要介護2、80歳前女性の通院介助における負担軽減策:安全で快適な住環境と介護方法

要介護2 女性80前 独居 アパート2階 生活保護体中に痛みがあり、特に足腰が痛む 病院は5分で行けるが、車椅子を2階の自室から下に降ろす(階段17段) 本人の腰を一段ずつ持ち上げながら降りる。 病院入り口は短く急なスロープ。車椅子では馬鹿力で押し上げ、降りる時も全ての重みが介助者にかかるので危険。 通院が終わると逆に車椅子を抱えて2階の部屋に。本人を引き上げながら、1段ずつ上がって自室に戻す。 短時間で終わるが、大変な重労働です。ヘルパーはこのあと首や肩がパンパンに張り、腰もエライです。 本人も肥満体で重いが、車椅子の上げ降ろしが大変!お米などなら肩や胸で抱えて持てますが、車椅子は腕だけで持ち上げますものね。 首なんかカァーッと熱くなります。2,3日痛いです。 これが身体1ですからね・・・ この内容は、今言われてる腰痛問題の持ち上げ禁止にあたるのでしょうか? ケアマネは二人ヘルパーでの通院を検討してくれています。補足この人、事業所を10社くらい変わってます。本人から断ったり、事業所から断ったり・・・ 正確に言えば、身1生2(中抜け10分)で通院あと、ヘルパーのみで、買い物ありです。 ケアマネは前事業所から請負ました。そして前の事業所がそのプランの為、引き継いでます。すぐにプラン変えられないし、と言われます。時間はかからないが重労働の酷い仕事ですね。 癇癪持ちで、とても煩い人・・・

現状の問題点とリスク

ご説明いただいた状況は、ヘルパーさんにとって非常に負担の大きい、そして危険な介助方法です。車椅子の上げ下ろしによる腰痛、首痛は、「腰痛問題の持ち上げ禁止」に該当する可能性が高いと言えます。 ヘルパーさんの身体への負担は計り知れず、労働災害のリスクも非常に高いです。 また、急なスロープでの車椅子の操作は、利用者様とヘルパーさん双方に転倒の危険性があり、深刻な怪我につながる可能性も否定できません。 さらに、利用者様ご本人も、介助時の身体への負担が大きいため、痛みが増悪する可能性があります。 頻繁な事業所変更は、利用者様の性格や状況を反映している可能性があり、今後の介護計画においても考慮すべき点です。

改善策:多角的なアプローチで安全と負担軽減を実現

現状の状況を改善するためには、以下の3つのアプローチが有効です。

1.住環境の改善:バリアフリー化

アパート2階という住環境が、大きな課題となっています。階段昇降の負担を軽減するために、以下の対策を検討しましょう。

  • スロープの設置:階段部分にスロープを設置することで、車椅子の昇降が容易になります。専門業者に相談し、安全で適切なスロープの設計・施工を依頼しましょう。費用面については、自治体の福祉サービスや助成金制度などを活用できる可能性があります。
  • 住宅改修:階段のリフォームや、エレベーターの設置なども検討しましょう。費用は高額になりますが、長期的な視点で見れば、ヘルパーさんの負担軽減、利用者様の安全確保、そして生活の質の向上に繋がる重要な投資です。
  • 1階への転居: もし可能であれば、1階への転居も検討しましょう。これは最も効果的なバリアフリー化と言えるでしょう。転居に伴う手続きや費用についても、ケアマネージャーに相談し、適切な支援を受けましょう。

2.介護方法の改善:安全な介助技術と機器の活用

住環境の改善と並行して、介護方法の見直しも重要です。

  • 二人体制の徹底:ケアマネージャーが検討している二人体制での通院は、必須です。一人での介助は、ヘルパーさんの身体的負担が大きすぎ、安全面でもリスクが高いため、絶対に避けるべきです。二人体制であれば、車椅子の昇降やスロープの通行も安全に行えます。
  • 電動昇降機・電動車椅子: 車椅子の昇降を補助する電動昇降機や、電動車椅子を導入することも検討しましょう。初期費用はかかりますが、ヘルパーさんの負担を大幅に軽減し、安全性を高めます。レンタルサービスを利用するのも一つの方法です。
  • 適切な介助技術の習得:ヘルパーさんには、安全な介助技術の研修や指導を受けさせることが重要です。特に、車椅子の取り扱い、高齢者の移乗介助に関する専門的な知識と技術を習得させる必要があります。事業所と連携し、適切な研修プログラムを提供しましょう。

3.心理面のケア:利用者様とヘルパーさんの双方への支援

利用者様の癇癪持ちという性格も、介護の困難さを増幅させています。

  • 利用者様への心理的アプローチ:専門の相談機関や、精神科医への相談を検討しましょう。薬物療法や認知行動療法などの治療によって、癇癪の頻度や強度を軽減できる可能性があります。また、介護者との良好な関係構築のための支援も必要です。
  • ヘルパーさんへのサポート:ヘルパーさんの負担軽減のため、定期的な面談や相談体制を整えましょう。ストレスマネジメントの研修や、心のケアを提供することで、モチベーション維持と離職防止に繋がります。また、適切な労働時間と休憩時間の確保も重要です。

専門家の視点:高齢者介護における安全と負担軽減

高齢者の介護において、安全と負担軽減は最も重要な課題です。 理学療法士や作業療法士などの専門家によるアセスメントを行い、個々の状況に合わせた最適なプランを作成することが必要です。 また、介護保険制度を活用し、住宅改修費用の助成や、介護機器のレンタル・購入費用への補助を受けることも可能です。 ケアマネージャーと連携し、これらの制度を最大限に活用しましょう。

まとめ:継続的な見直しと改善で安心できる介護を

今回のケースは、住環境、介護方法、そして心理面といった多角的な視点からのアプローチが必要です。 すぐに解決できる問題ではありませんが、段階的に改善策を実行することで、利用者様とヘルパーさんの双方にとって安全で負担の少ない介護を実現できるはずです。 継続的な見直しと改善を繰り返すことで、より安心できる介護環境を築いていきましょう。

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