観葉植物とフィトンチッド:癒やしの空間と健康効果を高めるには?

植物から発散されるフィトンチッドは、肝機能の改善や自律神経の安定に効果があるそうですが、部屋に置いてある観葉植物からも発散されるのでしょうか??だとすると、室内にどれくらいの観葉植物があると効果があるんでしょうか??この2点が質問です。

フィトンチッドの効果と観葉植物

はい、植物から発散されるフィトンチッドは、観葉植物からも放出されます。フィトンチッドとは、植物が自ら身を守るために発散する揮発性物質の総称です。森林浴で感じる爽やかな空気や、植物独特の香りはこのフィトンチッドによるものです。 科学的な研究により、フィトンチッドには、抗菌作用、抗ウイルス作用、リラックス効果、精神安定作用など、様々な健康効果があることが明らかになっています。肝機能の改善や自律神経の安定にも効果があるという報告もあります。

観葉植物の種類によって、フィトンチッドの成分や量は異なりますが、多くの観葉植物が、程度の差こそあれフィトンチッドを放出しています。そのため、室内に観葉植物を置くことで、森林浴のような効果を期待できるのです。ただし、効果を実感するには、植物の種類や数、お部屋の広さ、換気など、いくつかの要素を考慮する必要があります。

室内に置く観葉植物の数と効果

「どれくらいの観葉植物があれば効果があるのか?」という質問には、明確な数値で答えるのは難しいです。効果は、植物の種類、大きさ、数、お部屋の広さ、そして個人の感受性など、様々な要因に影響されます。しかし、いくつかの目安と、効果を高めるためのポイントをご紹介しましょう。

効果を実感するためのポイント

  • 植物の種類を選ぶ: フィトンチッドの含有量が多い植物を選ぶことが重要です。例えば、ローズマリー、ユーカリ、レモンバームなどは、比較的フィトンチッドの含有量が多いとされています。また、葉の面積が広い植物は、より多くのフィトンチッドを放出する傾向があります。
  • 植物の大きさ: 大きな植物の方が、小さな植物よりも多くのフィトンチッドを放出します。しかし、お部屋の広さとのバランスも考慮する必要があります。
  • 植物の数: 植物の数が多ければ多いほど、効果は高まる傾向がありますが、多すぎると逆に手入れが大変になったり、お部屋が狭く感じられたりすることもあります。お部屋の広さや、自分の管理能力に合わせて数を決めましょう。
  • お部屋の広さ: 広いお部屋には、より多くの植物が必要になります。目安としては、お部屋の広さに対して、植物の総葉面積の割合を考慮しましょう。専門家によっては、お部屋の床面積の10%程度を植物の葉の面積が占めるのが理想的だとする意見もあります。
  • 配置: 植物は、窓際など日当たりの良い場所に置くのが理想的です。光合成が活発に行われることで、フィトンチッドの放出量も増えます。ただし、直射日光に当てすぎると葉焼けを起こす可能性があるので注意が必要です。
  • 換気: 換気をしっかり行うことで、新鮮な空気を室内に取り込み、フィトンチッドの効果を高めることができます。また、植物の生育にも良い影響を与えます。
  • 定期的な手入れ: 植物の生育状態を常にチェックし、水やりや肥料やり、葉の掃除など、適切な手入れを行うことで、健康な状態を保ち、フィトンチッドの放出量を維持することができます。

専門家の意見:植物療法士からのアドバイス

植物療法士である山田先生に、観葉植物とフィトンチッドの効果についてお話を伺いました。

「フィトンチッドの効果は、科学的に裏付けられたものも多いですが、個人差があります。効果を実感するには、植物との触れ合いを楽しむことが大切です。植物の手入れをすること自体が、リラックス効果やストレス軽減につながります。植物を選ぶ際には、自分の好みや、お部屋の雰囲気に合うものを選びましょう。そして、植物と過ごす時間を大切にすることで、より大きな効果を得られるでしょう。」

具体的な事例:効果的な観葉植物の配置例

例えば、10畳のリビングルームの場合、床面積の10%を植物の葉の面積が占めるように配置すると、約1㎡分の葉面積が必要になります。これは、大型の観葉植物1鉢と、中型の観葉植物2~3鉢、もしくは小型の観葉植物を複数配置するなど、様々な組み合わせが考えられます。お部屋のレイアウトや、自分の好みを考慮して、最適な配置を検討しましょう。

まとめ:癒やしと健康効果を両立する空間づくり

観葉植物を置くことで、フィトンチッドによる健康効果が期待できます。しかし、効果は植物の種類、数、お部屋の広さ、そして個人の感受性など、様々な要因に影響されます。効果を実感するためには、植物の種類を吟味し、適切な数を配置し、適切な手入れを行うことが重要です。 お部屋の雰囲気や自分の好みに合った植物を選び、植物と触れ合う時間を大切にすることで、癒やしと健康効果を両立した、快適な空間を創造しましょう。

この記事が、皆様のインテリア選びの参考になれば幸いです。「いろのくに」では、様々な色のインテリア商品をご紹介しています。ぜひ、サイトをご覧ください。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)