訪問販売の2次被害について教えて下さい。訪問販売の業者は、訪問の際に知り得た情報を使い、騙された同一人物に対して、さらなる営業であったり、または他の犯罪めいたことをしてくる可能性はあるんでしょうか。 長文になること、話が二転三転することをご了承下さい。 先日、訪問販売にあいました。具体的には、私は来年度から転勤の関係で、新しい住居に引っ越しをするのですが、物件だけは年末に契約をして、現在、少しずつ家具や家電を搬入しています。 そのような中、先日、新居で掃除や家具の搬入をしていたのですが、突然、玄関のチャイムがなり出てみると、作業着を着た業者風の男が玄関前に立っていて、「不動産から鍵を渡したと聞いたので、新規の入居者向けの換気扇に取り付けるフィルターの説明にきました」と言われました。その日は、午前中、親戚の集まりで飲酒していたこともあり、すこしぼーっとしていて、特に何も考えずに部屋の中に通してしまいました。すると、手慣れた様子で換気扇の、元々の用具?を外し、掃除をする手間を省くために、「このようなフィルターを取り付けたら便利ですよ」ということを話してきました。この時から、特に押し売りのような感じは一切なく、よければ買いませんかといった感じでした。その他、少し会話もしましたが、悪質な印象も受けなかったので、何も怪しむこともなく購入しました。(また、価格もフィルター1枚で数百円という、おかしくない値段でセットでの購入でした。) ここまでは、私自身何の違和感もなかったのですが、いざ支払いとなった時に、できれば振り込みにしたいと言うと、「振込用紙を忘れてきたので、今、払える額までサービスします」と言われ、私が、それならば、完全に引っ越しが済んでから、来てもらえれば通常の値段を払えると伝えると、いくつか理由を説明しながら、やけに今日の支払いを求められました。この時ばかりは不審には思いましたが、割引等もあったので、手持ち分のお金を渡し、商品を受け取りました。その後、業者は、挨拶をして、帰って行きました。 業者が帰り、しばらく経ってから何か不安な気持ちに襲われ、ちょっとした気持ちから受け取った名刺にあった会社の電話番号に電話をかけました。すると、その固定電話の番号にはつながらず、少し経ってから、個人の携帯から電話がありました。かけ直してきたのは、さっきの業者風の男本人でした。内容としては、「出先だったので、転送があり、携帯からかけ直している」とのことで、またしても怪しいところはなく、少しだけ先ほど購入したフィルターの使い方について尋ね、電話を切りました。 しかし、まだ何か落ち着かず、不動産会社に提携している会社に、さきほどの業者があるかと電話で尋ねてみると、一切関係のない会社との答えでした。ここで、不安が的中してしまい、私自身も少し怖くなって、消費者センターや近隣の警察署に相談の電話をしました。すると、消費者センターが、数年前にもこの業者を名乗る人物から、商品を買わされた人がいるということだけは、調べがつき教えてくれました。また、警察では、おそらく実在しない会社をあるかのように装って、訪問する詐欺めいた訪問販売だろう、近隣のパトロールを強化するので、ご自身も施錠などの防犯や、もし、再度訪問があれば、玄関先で追い返すように心掛けて下さい、といった返答をしてくれました。 ここで、様々なことが私の頭の中でごちゃごちゃしてしまい、本当に考えすぎで、馬鹿げていると思われてもしかたありませんが、色々な不安がよぎってきました。 ①なぜ、元々提示してきた金額よりも、さらに安い値段で売ったのか。何か他に狙いがあったのではないか。(具体的には何か盗まれた、又は、盗撮器や盗聴器をしかけられた・・・業者の行動は近くでずっと見ていましたが、考えてみれば、業者が車にフィルターのセットを取りに行くといったときは、玄関まではついていかず、3、4分どこにいるかわからない時間があったり、財布をバッグから取り出すために背中を向けたりしている時がありました。) ②空き巣などの被害に遭うのではないだろうか。(購入までの会話の中で、完全に住み始めるのは来年度からと話をしてしまったので、住んでいないことが明確にわかっており、いない時をねらって空き巣に入られるのではないか・・・) ③悪質な業者同士で連絡を取り合い、別の悪質な業者もかわるがわる、訪問してくるのではないか。 本当に馬鹿げた心配だと自分でわかっている反面、知り合いで空き巣被害に遭い、盗聴器をつけられた者がいるため、どこか「大丈夫だろう」という考えになることがここ数日できません。 どんなことでも、いいので何かコメントを頂けたらと思います。よろしくお願いいたします。
