訪問介護におけるテレビ視聴と倫理的な問題:利用者の方との良好な関係構築と仕事の両立

★訪問介護先でのテレビ★ 最近、97歳老婆のお宅の担当になりました 老婆が隣の部屋で食事している時、テレビをつけても、老婆は目も耳もかなり悪いのでテレビがついていること自体に気付きません。 そこで、昨日は私はお婆さんが食事してたりする間、日報を書きがてら桜井翔のドラマ(謎解きは~)を楽しみました。 仕事内容としては、トイレはご自分でなさいますので、お婆さんの食事と、口腔ケアの見守り。 余った時間は、お婆さんの話し相手です。毎日50分間のヘルパー訪問以外殆ど一人なので泣くほど寂しがっており、 私はお婆さんの肩を抱いて、話し相手をして元気付けています。 お婆さんは、元々、活け花の先生をしておられ、何千人の生徒を育て上げたという話をしておられますが、 いまは訪問したり、話し相手になってくれる人がほとんどおらず、私が訪問すると大変喜んでおられます。 今朝、私は 「あー、昨日は、あのお婆さんの訪問時間に、桜井君のドラマ観れたんだけど、今日は別の仕事だからその番組見れなくて残念」 という話を母にしました。 「そうだね、残念だね・・」とサラっと言って欲しかったのですが、 母は怒り出しました。 「仕事に専念しないで、テレビなんか観て自分の欲望を満たそうとする、そういう根性大嫌いなの!」 私は、お婆さんのお宅でテレビを見させてもらってる分、その他の部分ではより丁寧にお婆さんに接しようと思ってます。 また、「あなたのいる時間は、あなたの好きなチャンネルにしていいわよ」と言ってくださってます。(お婆さん一人のときはNHKをボリューム70の大音量にしています) 質問ですが、 訪問介護中、ご本人がOKしてたり、気付かなかったりする場合、テレビを楽しむのはダメでしょうか? 仮に、そういうことが禁じられてしまうと、「やることだけやって、サッサと帰ろう」という心のこもってない介護をしてしまいそうですが、許されるのなら、その分丁寧な介護をする気になります。 また、お婆さんがあまりにも寂しがるので、夜の22時ごろ、お婆さんのところにテレビを観に訪問しても喜ばれると思いますが、 そういうことは、許されませんか? お婆さんの家は自宅から7分あればいけます。 月曜22時ならスマスマが放映されるので、お婆さんを慰めがてらテレビを観に行こう、と思ったのですが。 そうすれば一石二鳥です。 もちろん、事業所には内緒です。 お婆さんを喜ばせる代わりに、自分も利益を享受するのは、道義的に、ダメ? それとも、私の母の意見が正しいの?

訪問介護におけるテレビ視聴:倫理的な観点から考える

訪問介護において、利用者の方の了解を得ずに、または気づかれないうちに自分のためにテレビを見ることは、倫理的に問題があると言えるでしょう。これは、介護サービスの提供時間中に、本来の業務である介護に専念していないことを意味するからです。利用者の方の同意を得ているとしても、介護サービスの提供時間中は、利用者の方へのケアを最優先するべきです。

しかし、今回のケースのように、利用者の方がテレビに気づいておらず、かつ介護業務に支障をきたしていない状況であれば、厳格に禁止する必要はないかもしれません。重要なのは、利用者の方へのケアを最優先し、その上で余剰時間をどのように活用するかを考えることです。

利用者の方との信頼関係を第一に

介護の仕事は、単なる身体介護や生活援助だけではありません。利用者の方との信頼関係を築き、精神的なケアを行うことも重要な役割です。今回のケースでは、利用者の方が非常に寂しがっている状況であり、話し相手になることで精神的な支えになっていることが伺えます。

テレビ視聴は、あくまで余剰時間における行為であり、利用者の方とのコミュニケーションやケアを疎かにしない範囲で行うべきです。もし、テレビ視聴によって利用者の方とのコミュニケーションが減ったり、ケアがおろそかになったりするのであれば、それは問題です。

