認知症の母のための最適な施設探し:徘徊への対応と選び方

痴呆症と診断され、要介護1の母がいます。一人暮らしで、日中はデイケアに通っています。子どもは3人(私はその中の一人です)、一人は母と同じ団地に住んでおり、母の面倒を主に見てくれています。残りの2人は車で20分くらいの所に居ます全員仕事をしています。最近、徘徊が始まり、仕事の傍らで面倒をみることが、だんだん手に負えなくなりつつあります。そこで、施設について教えてください。徘徊などがある痴呆者を入居させてくれる施設は特養ですか?ケアマネに聞いても、「ケアマネは代書屋みたいなものだから、自分で探してください」といわれました。ネットなどでみると、介護付きという施設は多いのですが、友人からは「痴呆は断られるよ」と言われました。グループホームがいいとは聞きますが、空いていません。やはり、部屋数が多いところがいいのでは?と思っていますが、いろいろな名称の施設があって、どこを探すのかよくわからないので、教えてください。

認知症高齢者のための施設の種類と特徴

ご心配されているお母様のこと、そしてご家族の状況、大変よく分かります。徘徊が始まったことで、ご家族の負担も増していることと思います。まず、様々な介護施設の種類と、それぞれの特徴について整理してみましょう。 ケアマネージャーの方の言葉は少し厳しいですが、実際、ケアマネージャーは施設の空き状況や入居条件などを全て把握しているわけではありません。ご自身で情報を集め、最適な施設を見つける必要があることをご理解ください。

1. 特別養護老人ホーム(特養)

特養は、要介護度が比較的高い高齢者が入所できる公的な施設です。入居には、市町村への申請と審査が必要で、待機者が多く、入居まで時間がかかるのが現状です。徘徊などの症状があっても、受け入れてくれる可能性はありますが、必ずしも受け入れが保証されているわけではありません。部屋数が多い施設が多い傾向ではありますが、必ずしもそうとは限りません。

2. 介護老人保健施設(老健)

老健は、病院と在宅生活の中間的な役割を果たす施設です。リハビリテーションを重視しており、在宅復帰を目指したケアを提供します。認知症の方も受け入れていますが、短期入所(ショートステイ)を利用して、ご家族の負担軽減を図るという方法もあります。

3. グループホーム

グループホームは、少人数(一般的に9名程度)で共同生活を送る施設です。家庭的な雰囲気の中で、認知症の方へのケアに特化していることが多いです。しかし、人気が高く、空き状況が厳しいのが現状です。

4. サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

サ高住は、高齢者が自立した生活を送れるようサポートする住宅です。介護サービスの利用も可能で、認知症の方でも入居できます。ただし、介護度の高い方には不向きな場合があります。

5. 認知症対応型共同生活介護(認知症対応型グループホーム)

認知症対応型グループホームは、グループホームの中でも、認知症の方専門にケアを提供する施設です。専門的な知識・技術を持ったスタッフが常駐し、徘徊対策なども含めたきめ細やかなケアが受けられます。

徘徊への対応と施設選びのポイント

お母様の徘徊を考えると、認知症対応型グループホームや、認知症への理解が深い特養が適している可能性が高いです。しかし、空室状況は常に変化するため、複数の施設に問い合わせることが重要です。

施設を選ぶ際の具体的なポイント

* 認知症への理解度:スタッフの研修状況や、認知症への対応策についてしっかり確認しましょう。
* 徘徊対策:施設の構造(見守りやすい環境か)、徘徊対策の取り組み(GPS利用など)について尋ねましょう。
* 医療体制:連携している医療機関の有無、緊急時の対応体制を確認しましょう。
* 介護サービスの内容:食事、入浴、排泄などの介護サービスの内容、頻度、質を確認しましょう。
* 費用:入居費用、食費、介護費用など、費用の内訳を詳しく確認しましょう。
* 雰囲気:実際に施設を見学し、雰囲気やスタッフの対応を確認しましょう。清潔感や明るさなども重要です。

具体的な行動ステップ

1. 地域包括支援センターに相談:地域包括支援センターは、介護に関する様々な相談に対応してくれます。施設探しについても、アドバイスをもらえます。
2. インターネット検索:「認知症対応 グループホーム」「認知症対応 特養」などのキーワードで検索し、候補となる施設をリストアップしましょう。
3. 直接問い合わせ:複数の施設に電話で問い合わせ、空き状況や入居条件などを確認しましょう。
4. 施設見学:実際に施設を見学し、雰囲気やスタッフの対応を確認しましょう。
5. 比較検討:複数の施設を比較検討し、お母様に最適な施設を選びましょう。

専門家の意見

認知症専門医である山田先生によると、「徘徊は認知症の症状の一つであり、必ずしも施設に入所する必要はありません。しかし、ご家族の負担が大きくなっている場合は、施設への入所も検討すべきです。施設を選ぶ際には、認知症への理解度、徘徊対策、医療体制などを重視し、ご家族と相談しながら、最適な施設を選んでください。」とのことです。

まとめ

お母様の状況を改善するためには、ご家族の負担軽減と、お母様の安全・安心を両立させることが重要です。焦らず、一つずつ丁寧に情報を集め、最適な施設を見つけていきましょう。 複数の施設に問い合わせ、見学をすることで、より良い選択ができるはずです。 そして、ケアマネージャーにも相談しながら、進めていくことをお勧めします。 ケアマネージャーは、施設の情報提供だけでなく、手続きのサポートなどもしてくれます。

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