを受けることです。 ご自身の精神的な負担軽減のためにも、そしてお母様にとって最適なケアプランを立てるためにも、医師やケアマネージャー、精神科医などの専門家にご相談することを強くお勧めします。

1. 関係機関への相談と専門家によるアセスメント

まずは、かかりつけ医や地域包括支援センター、介護保険サービス事業所などに相談してみましょう。 彼らは、お母様の状態を正確に把握し、適切な支援策を提案してくれます。 要介護度2とのことですので、介護保険サービスの利用が可能です。 専門家によるアセスメントを受けることで、お母様の認知症の進行度や、問題行動の原因、そして適切なケア方法が明確になります。

2. 問題行動の原因を探る

認知症による問題行動は、本人の意思表示である場合が多いです。 例えば、不安や痛み、孤独感、環境の変化などが原因で、暴言や暴力、騒音といった行動が現れることがあります。 専門家と一緒に、お母様の行動の背景にある原因を丁寧に探ること、そしてその原因に対応するケアを考えることが重要です。

3. 環境調整による改善

専門家のアドバイスに基づき、生活環境の調整を試みるのも有効です。

  • 騒音対策:ドアストッパーを使用したり、防音マットを敷いたり、ドアに緩衝材を貼るなど、生活音を軽減する工夫をしましょう。 お母様の部屋だけでなく、ご自身の部屋にも防音対策を施すことで、精神的な負担を減らすことができます。
  • 安全対策:家具の配置を見直したり、鋭利なものを片付けたり、転倒防止対策を行うことで、お母様とご自身の安全を確保しましょう。 床に滑り止めマットを敷くのも有効です。
  • 刺激の軽減:テレビの音量を下げたり、照明を柔らかくしたり、落ち着ける空間を作ることで、お母様の興奮状態を軽減する効果が期待できます。
  • 日中の活動:デイサービスの利用に加え、ボランティア活動や趣味の活動など、お母様の興味関心を刺激する活動に参加させることで、認知症の症状の進行を遅らせる効果が期待できます。 また、社会との繋がりを維持することで、孤独感を軽減することもできます。

適切な施設選び:24時間対応施設の種類と選び方

お母様の状態とご自身の状況を鑑みて、24時間対応の施設を検討されているとのことですが、いくつか選択肢があります。

1. グループホーム

少人数で家庭的な雰囲気の中で生活できる施設です。 要介護度2であれば、入居可能なグループホームもあるでしょう。 しかし、お母様の問題行動の程度によっては、受け入れが難しい場合もあります。 事前に施設に相談し、見学することをお勧めします。

2. 特養(特別養護老人ホーム)

要介護度が比較的高い高齢者が入居する施設です。 待機者が多い場合もありますが、お母様の状態によっては、特養の方が適切な場合もあります。 こちらも、事前に施設に相談し、見学することをお勧めします。

3. 認知症対応型共同生活介護

認知症の高齢者専門のグループホームです。 お母様の状態に合わせたケアを提供してくれる可能性が高いです。 ただし、こちらも待機者が多い場合が多いです。

4. サービス付き高齢者向け住宅

比較的自立度が高い高齢者向けですが、介護サービスの利用も可能です。 お母様の状態によっては、サービス付き高齢者向け住宅が適している場合もあります。 ただし、24時間対応の体制が整っているかを確認する必要があります。

施設選びのポイント

  • 立地:自宅からのアクセス、通いやすさなどを考慮しましょう。
  • 設備:バリアフリー対応、医療体制、レクリエーションなど、お母様の状態に合った設備が整っているかを確認しましょう。
  • スタッフ:スタッフの対応、経験、教育体制などを確認しましょう。 認知症への理解が深いスタッフがいる施設を選ぶことが大切です。
  • 費用:入居費用、介護費用など、経済的な負担を考慮しましょう。
  • 雰囲気:施設の雰囲気、清潔さ、明るさなどを確認しましょう。 お母様が安心して過ごせる環境かどうかを確認することが大切です。

引っ越しについて

引っ越しは、認知症の方にとって大きなストレスとなる可能性があります。 しかし、ご近所とのトラブルが継続している状況であれば、引っ越しも検討する必要があるかもしれません。 引っ越しをする場合は、お母様の気持ちを尊重し、十分な時間をかけて準備することが重要です。 事前に新しい住まいを見学したり、新しい環境に徐々に慣れていくための工夫が必要となります。 専門家のアドバイスを受けながら、慎重に進めていきましょう。

まとめ

お母様の介護は、ご自身にとって大きな負担になっていることと思います。 一人で抱え込まずに、専門家のサポートを受けながら、お母様とご自身の幸せを追求していきましょう。 適切な施設選びは、お母様とご自身の未来を明るくする第一歩です。 焦らず、じっくりと時間をかけて、最適な選択をしてください。

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