認知症の母と介護認定:現状と手続き、そしてインテリアへの配慮

介護認定、下記状態で可能でしょうか? 何処からどう手順を踏んだものか…。 母(82)が重度の認知症です。定年退官数年後からおかしくなり、ここ数年は症状が進みマトモに意志の疎通も計れなくなりました。 認知症の検査及び治療の為、プライドの高い母を言いくるめて大学病院に付添い通院していたのが2年前まで。 私が仕事の休みを調整し何とか予約を取っても、当日になると’具合が悪いから目が回って歩けないから行きたくない。’が数回続き病院とも縁が切れてしまいました。 中途半端な日常生活は覚えていて、生活費を下ろしに銀行まで一人で行くのは良いものの毎回暗証番号を忘れて適当な数字を入力しキャッシュカードの磁気を壊してしまう為、カードの再発行に付き合った事3回。 しかも何故カードが使えなくなったのか、何故銀行に行かなければいけないのか説明しても理解できないので銀行の相談窓口で毎回2~3時間行員さん付きっ切りで必要書類を書かせ迷惑を掛ける事に…。 一度は真剣に後見人制度の手続きをとる準備をしたこともあります。 書類を揃え予約を取った上で裁判所に出向きましたが、後見人は全ての家計管理(1円単位まで)が必須になる上、私の場合同居ということで家賃と光熱費を母に支払わなくてはならないという条件が判明して断念致しました。(元々思いつきでお金を使う人であることに加え、ボケても自分で財布を握りたい人なので事実上金銭管理は不可能) 現在に至っては、元々あまり良くなかった目も耳もどんどん悪くなり認知症も更に進み…: 母に質問をされる→※筆談で答える→こちらが返答を書いている途中で話の内容自体を忘れ何の話かと質問される→筆談内容が多くなってくると書いた途中の内容を取り上げて又質問される→※に戻る といった具合で数十回同じ話を繰り返します。 上記1セットが1日に何度も繰り返されるので、こちらもついキレて怒鳴ったり机や椅子を叩いたりしてしまいますが、その度に ’ハハハ!可笑しいの~。アナタが何だか口だけパクパクさせてるみたいだけど何言ってるのかサッパリ分からないわ。モノを壊さないでちょうだいよ。乱暴で嫌な人ね。お~怖い怖い!ここは私の家なんですからね。気に入らないなら出て行きなさいよ!’ という流れが殆どでストレス溜めながら諦めています。 ’具合が悪い’と20時間位部屋の明かりを点けっ放しでゴロゴロしている割には興味に応じて結構シャキシャキ動きます。 入浴2~3日に一度・洗髪ここ数年皆無。 昔から人を雇う(使う)為にお金は出しても人に世話になるのは絶対嫌だというような性格です。 このような人間が介護認定を取りお世話になる事は可能でしょうか?

介護認定を受けることは可能ですか?

はい、ご説明いただいた状況でも、介護認定を受けることは可能です。ご母の状況は、重度の認知症に加え、日常生活に支障をきたす場面が多く見られます。これは介護認定の対象となる要介護状態に該当する可能性が高いです。

介護認定は、要介護度を判定するものであり、本人の意思や性格は直接的な判定基準ではありません。日常生活における自立度の低下、つまり、食事、排泄、着替え、入浴などの基本的な動作や、認知機能の低下が評価されます。ご母の現状は、これらの項目で多くの支援が必要な状態と言えるでしょう。

介護認定の手続きと流れ

介護認定を受けるには、まず、市区町村の介護保険担当窓口に連絡し、申請手続きを行います。 申請には、いくつかの書類が必要になります。具体的な書類や手続き方法は、お住まいの地域によって異なるため、まずはお近くの市区町村の窓口にご相談ください。

  • 1. 申請書類の提出: 介護保険申請書、医師の診断書などが必要になります。
  • 2. 介護支援専門員(ケアマネジャー)との面談: ケアマネジャーがご自宅を訪問し、ご母の状況を詳しく聞き取ります。この際に、日々の生活の様子、困っていることなどを具体的に説明することが重要です。写真や動画などを用意しておくと、状況を伝える上で役立ちます。
  • 3. 認定調査: 介護認定審査会が、申請書類やケアマネジャーの報告書などを基に、ご母の要介護度を判定します。
  • 4. 認定結果の通知: 要介護度(要支援1・2、要介護1~5)が通知されます。この結果に基づいて、介護サービス計画(ケアプラン)を作成します。

