蛍光灯が光らない!光を当てると点灯する謎を解き明かす

僕の部屋の蛍光灯は、スイッチをいれてもすぐに付くことはなく、何かしらの光(携帯電話の光など)をあてることにより付くんですが、この現象は物理的にどう説明をつければ良いのでしょうか?詳しい方、どうか長年の疑問を問いてください!補足:いつもこの状態というのではなく、長時間スイッチを着けていない状態だとこのような状態になります。光っている状態ですぐにスイッチを消してまた着けると光るんです。

長時間使用していない蛍光灯に光を当てると点灯する…これは、蛍光灯の内部構造と、特にスターター(グロー球)と呼ばれる部品の劣化が原因と考えられます。この現象を物理的に説明し、解決策と合わせて解説します。

蛍光灯の仕組みとスターターの役割

蛍光灯は、フィラメント(電極)と水銀蒸気、そして蛍光物質が塗布されたガラス管で構成されています。スイッチを入れると、スターターが放電し、フィラメントを加熱します。加熱されたフィラメント間で放電が起こり、水銀蒸気が紫外線を発します。この紫外線が蛍光物質に当たって、目に見える光(白色光など)に変換される仕組みです。

ここで重要なのがスターターです。スターターは、放電を始めるための初期電圧を供給する役割を担っています。古いタイプの蛍光灯には、グロー球と呼ばれるネオン管状のスターターが使用されています。このグロー球が劣化すると、初期電圧が不足し、放電がうまく開始されないことがあります。

光を当てると点灯する理由

長時間消灯していた蛍光灯で、光を当てると点灯する現象は、劣化しているスターターが原因である可能性が高いです。具体的には、以下の2つの理由が考えられます。

  • スターターの劣化:長期間使用していないと、スターター内部のガスが減少し、放電能力が低下します。そのため、通常では十分な電圧が供給されず、放電が開始されないのです。しかし、外部から光(特に紫外線を含む光)を当てると、スターター内部のガスがわずかに励起され、放電に必要な電圧が得られるようになる場合があります。携帯電話の画面などから発せられるわずかな光でも、このトリガーになることがあるのです。
  • フィラメントの劣化:フィラメントも経年劣化により、抵抗値が変化することがあります。これにより、スターターからの電圧だけでは放電が開始できない状況になる可能性があります。外部からの光がフィラメントをわずかに加熱することで、抵抗値が変化し、放電が開始できるようになるケースも考えられます。

解決策:スターターの交換

この現象を解決するには、スターター(グロー球)の交換が最も効果的です。スターターはホームセンターや電気店で安価に購入できます。交換方法は、蛍光灯の種類によって異なりますが、一般的には、蛍光灯のソケットからスターターを取り外し、新しいスターターを取り付けるだけです。具体的な手順は、蛍光灯の取扱説明書を参照するか、インターネットで検索すると動画など多くの情報が見つかります。

スターター交換の手順(例)

  1. 蛍光灯の電源を必ず切ってください。
  2. 蛍光灯のカバーを外します。
  3. 蛍光灯ソケットから古いスターターを取り外します(通常は差し込むだけで固定されています)。
  4. 新しいスターターをソケットに差し込みます。
  5. 蛍光灯のカバーを元に戻します。
  6. 電源を入れて動作を確認します。

注意:蛍光灯の種類によっては、スターターではなく、インバーターという部品が使用されている場合があります。インバーターの場合、交換は専門知識が必要となるため、電気工事士などに依頼することをお勧めします。また、高圧放電のため、感電に注意して作業を行ってください。不安な場合は、専門業者に依頼しましょう。

その他の原因と対処法

スターター以外にも、以下の原因が考えられます。

  • 蛍光灯管の寿命:蛍光灯管自体が寿命を迎えている可能性があります。管の黒ずみなどが確認できる場合は、蛍光灯管の交換が必要です。
  • 配線の問題:配線が断線したり、接触不良を起こしている可能性もあります。この場合は、電気工事士に点検・修理を依頼する必要があります。
  • 電源の問題:コンセントの不良やブレーカーのトリップなども考えられます。コンセントやブレーカーの状態を確認してください。

専門家の視点

電気工事士の視点から見ると、光を当てて点灯する現象は、老朽化したスターターが最も可能性が高いです。しかし、配線不良や電源の問題も完全に否定できません。安全のためにも、自分で修理に自信がない場合は、専門業者に依頼することを強くお勧めします。特に、古い蛍光灯を使用している場合は、火災などの危険性も考慮し、早めの点検・交換が重要です。

まとめ

蛍光灯が光を当てないと点灯しない原因は、主にスターターの劣化です。まずはスターターの交換を試みてみましょう。それでも改善しない場合は、蛍光灯管、配線、電源など、他の原因も検討し、必要に応じて専門家に相談することをお勧めします。安全で快適な室内環境を保つために、定期的な点検とメンテナンスを心掛けましょう。

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