認知症の母と暮らす:生活状況チェックシート作成ガイド

現在75歳の認知症の母がおります。同居はしておらずときどき様子を見に行っている感じです。 今までは薬の効果でなんとか日常生活を送っておりましたが、最近症状が進んだような気がします。 数年前からは部屋の片づけがあまり出来ません(脱いだ服をタンスにはしまわずポイポイその辺に重ねていく感じ)。最近では「洗濯物を溜めてしまう」・「食事は出来合いのもので済ます」などやる気がなくなってます。近くケアマネージャーさんに今後のことを相談する予定があるのですが、その時に最近の様子を伝えるためのチェックシート(母の認知症状)を作りたいと思っております。そこで同じような環境にある方がいらっしゃいましたらそのチェックシートの項目をどのようなものにすればいいのかお知恵を拝借したいのです。どうぞよろしくお願い致します。

認知症の母の生活状況把握:チェックシート作成のポイント

ご心配ですね。75歳のお母様の認知症の症状進行、そして生活状況の変化は、ご家族にとって大きな負担となります。ケアマネージャーさんへの相談前に、お母様の状態を客観的に把握するためのチェックシートを作成することは非常に有効です。このチェックシートは、ケアマネージャーさんとの面談をスムーズに進めるだけでなく、今後のケアプラン作成にも役立ちます。

以下に、チェックシートを作成する際のポイントと具体的な項目例をご紹介します。

1. 具体的な行動を記録する

チェックシートには、抽象的な記述ではなく、具体的な行動を記録することが重要です。例えば、「部屋が汚い」ではなく、「脱いだ服をタンスにしまわず、床に放置している」「ゴミ箱にゴミが溢れている」など、具体的な状況を記述します。これにより、ケアマネージャーさんはお母様の状態をより正確に把握できます。

2. 頻度と期間を明確にする

各項目について、その行動がどのくらいの頻度で、どのくらいの期間続いているのかを記録しましょう。「毎日」「週に数回」「最近になって」など、具体的な期間を明記することで、症状の進行状況を把握しやすくなります。

3. 写真や動画の活用

状況をより分かりやすく伝えるために、写真や動画を活用することも有効です。例えば、部屋の様子や、洗濯物が溜まっている様子などを撮影し、ケアマネージャーさんに見せることで、より具体的な状況を理解してもらえます。ただし、お母様のプライバシーに配慮し、許可を得た上で撮影するようにしましょう。

4. 感情や主観的な意見は避ける

チェックシートには、事実のみを記録し、感情的な表現や主観的な意見は避けましょう。「お母さんはやる気がない」といった記述ではなく、「洗濯物を溜めている」「食事は出来合いのもので済ませている」といった客観的な事実を記述することが重要です。

5. 定期的な記録を心がける

チェックシートは、一度作成したら終わりではなく、定期的に記録を更新していくことが重要です。症状の進行状況を継続的にモニタリングすることで、適切なケアプランの見直しや変更を行うことができます。

チェックシート項目例

以下に、チェックシートに含める項目例をいくつかご紹介します。これらの項目を参考に、お母様の状況に合わせてカスタマイズしてください。

日常生活

  • 食事:食事の準備、食事量、食事の種類(出来合い、手作りなど)、食事摂取時間、偏食の有無
  • 排泄:トイレへの移動、排泄の頻度、失禁の有無、排泄介助の必要性
  • 着替え:着替えの頻度、自分で着替えられるか、着替え介助の必要性
  • 入浴:入浴の頻度、自分で入浴できるか、入浴介助の必要性
  • 睡眠:睡眠時間、睡眠の質、昼夜逆転の有無
  • 清潔:身体の清潔、衣服の清潔、部屋の清潔状況(具体的な例を記述)
  • 家事:洗濯、掃除、料理などの家事への参加状況(具体的な例を記述)
  • 外出:外出の頻度、外出時の様子、外出介助の必要性

認知機能

  • 記憶力:最近の出来事の記憶、過去の出来事の記憶、人の名前を覚えているか
  • 判断力:適切な判断ができているか、危険な行動をとっていないか
  • 見当識:日時、場所、自分の身分を認識できているか
  • 会話:会話の内容、会話の理解度、言葉の選び方
  • 徘徊:徘徊の有無、徘徊時の様子
  • 幻覚・妄想:幻覚や妄想の有無、内容

精神状態

  • 気分:気分の浮き沈み、不安、抑うつ、イライラの有無
  • 感情表現:感情表現の変化、感情の抑制、感情の爆発
  • 行動:落ち着きのなさ、不穏行動、攻撃性の有無
  • 意欲:日常生活への意欲、社会参加への意欲

その他

  • 服薬状況:薬の種類、服用時間、服薬の有無
  • 健康状態:持病の有無、体調の変化
  • 事故や転倒:転倒や事故の有無、状況
  • 気になること:その他、ケアマネージャーさんに伝えたいこと

専門家のアドバイス

これらの項目はあくまで参考です。お母様の状況に合わせて、必要な項目を追加したり、不要な項目を削除したりしてください。 必要に応じて、医師やケアマネージャー、認知症の専門機関などに相談しながら、チェックシートを作成することをお勧めします。

チェックシートは、お母様の状態を客観的に記録するためのツールです。 正確な記録を心がけ、ケアマネージャーさんとのコミュニケーションを円滑に進めましょう。

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