要介護者の部屋に飾る花と絵:安全で心安らぐ空間づくりのための注意点

こんにちは。要介護者(寝たきりではない)の部屋に花や絵を飾りたいのですが、注意点はありますか?花瓶が割れてしまったら危ないのかも、剣山は危険かな、画鋲はすぐにとれてしまって危ないかも、などと考えて、何も飾れなくなってしまいました。

要介護者の部屋に花を飾る際の安全対策

要介護者の部屋に花や絵を飾ることは、生活に彩りを添え、心穏やかな時間を過ごす上で非常に大切です。しかし、安全面への配慮も欠かせません。特に、転倒や誤飲、ケガのリスクを考慮し、適切な飾り方を選ぶことが重要です。以下、具体的な注意点と安全な飾り方の提案です。

1. 花瓶の選び方と設置場所

  • 素材:割れにくい素材を選ぶことが最も重要です。陶器やガラスではなく、プラスチックや樹脂製の花瓶を選びましょう。万が一落としても破片が飛び散る危険性が低くなります。近年では、おしゃれなデザインの樹脂製の花瓶も多く販売されています。
  • 形状:安定感のある、底面積の広い花瓶を選びましょう。高さが低く、重心が低いものほど転倒しにくいです。口が狭く、花が飛び出にくい形状も安全です。
  • 設置場所:安定した場所に置きましょう。テーブルや棚の上など、手が届きにくい高い位置に置くのは避け、万が一倒れても被害が少ない場所に設置します。床に置く場合は、滑り止めマットなどを活用しましょう。また、要介護者の行動範囲から離れた場所に置くことも有効です。
  • 固定:必要に応じて、花瓶を固定しましょう。両面テープや滑り止めシートなどを活用して、花瓶が動かないように工夫します。ただし、粘着力が強すぎるものは、家具を傷める可能性があるので注意が必要です。

2. 剣山を使わない工夫

剣山は、花を固定するのに便利ですが、鋭利な針が危険です。以下のような方法で剣山を使わずに花を飾ることができます。

  • フローラルフォーム:水を吸い上げるスポンジ状の素材で、花を挿しやすく、剣山よりも安全です。様々なサイズや形があるので、花瓶に合わせて選ぶことができます。
  • 花瓶の形状を利用:口の狭い花瓶であれば、花を直接挿すだけで安定する場合もあります。花の種類や茎の長さを考慮して、適切な花瓶を選びましょう。
  • アレンジメント:花屋さんに依頼して、アレンジメントされた花束を購入するのも良い方法です。既に固定されているため、安全に飾ることができます。

3. 絵画や写真の飾り方

  • 画鋲の代わりに:画鋲の代わりに、粘着力の強い両面テープや、画鋲よりも安全な押しピンを使用しましょう。ただし、壁の材質によっては剥がれやすい場合があるので、事前にテストすることをお勧めします。
  • 額縁の素材:軽い素材の額縁を選びましょう。万が一落下しても、怪我の程度を軽減できます。アクリル製の板を使用している額縁も安全です。
  • 設置場所:絵画や写真は、要介護者が触れにくい場所に飾りましょう。落下しても危険が少ない場所を選び、安全性を確保します。

専門家の視点:高齢者向けインテリアのポイント

高齢者福祉施設や介護施設のインテリア設計に携わる専門家によると、要介護者の部屋のインテリアを考える際には、以下の点に注意する必要があるとのことです。

* **安全性:** これは最も重要な点です。転倒やケガのリスクを最小限に抑えるため、尖ったものや壊れやすいものを避け、安定感のある家具や装飾品を選びましょう。
* **視認性:** 高齢者は視力が低下している場合が多いです。そのため、絵画や写真などの装飾品は、色鮮やかで、視覚的に分かりやすいものを選び、適切な照明を確保することが重要です。
* **機能性:** 装飾品だけでなく、要介護者の生活をサポートする機能性も考慮しましょう。例えば、手すりや補助具の設置、収納スペースの確保などです。
* **心理的な効果:** 明るい色合いや自然な素材を使うことで、リラックス効果を高めることができます。また、思い出の写真や好きな絵などを飾ることで、精神的な安定につながります。

具体的な実践例

例えば、ピンク色の壁に、プラスチック製の花瓶に生けた、落ち着いたピンク色のカーネーションを飾る。花瓶は滑り止めマットの上に置き、安定性を確保する。絵画は、軽い素材の額縁を使用し、粘着力の強い両面テープで壁に固定する。といった具合です。

まとめ

要介護者の部屋に花や絵を飾る際には、安全性を第一に考え、素材や設置場所、飾り方に注意することが大切です。割れにくい素材を選び、安定した場所に飾り、必要に応じて固定することで、安心して飾ることができます。専門家のアドバイスを参考に、安全で心安らぐ空間づくりを目指しましょう。 ご自身の状況に合わせて、最適な方法を見つけてください。

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