事業所の規定と倫理規定の確認

まず、ご自身の勤務先の事業所の規定を確認することが重要です。多くの事業所では、サービス提供時間中の私的な行為について、明確な規定を設けているはずです。テレビ視聴についても、禁止されている可能性があります。規定に違反する行為は、業務上の問題につながる可能性があります。

また、介護の倫理規定にも触れておく必要があります。介護の倫理規定は、利用者の方の人権を尊重し、常に最善のケアを提供することを求めています。私的な楽しみのために、利用者の方のケアを犠牲にするような行為は、倫理規定に反する可能性があります。

具体的な対応策と代替案

では、どのようにすれば、利用者の方のケアと自分の時間、両方を満たすことができるのでしょうか?いくつか具体的な対応策と代替案を提案します。

1. 余剰時間の有効活用

利用者の方の食事や口腔ケアなどの介護業務以外に、余剰時間が発生する場合は、その時間を有効活用しましょう。

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  • 利用者の方とのコミュニケーション: 話し相手になる、一緒に歌を歌う、思い出話を聞くなど、利用者の方との時間を大切にしましょう。
  • 記録業務: 介護記録の作成や日報の記入など、業務に関連する作業を行いましょう。
  • 環境整備: 利用者の方の部屋の整理整頓、簡単な掃除など、環境整備を行いましょう。

これらの作業は、利用者の方の状況に合わせて柔軟に対応することが重要です。

2. テレビ視聴の代替案

テレビ視聴にこだわる必要はありません。他の方法で休息やリフレッシュを図ることも可能です。

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  • 音楽を聴く: スマートフォンやポータブルオーディオプレーヤーで、好きな音楽を聴くことでリラックスできます。
  • 読書をする: 好きな本を読むことで、気分転換になります。
  • 軽いストレッチ: 身体を動かすことで、気分転換になります。

これらの方法は、利用者の方の状況に配慮しながら行うことが重要です。

3. 訪問時間以外のコミュニケーション

夜の訪問については、事業所の規定や倫理的な観点から問題となる可能性が高いです。利用者の方との関係性を深めたい気持ちは理解できますが、勤務時間外に個人的な訪問を行うことは、原則として避けるべきです。

代替案として、勤務時間中に十分なコミュニケーションを取ることで、利用者の方の寂しさを解消できるよう努めましょう。また、事業所を通じて、利用者の方の状況を他のスタッフと共有し、連携してケアを行うことも重要です。

4. 母とのコミュニケーション

お母様との間には、介護の倫理観に対する認識のずれがあるようです。お母様には、訪問介護における倫理規定や、利用者の方との良好な関係構築の重要性について、具体的に説明する必要があるでしょう。

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  • 利用者の方との信頼関係: 利用者の方との信頼関係を築くことが、質の高い介護サービス提供に繋がることを説明しましょう。
  • 業務の効率化: 利用者の方との良好な関係を築くことで、介護業務がスムーズに進み、効率化に繋がることを説明しましょう。
  • 倫理規定の遵守: 介護の倫理規定を遵守することが、利用者の方の人権保護に繋がることを説明しましょう。

専門家の意見

介護福祉士やケアマネージャーなどの専門家は、訪問介護における倫理的な問題について、適切なアドバイスをしてくれます。悩んだときには、遠慮なく相談しましょう。

まとめ

訪問介護において、利用者の方の同意を得ずに、または気づかれないうちに自分のためにテレビを見ることは、倫理的に問題がある可能性があります。しかし、利用者の方の同意を得ており、介護業務に支障がない範囲であれば、厳格に禁止する必要はないかもしれません。重要なのは、利用者の方へのケアを最優先し、その上で余剰時間をどのように活用するかを、倫理規定や事業所の規定を遵守しながら考えることです。

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