解体現場でのアスベスト暴露リスクと安全対策:日雇いアルバイトの注意点

解体現場のアスベストについてです!昨日、日雇いの解体アルバイトをしてきました。初めてで、8000円ほど日払いができるらしく、一日だけやることにしました。そこは廃校となる大手学習塾で、5階の廊下の床下の硬いツヤのあるタイルを、パールで叩き割る作業をしました。ふと思ったのですが、部屋のドアやトイレなどにペン書きで、(床・アス)などと書かれていました。たぶん解体業者の方が書かれたのだと思いますが、アスベストでしょうか?防塵の白いマスクと作業着とヘルメットと軍手しかしておらず、他の方もそれでした。担当者の方は特になんとも言わなかったのですが、大丈夫でしょうか?タイルは、プラスチックと言うよりは、破片をまげるとふにゃふにゃとするような柔らかい素材でした。表面は硬いです。7時間働いたので不安です。役所などの人はきちんと調査? しに来ているのでしょうか?

アスベストとは何か?その危険性と健康への影響

アスベストとは、天然に産出される繊維状の鉱物で、かつては建材などに広く使用されていました。その耐熱性、耐薬品性、強度から、建築資材、断熱材、防火材など様々な用途で使われてきましたが、アスベストの繊維を吸い込むと、肺がん、中皮腫、アスベスト肺などの深刻な健康被害を引き起こすことが明らかになり、現在では使用が規制されています。特に、古い建物解体現場ではアスベスト含有材料が存在する可能性が高く、作業には細心の注意が必要です。

現場の表示「(床・アス)」の意味と危険性の判断

質問にある「(床・アス)」というペン書きは、アスベスト含有の可能性を示唆する重要なサインです。アスベストは目に見えないため、このような現場でのマーキングは、作業員への警告として非常に重要です。 「床」と併記されていることから、作業されたタイル自体、もしくはタイルの下地材にアスベストが含まれている可能性が高いと推測できます。

作業時の防護具と安全対策の不足

防塵マスク、作業着、ヘルメット、軍手のみの装備では、アスベスト対策としては明らかに不十分です。アスベスト除去作業には、より高度な防護服(全面マスク、手袋、長靴など)と、適切な空気管理(負圧管理など)が必要となります。 担当者から具体的な指示や説明がなかったこと、そして、作業員全員が同じ不十分な装備であったことから、安全管理体制に重大な欠陥があったと推測できます。

タイルの材質とアスベスト含有の可能性

質問にある「破片をまげるとふにゃふにゃとするような柔らかい素材」というタイルの記述からは、アスベスト含有の可能性は高いと判断できます。アスベストは、他の材料と混ぜて使用されることが多く、その場合、素材全体が硬いとは限りません。表面は硬くても、内部にアスベスト繊維が含まれている可能性は十分に考えられます。

役所や関係機関による調査

解体工事を行う際には、事前にアスベスト調査を行うことが義務付けられています。地方自治体(都道府県、市町村)の建築指導課などに届け出が行われ、アスベスト含有材料の有無を調査する必要があります。 しかし、必ずしも全ての現場で完璧な調査が行われているとは限りません。特に、小規模な解体工事や、違法な作業が行われている可能性のある現場では、調査が不十分なケースも考えられます。

具体的な対処法と今後の注意点

1. 医療機関への受診:アスベスト暴露の疑いがあるため、速やかに医療機関を受診し、胸部レントゲン検査や血液検査などを受けることを強くお勧めします。 早期発見・早期治療が重要です。

2. 労働基準監督署への相談:安全管理が不十分であった現場での作業について、労働基準監督署に相談することを検討しましょう。労働安全衛生法に基づき、適切な措置が取られるよう働きかけることができます。

3. 今後のアルバイトへの注意点: 日雇いアルバイトであっても、安全管理が徹底されているかを確認することが重要です。作業内容、使用する資材、必要な防護具について、事前にしっかりと確認し、不安があれば断る勇気を持つべきです。 不明な点があれば、担当者に質問し、納得できる説明がない場合は作業を拒否することも可能です。

専門家の意見:産業医の視点

産業医の立場から言わせていただくと、今回のケースは非常に危険な状況でした。アスベストは、一度吸い込んでしまうと、その影響が何年も経ってから発症する可能性があります。軽視せず、適切な検査と対応が必要です。 また、企業側には、労働者の安全を確保するための適切な教育と、安全衛生管理体制の構築が求められます。

まとめ:アスベスト暴露リスクへの意識を高めよう

アスベストは、健康に深刻な影響を与える危険な物質です。古い建物の解体現場では、特に注意が必要です。 今回のケースを教訓に、日雇いアルバイトであっても、安全管理体制の確認、適切な防護具の着用、そして、少しでも不安を感じたら専門機関への相談を心がけましょう。 自分の健康を守るためにも、アスベストに関する知識を深めることが重要です。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)