後見人制度との違いと選択

以前、後見人制度の手続きを検討されたとのことですが、後見人制度は財産管理を主な目的とする制度で、介護サービスの利用を直接的に支援するものではありません。介護認定は、介護サービスの利用を支援するための制度です。両者は目的が異なるため、併用することも可能です。

ご母の場合、財産管理に不安がある場合は、成年後見制度の利用も検討する価値があります。成年後見制度には、任意後見、法定後見など種類があり、ご母の状況やご希望に合った制度を選択できます。弁護士や司法書士などの専門家にご相談することをお勧めします。

介護サービスの利用とインテリアの工夫

介護サービスを利用することで、ご母の生活の質を向上させることができます。例えば、訪問介護サービスを利用すれば、入浴や洗髪などの介助を受けられます。また、デイサービスを利用すれば、日中の活動の場を提供し、ご自身の負担を軽減できます。

さらに、ご自宅のインテリアを工夫することで、ご母の生活をより快適に、安全にできます。

安全性の確保

  • 滑り止めマットの設置:浴室やトイレなどに滑り止めマットを設置することで転倒事故を予防します。床材は、なるべくフラットで、つまずきにくい素材を選びましょう。
  • 手すりの設置:トイレや浴室、廊下などに手すりを取り付けることで、立ち上がりや移動をサポートします。手すりの高さや位置は、ご母の身長や体力に合わせて調整することが重要です。
  • 照明の工夫:明るすぎず暗すぎない、目に優しい照明を選びましょう。夜間のトイレ利用など、安全性を高めるために、廊下などにセンサーライトを設置するのも有効です。
  • 家具の配置:通路は広く確保し、家具の角にはクッションなどを貼り付けて、転倒による怪我を防ぎます。家具の配置は、ご母の動きやすさを考慮して行いましょう。

認知症への配慮

  • 色の利用:落ち着いた色調のインテリアは、認知症の方の不安感を軽減する効果があります。グレーのようなニュートラルな色は、落ち着きを与え、刺激を少なくする効果があります。ただし、暗すぎる色は逆効果になる可能性があるので注意が必要です。
  • 視覚的な刺激の軽減:ごちゃごちゃした空間は、認知症の方にとって混乱を招く可能性があります。シンプルで整理された空間を心がけましょう。壁の色は、単色で統一すると視覚的な刺激を減らすことができます。
  • 家具の配置:家具の配置は、ご母の視覚的な認識を助けるように工夫しましょう。例えば、よく使うものは手の届く場所に置き、分かりやすい場所にラベルを貼るなど。
  • 見やすい時計やカレンダー:大きな文字で表示された時計やカレンダーを設置することで、時間や曜日の把握をサポートします。

ストレス軽減のための工夫

  • リラックスできる空間づくり:穏やかな音楽を流したり、アロマを焚いたりすることで、リラックスできる空間を作ります。香りは、ラベンダーやオレンジなど、リラックス効果のあるものを選びましょう。
  • 自然光を取り入れる:自然光は、心身に良い影響を与えます。カーテンを開けて、日差しを部屋に取り入れましょう。
  • 植物を置く:観葉植物などを置くことで、空間を明るくし、リラックス効果を高めます。

専門家への相談

介護や認知症に関する不安や疑問は、一人で抱え込まずに、専門家に相談しましょう。

  • ケアマネジャー:介護サービスの利用に関する相談、ケアプランの作成など。
  • 医師:認知症の症状や治療に関する相談。
  • 精神科医:ご自身のストレスや精神的な負担に関する相談。
  • 社会福祉士:介護に関する様々な相談、制度の説明など。

これらの専門家と連携することで、ご自身も安心して介護に臨むことができます。

まとめ

ご母の状況は、介護認定を受けるに十分該当する可能性が高いです。まずは、お住まいの市区町村の介護保険担当窓口にご相談ください。介護サービスと、ご自宅のインテリアの工夫を組み合わせることで、ご母とご自身の生活の質を向上させることができるでしょう。 専門家の力を借りながら、一歩ずつ進んでいきましょう。

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