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認知症の両親の介護:経済的・精神的負担への対処法
この状況、本当につらいですね。経済的な負担、介護の負担、そして何より心の負担…どれをとっても想像を絶する重圧だと思います。 ご自身の心のケアも大切にしてください。まず、ご自身が抱えている問題を整理し、一つずつ解決策を探っていきましょう。
1. 経済的な問題:介護費用と生活の維持
介護費用は、介護保険の給付やサービス利用券を活用することで軽減できます。しかし、それでも不足する場合は、以下の方法を検討してみましょう。
- 介護保険のサービスの見直し:現在のサービス内容を見直し、より効率的な利用方法がないか、ケアマネージャーと相談してみましょう。例えば、訪問介護の頻度や時間を調整したり、デイサービスの利用を検討したりするなどです。
- 福祉サービスの活用:生活保護はギリギリ届かないとのことですが、他に利用できる福祉サービスがないか、市町村の福祉課や包括支援センターに相談してみましょう。低所得者向けの介護支援制度や、住宅改修費用の助成金など、利用できる制度があるかもしれません。
- 成年後見制度の利用:両親の財産管理や契約行為について、成年後見人を選任することで、ご自身の負担を軽減できる可能性があります。弁護士や司法書士などに相談してみましょう。
- 民間の介護サービスの比較検討:複数の介護サービス事業所に見積もりを依頼し、費用とサービス内容を比較検討することで、より経済的なサービスを選ぶことができます。インターネットで比較サイトなども活用できます。
2. 認知症の症状への対応:妄想と突発的な行動
両親の妄想や突発的な行動は、認知症の症状の一つです。これに対処するためには、以下の方法が有効です。
- 精神科医への相談:ご指摘の通り、精神科医に相談することが重要です。薬物療法や認知行動療法などの治療によって、症状の改善が期待できます。また、専門家のアドバイスを受けることで、適切な対応方法を学ぶことができます。
- 環境調整:犬を飼うことは公団住宅では禁止されているとのことですので、まずはその問題を解決する必要があります。包括支援センターや動物愛護団体などに相談し、犬の引き取り先を探しましょう。また、家の中の危険な場所をなくしたり、安全な環境を作ることも重要です。
- 現実逃避を許容する:妄想に反論したり、現実を突きつけたりするのではなく、穏やかに話を聞いて、共感する姿勢を示すことが大切です。無理強いせず、妄想の世界に寄り添うことで、ご本人たちの不安を軽減することができます。ただし、危険な行動には適切な対応が必要です。
- 記録をつける:両親の行動や発言を記録することで、医師への説明や、今後の対応策を立てる上で役立ちます。また、記録することで、ご自身の精神的な負担を軽減する効果もあります。
3. ご自身の心のケア:AC(アダルトチルドレン)への対応
ご自身がACであることを自覚されていることは、大きな一歩です。過去の辛い経験を乗り越えるためには、専門家のサポートを受けることが重要です。
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- カウンセリングやセラピー:精神科医や臨床心理士によるカウンセリングやセラピーを受けることで、過去のトラウマを癒やし、ご自身の心をケアすることができます。
- ACの自助グループに参加:同じような経験を持つ人たちと交流することで、共感を得たり、新たな視点を得たりすることができます。孤独感を軽減し、支え合うことで、前向きに進む力になります。
- 信頼できる友人や家族に相談:ご自身の気持ちを理解してくれる人に話を聞いてもらうことで、心の負担を軽減することができます。一人で抱え込まず、周囲の力を借りることも大切です。
4. 両親の今後の生活について:具体的な選択肢
両親の今後の生活については、以下の選択肢を検討してみましょう。
- グループホームへの入所:費用が高いという懸念がありますが、介護度や収入に応じて、公費負担の割合が変わる場合があります。改めて、市町村の福祉課に相談し、利用できる公的支援がないか確認しましょう。また、グループホームの種類も様々です。個室があるところや、比較的費用を抑えられるところなど、条件に合う施設を探してみましょう。
- 特別養護老人ホームへの入所:介護度が高く、自宅での介護が困難な場合に利用できる施設です。グループホームよりも介護体制が充実している反面、費用が高くなる傾向があります。こちらも公的支援の活用を検討しましょう。
- ショートステイの利用:一時的に施設を利用することで、ご自身の休息やリフレッシュを図ることができます。定期的に利用することで、介護負担を軽減し、精神的な余裕を持つことができます。
- 別々の施設への入所:両親がお互いに悪影響を与え合っているようであれば、別々の施設への入所も検討しましょう。それぞれの状態に合った施設を選ぶことで、より適切な介護を受けることができます。
重要なのは、ご自身が無理をしないことです。 介護は長期間にわたるため、ご自身の心身を守ることも非常に大切です。専門家の力を借りながら、段階的に問題を解決していくことをお勧めします。 まずは、精神科医への受診、そして市町村の福祉課や包括支援センターへの相談を強くお勧めします。