視覚障がい者の方へのケアで感じる葛藤と、自立支援のあり方

視覚障がい者の方の生活態度に納得がいきません。何とか、この気持ちを沈めさせて下さい。 現在、40代男性の視覚障がい者さんのケアにあたっています。 私が担当させて頂く、利用者さんはその方を除いて、全ての方が50代以上なのに、何でも自分でやろう!と一生懸命で、少しでも自分で稼ぎたい!との事で資格を取って、仕事をしています。 全盲でも、一人で外出されます。 高齢者の方でも、週に2回の居宅介護です。 しかし、その40代の男性は・・・無職。 ヘルパーを毎日利用しています。(同行援護+居宅介護) *遊んでいるなら、家の掃除くらいしたらいいのに・・・ *毎日、外出しなくても、いいのに・・・ *洋服やCDをやたら、購入しなくても、違う所へお金を使えよ! 部屋がゴミ屋敷状態の為、粗大ゴミ撤去代に使えばいいのに、洋服、CDを購入しては、乱雑に放置するのでゴミ化されています。 ヘルパーとして、自立支援の在り方を説明させて頂きましたが「まだ65歳まで、20年程ありますから!」と言われました。(><) 正直、開いた口がふさがりません。 この方のケアはしたくないです(ーー;) 目が見えないから、一人では歩けない!働けない!と思っている様で・・・ 自分から何かをはじめよう!という気はなさそうです(^^;) また、感覚が鈍いのか・・・ ご自宅の老朽化が進んでおり、二階の床がフワフワしますので、なるべく早急に床のチェックをお願いしたところ・・・ 「ヘルパーさんがそう思うだけでしょ?」と言われました(ーー;) ???あのぉー、どういう意味??(心の叫びです(^^;) なら、他のヘルパーさんにも、歩いてもらよ!w ⇒「できましたら、他のヘルパーさんに見て頂いて下さい。」と伝えました(^^;) 何ていうか・・・ この様な方には、何も言いたくないです。(><)

介護現場における葛藤:40代視覚障がい者男性への対応

介護職として、利用者の方々の生活スタイルや価値観に戸惑いを感じることがあるのは、決して珍しいことではありません。特に、年齢や生活状況、自立への取り組み方に大きな差がある場合、感情的な葛藤が生じることも理解できます。今回のケースでは、他の利用者の方々と比較して、40代男性の生活態度に疑問を感じ、その対応に苦慮されている様子が伺えます。

利用者さんの状況とケアワーカーの感情

40代男性の生活状況は、確かに周囲から見て「だらしない」と感じる部分があるかもしれません。しかし、その背景には、私たちが想像できない様々な事情や、視覚障がいによって生じる困難が隠されている可能性があります。

* **経済的な事情:** 無職であること、毎日ヘルパーを利用していることから、経済的な余裕がない可能性があります。洋服やCDの購入は、精神的な支えになっているのかもしれません。
* **社会参加の難しさ:** 視覚障がいによって、社会参加の機会が制限されている可能性があります。外出や仕事への意欲が低いのは、過去の経験や、社会の障壁による挫折感から来るものかもしれません。
* **コミュニケーションの課題:** 視覚障がいがあることで、コミュニケーションに困難を感じている可能性があります。床の老朽化について指摘された際、「ヘルパーさんがそう思うだけでしょ?」という反応は、コミュニケーションのズレや、不信感の表れかもしれません。

これらの状況を理解した上で、ケアワーカー自身の感情を整理することが重要です。 「ケアはしたくない」という気持ちは、利用者さんへの責任感と、自身の限界を感じていることからの葛藤を表していると考えられます。この葛藤を解消するためには、まず自身の感情を客観的に見つめ、専門家や同僚に相談するなど、適切なサポートを受けることが必要です。

自立支援の在り方:視覚障がい者への適切なアプローチ

自立支援は、利用者さんの意欲や能力を尊重しつつ、個々の状況に合わせたサポートを行うことが重要です。40代男性へのアプローチは、これまでの方法を見直す必要があるかもしれません。

1. 関係性の構築:信頼関係を築くことから始める

まず、利用者さんとの信頼関係を築くことが不可欠です。批判や命令ではなく、共感と理解を示す姿勢が大切です。彼の生活スタイルや価値観を尊重し、彼の視点に立って物事を考えるように努めましょう。

2. 個別支援計画の見直し:目標設定と具体的な支援策

現在の個別支援計画を見直し、具体的な目標設定と支援策を検討しましょう。単に「自立」を目標とするのではなく、彼の能力や意欲、生活状況を考慮した、より現実的な目標を設定することが重要です。例えば、

* **週に1回、特定の場所への外出を目標にする**:最初は近所のスーパーや公園など、安全で行きやすい場所から始め、徐々に範囲を広げていく。
* **簡単な家事を少しずつ行う**:最初は食器洗いなど簡単なことから始め、徐々にできることを増やしていく。
* **趣味を見つける支援**:音楽鑑賞や読書など、彼の興味関心に合わせた趣味の活動を支援する。

これらの目標達成には、具体的な支援策が必要です。例えば、外出には同行援護の活用、家事には作業手順の工夫、趣味の活動にはボランティアの活用などを検討できます。

3. 専門機関との連携:多職種連携による包括的な支援

視覚障がい者支援に特化した専門機関(視覚障害者福祉センターなど)との連携を強化し、より専門性の高いアドバイスや支援を受けることが重要です。ソーシャルワーカーやリハビリテーション専門職の協力を得ることで、包括的な支援体制を構築できます。

4. 周囲との連携:家族や友人とのコミュニケーション

家族や友人などの周囲の人々との連携も重要です。彼を理解し、サポートしてくれる人々とのネットワークを構築することで、自立支援をより効果的に進めることができます。

具体的なアドバイス:実践的な支援策

* **彼の興味関心を知る**: 何が好きで、何が苦手なのかを丁寧に聞き出すことから始めましょう。会話の中で彼の価値観や生活スタイルを理解することで、より効果的な支援策を立てることができます。
* **小さな成功体験を積み重ねる**: 大きな目標を設定するのではなく、小さな目標を立て、一つずつ達成していくことで、自信とモチベーションを高めることができます。
* **ポジティブなフィードバック**: 彼の努力や進歩を積極的に認め、褒めることで、やる気を維持することができます。
* **無理強いをしない**: 彼のペースを尊重し、無理強いをしないことが大切です。焦らず、ゆっくりと時間をかけて支援していくことが重要です。
* **専門家の意見を参考にする**: 困ったことがあれば、躊躇せずに専門家に相談しましょう。経験豊富な専門家からのアドバイスは、大きな助けとなります。

まとめ:共感と理解に基づいた支援を

視覚障がい者の方へのケアは、専門的な知識と技術だけでなく、共感と理解に基づいた丁寧な対応が求められます。利用者さんの個性や生活スタイルを尊重し、彼自身のペースで自立に向けた歩みをサポートすることが、ケアワーカーの重要な役割です。今回のケースでは、40代男性の生活態度に戸惑いを感じているかもしれませんが、彼の背景や状況を理解し、適切な支援を行うことで、より良い関係性を築き、自立支援へと繋げることが可能になります。 焦らず、一歩ずつ、彼のペースに合わせて支援を進めていきましょう。

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