見取り図に方位が記載されていない理由と、北向き物件の選び方

不動産屋さんにお聞きします。 部屋の見取り図に方位が書いて有りますよね? 友人が物件を見に行った時に全てベランダが南向きの部屋でした。 ところが一つだけ方位が書いてない物件が有り「あれっ?」と思いましたが余り気にせずその部屋を見に行きました。すると近くにバス停や銀行,郵便局など生活に便利なため直ぐに契約してしまいました。すると引っ越したら北向きで全く陽が当たりません。 見取り図に方位が書いてなかったのは北向きだから?方位は書いても書かなくても良いのですか? 教えて下さいm(__)m

見取り図に方位が記載されていない理由

物件の見取り図に方位が記載されていないことについて、ご心配ですね。結論から言うと、必ずしも方位を記載する必要はありません。しかし、記載されていないことにはいくつかの理由が考えられます。

1. 北向き物件の場合

ご友人のケースのように、北向きで日当たりが悪い物件の場合、方位を明示的に記載しないことがあります。南向きの物件と比べて魅力が低く、あえて記載しないことで、問い合わせが減ることを期待する不動産会社もあるかもしれません。これは、倫理的に問題があるとは言い切れませんが、消費者の立場からすると、情報開示の観点から疑問が残ると言えるでしょう。

2. 図面の作成ミスや省略

単純な作成ミスや、図面全体のスペースの関係で省略された可能性も考えられます。特に、小さな図面や、詳細図ではない簡易的な図面では、方位表示が省かれるケースもあります。

3. 複数の方位を持つ複雑な間取り

建物によっては、部屋によって方位が異なる複雑な間取りの場合、全ての部屋の方位を記載するのが困難な場合もあります。そのような場合は、主要な部屋の方位のみを記載したり、方位図を別途用意したりするケースもあるでしょう。

4. 法的な義務がない

重要なのは、不動産会社は物件の方位を記載する法的義務を負っていないということです。ただし、重要事項説明においては、方位を含む物件の状況を正確に説明する義務があります。

北向き物件のメリット・デメリット

北向き物件は日当たりが悪いというデメリットが大きくクローズアップされますが、必ずしも全てがマイナスではありません。

北向き物件のデメリット

* 日当たりが悪い:これは最も大きなデメリットです。冬場は特に寒く、日中も薄暗い室内になりがちです。
* 湿気が多い:日当たりが悪いと、部屋の換気が不十分になり、湿気がたまりやすい傾向があります。カビやダニの発生にも繋がります。
* 洗濯物が乾きにくい:室内干しが多いと、乾燥に時間がかかり、生乾きの臭いが発生する可能性があります。

北向き物件のメリット

* 夏は涼しい:直射日光が当たらないため、夏場は涼しく過ごしやすいです。冷房効率も高くなります。
* プライバシーが高い:南向きに比べて、隣家からの視線が気になりにくい傾向があります。
* 価格が安い:日当たりが悪いというデメリットから、南向きの物件と比べて価格が安い場合が多いです。

北向き物件を選ぶ際のポイント

北向き物件を選ぶ際は、デメリットを補う工夫が必要です。

1. 室内環境の改善

* 断熱性能の高い窓:高性能な断熱窓は、冷暖房効率を向上させ、結露の防止にも繋がります。
* 換気システム:24時間換気システムなど、適切な換気システムは湿気対策に有効です。
* 照明計画:間接照明や明るい色の壁、大きな窓など、工夫次第で明るく開放的な空間を作ることができます。
* 家具の配置:家具の配置を工夫することで、日陰の部分を減らし、明るさを確保できます。

2. 立地条件の確認

* 周辺環境:日当たり以外のメリット、例えば、静かな環境、緑が多いなど、立地条件を重視しましょう。
* 眺望:眺望が良い物件であれば、日当たりが悪くても開放感を感じられます。

3. 物件価格とのバランス

* 価格とメリット・デメリットの比較:価格が安いため、他のメリットとデメリットを比較検討し、総合的に判断しましょう。

専門家のアドバイス:インテリアコーディネーターの視点

インテリアコーディネーターの視点から、北向き物件のインテリアコーディネートについてアドバイスします。

北向き物件は、明るさと温かみを演出することが重要です。

* 明るい色の壁や床材:白やベージュ、アイボリーなどの明るい色を選ぶことで、空間を広く明るく見せることができます。
* 鏡の活用:鏡を効果的に配置することで、光を反射させ、部屋全体を明るくすることができます。
* 間接照明:ダウンライトや間接照明を効果的に使うことで、温かみのある空間を演出できます。
* カーテン:光を通しやすい素材のカーテンを選ぶことで、自然光を最大限に取り入れることができます。
* 観葉植物:観葉植物を置くことで、緑の癒し効果と、空間のアクセントになります。

まとめ

見取り図に方位が記載されていないからといって、必ずしも北向き物件とは限りません。しかし、記載されていない場合は、事前に不動産会社に確認することが重要です。北向き物件はデメリットもありますが、メリットを活かし、適切な対策をすることで快適な住空間を実現できます。日当たりだけでなく、立地条件や価格、そしてインテリアコーディネートによって、快適な住まいを実現できることを忘れないでください。

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