観葉植物パキラの室内育成:日照不足への対策と適切なLED照明

観葉植物(パキラ)1本を、20年以上養っています。今までは陽がさす部屋においてありました。今年引越してからは、陽がささない部屋です。部屋の電気だけで、育つでしょうか。その場合、1日何時間必要でしょうか。

20年以上のパキラ、日陰での育成は可能?

20年以上も大切に育ててきたパキラ。環境の変化で日照不足が心配ですね。結論から言うと、適切な人工照明を使用すれば、日陰の部屋でもパキラは育てることができます。 しかし、これまでの生育環境と大きく異なるため、注意深く管理する必要があります。長年培ってきたパキラの生育状況を維持するためには、光量、湿度、温度など、複数の要素を考慮した対策が必要です。

パキラの生育に必要な光量と照明時間

パキラは比較的耐陰性のある植物ですが、全く光が当たらない状態では生育不良を起こします。 自然光が十分に当たらない室内で育てるには、人工照明による補光が不可欠です。

適切な照明の種類

一般的に、観葉植物の育成にはLED照明が推奨されています。LED照明は、消費電力が少なく、発熱が少ないため、植物へのダメージが少ないのがメリットです。特に、パキラのような比較的大きな植物には、植物育成に適したフルスペクトルLEDを選ぶと効果的です。フルスペクトルLEDは、植物の光合成に必要な赤色光と青色光だけでなく、その他の色の光も含まれており、より自然に近い光環境を提供できます。

必要な照明時間

日照不足の部屋でパキラを育てる場合、1日に6~8時間程度の照明が必要です。ただし、これはあくまで目安です。パキラの葉の色や生育状況を観察し、必要に応じて照明時間を調整しましょう。葉の色が薄くなってきたり、生育が停滞しているようであれば、照明時間を増やすことを検討してください。逆に、葉焼けを起こしているようであれば、照明時間を短くするか、照明器具との距離を調整しましょう。

パキラの室内育成:その他注意点

照明以外にも、パキラの健康的な生育には以下の点に注意が必要です。

適切な置き場所

照明器具の近くに置く場合、葉焼けを防ぐため、ある程度の距離を保つことが重要です。また、風通しの良い場所に置き、湿度の高い環境を避けることも大切です。過湿は根腐れの原因となります。

水やり

土の表面が乾いてから、たっぷりと水やりをします。鉢底から水が流れ出るまでしっかり水をあげましょう。ただし、受け皿に水が溜まったままにしないように注意してください。

肥料

生育期(春~秋)には、観葉植物用の液体肥料を月に1~2回与えると効果的です。肥料を与える際は、パッケージの指示に従って希釈し、規定量を守って与えましょう。

専門家の意見

園芸専門家によると、「長年育てたパキラを新しい環境で育てるには、環境の変化への対応が重要です。まずは、現在の状態を丁寧に観察し、葉の色や生育状況を確認しましょう。そして、照明時間や水やり、肥料の量を調整しながら、徐々に新しい環境に慣れさせていくことが大切です。」とのことです。

具体的なステップと実践例

1. LED照明の選定: フルスペクトルLEDの照明器具を選びましょう。明るさ(ワット数)はパキラの大きさや設置場所に合わせて選びます。
2. 設置場所の確保: パキラを置く場所を選びます。風通しが良く、直射日光が当たらない場所が理想です。
3. 照明時間の調整: 最初は6時間から始め、葉の状態を見ながら8時間まで徐々に増やしてみましょう。
4. 水やりと肥料: 土の表面が乾いたらたっぷりと水やりし、生育期には観葉植物用の液体肥料を規定量与えます。
5. 定期的な観察: 葉の色、生育状況、土の状態などを定期的に観察し、必要に応じて調整を行います。

実践例: Aさんは、高さ1.5mのパキラを、窓のない部屋で育てるため、60WのフルスペクトルLED照明を導入しました。最初は6時間照射し、葉の状態を観察しながら徐々に照明時間を増やし、現在は8時間照射しています。その結果、パキラは元気に生育し、新しい葉も出てきました。

まとめ

20年以上育ててきたパキラを、日陰の部屋でも育てることは可能です。適切なLED照明を使用し、水やりや肥料、置き場所にも注意を払うことで、健康的な生育を維持できます。 焦らず、段階的に環境を整え、パキラの生育状況を丁寧に観察しながら、最適なケアを心がけましょう。

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