訪問販売の二次被害の可能性と対策
今回のケースは、実在しない会社を装った訪問販売の可能性が高いです。訪問販売員は、訪問時に得た情報を悪用し、二次被害を引き起こす可能性があります。具体的には、以下の様な危険性があります。
1. さらなる営業や高額商品の販売
一度訪問し、顧客の状況を把握した業者は、後日、別の商品やサービスを販売しようと再度訪問してくる可能性があります。今回は安価なフィルターでしたが、次は高額な商品を売りつけようとするかもしれません。
2. 個人情報の悪用
住所や氏名、生活状況などの個人情報は、悪用される可能性があります。クレジットカード情報や銀行口座情報などを盗み取ろうとするケースも考えられます。
3. 空き巣や窃盗
今回のケースのように、新居への引っ越し中であることを知られた場合、空き巣のターゲットになりやすくなります。不在時に侵入され、貴重品を盗まれる危険性があります。
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4. 盗聴器・盗撮器の設置
訪問販売員が不在時に盗聴器や盗撮器を設置する可能性も否定できません。特に、訪問販売員が不在時に何をしているか分からなかった時間帯は注意が必要です。
5. その他の犯罪行為
悪質な業者同士が連携し、別の業者が訪問してくる可能性もあります。
ご質問への具体的な回答
ご質問の①~③について、それぞれ回答します。
①なぜ、元々提示してきた金額よりも、さらに安い値段で売ったのか?
これは、巧妙な手口です。安価な価格で商品を販売することで、警戒心を解き、商品を購入させやすくする戦略です。実際には、本来の価格よりもはるかに高く設定されており、その差額を利益として得ようとしています。また、安価な価格で信用を得て、後日高額な商品を売り込むための布石とする可能性もあります。
②空き巣などの被害に遭うのではないだろうか?
引っ越し中の家は、空き巣の格好のターゲットになります。訪問販売員は、その情報を悪用して空き巣に入られる可能性があります。
③悪質な業者同士で連絡を取り合い、別の悪質な業者もかわるがわる、訪問してくるのではないか?
悪質な訪問販売業者は、ネットワークを形成している可能性があります。今回の業者から情報を共有され、別の業者が訪問してくる可能性は十分にあります。
具体的な対策と今後の行動
ご心配されていることは決して過剰反応ではありません。悪質な訪問販売業者は巧妙な手口を使うため、注意が必要です。以下の対策を講じることをお勧めします。
1. 防犯対策の強化
* 玄関ドアの鍵を二重ロックにする
* 防犯カメラを設置する
* 窓に防犯フィルムを貼る
* 不審な人物を見かけたら、すぐに警察に通報する
* 近隣住民と協力して、防犯意識を高める
2. 訪問販売への対応
* 知らない業者の訪問には、絶対に部屋の中に入れない
* 玄関先で断る練習をする
* 名刺を受け取っても、個人情報は教えない
* 契約書には、必ず署名・捺印する前に内容をよく確認する
* 高額な商品やサービスの購入は、慎重に検討する
* 訪問販売業者との電話対応は、極力避ける
3. 警察への相談
今回の件を警察に相談したことは適切な対応です。引き続き、警察に相談し、状況を報告しましょう。
4. 不審な点があれば、すぐに専門家に相談
弁護士や消費者センターに相談することで、法的措置や適切なアドバイスを受けることができます。
5. 引っ越し後の対策
引っ越し後も、防犯対策を継続し、不審な点があればすぐに警察や専門機関に相談しましょう。
専門家の意見
犯罪心理学の専門家によると、悪質な訪問販売業者は、ターゲットの心理状態を巧みに利用して、商品を売りつけたり、個人情報を盗み取ろうとします。警戒心を解くために、最初は親切な態度で接し、信頼関係を築こうとする傾向があります。そのため、どんなに親切な態度であっても、警戒心を持ち続けることが重要です。
まとめ
今回の経験は、非常に不快なものであったと思いますが、貴重な経験として、今後の生活に活かしてください。防犯対策を強化し、不審な業者には毅然とした態度で対応することで、安全な暮らしを守ることができます。 ご自身の安全を第一に考え、適切な行動をとってください。