自然素材の家づくり徹底ガイド:漆喰と無垢材の選び方と注意点

このような、造りの家は自然素材の家って本当にいうのでしょうか?自然素材の家に興味があり将来はそのような家に住みたいと思いいろいろ調べています。無垢の床、漆喰の壁を調べていますが、口コミなどの投稿から、表面的には漆喰を塗っているが、下地は石膏ボードや合板で数年で剥がれた、、、とか、無垢の床の下地も同じく合板だとかいいます。実際、漆喰と無垢の木でそれなりにキチンとした家造りを考えるには、最低、どの辺を重視するべきでしょうか?また、本来の漆喰の内装壁は下地には何をつかうのでしょうか?

自然素材の家とは?本当に自然素材なのかを見極めるポイント

「自然素材の家」という言葉は、広く使われていますが、その定義は曖昧です。 無垢材や漆喰などの自然素材を一部に使用しているだけで「自然素材の家」と謳うケースも見られます。 しかし、本当に自然素材を活かした家づくりを目指すなら、素材選びだけでなく、施工方法や下地処理まで含めて総合的に判断する必要があります。 単に表面的な仕上げだけを見て判断せず、建材の原材料や施工方法、そして住宅全体の設計思想まで考慮することが大切です。

漆喰壁と無垢床:素材選びと下地処理の重要性

漆喰壁:本物の漆喰と偽物の違い

近年、漆喰風の塗り壁材が多く販売されています。 これらの製品は、見た目や機能を漆喰に似せていますが、実際には石膏ボードや合成樹脂をベースとしたものが多く、本物の漆喰とは成分や耐久性が大きく異なります。 本物の漆喰は、消石灰を主成分とし、天然素材であるため、調湿効果や抗菌効果に優れています。しかし、下地処理が不適切だと、剥がれやひび割れが発生しやすいため、注意が必要です。

本物の漆喰を選ぶポイント

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  • 原材料を確認する:消石灰を主成分としているかを確認しましょう。添加物が多いものは避けた方が無難です。
  • 施工業者を選ぶ:漆喰の施工経験が豊富な業者を選びましょう。下地処理の技術が仕上がりに大きく影響します。
  • 下地材を確認する:本来の漆喰壁の下地は、土壁、竹小舞、木下地などが使われます。石膏ボードは、吸湿性が低いため、漆喰との相性が悪く、剥がれやすい原因となります。

無垢床:下地材と施工方法の重要性

無垢材の床も、下地材によって耐久性や仕上がりが大きく変わります。 合板などの工業製品を下地として使用すると、床鳴りや反りなどの問題が発生しやすくなります。 また、無垢材は湿度変化に敏感なため、適切な乾燥処理と施工が不可欠です。

無垢床を選ぶポイント

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  • 木材の種類と乾燥状態を確認する:使用する木材の種類、乾燥状態によって、耐久性や仕上がりが大きく異なります。専門家のアドバイスを受けることが重要です。
  • 下地材を確認する:根太(ねだ)と大引き(おおびき)による伝統的な工法が理想的です。合板などの使用は避け、通気性を確保できる下地を選びましょう。
  • 施工方法を確認する:適切な釘打ちや接着方法が、床鳴りや反りを防ぐ上で重要です。経験豊富な職人に依頼しましょう。

自然素材の家づくり:重視すべき点

「それなりにキチンとした家造り」を目指すなら、以下の点を重視しましょう。

1. 設計段階からの素材選定と施工計画

自然素材の家づくりは、設計段階から素材の選定と施工計画を綿密に行うことが重要です。 使用する素材の特性を理解し、適切な施工方法を選択することで、素材の性能を最大限に発揮できます。 専門家と十分に相談し、設計図面を精査しましょう。

2. 職人の技術と経験

自然素材は、工業製品と比べて施工が難しく、職人の技術と経験が求められます。 経験豊富な職人に依頼することで、素材の特性を活かした高品質な施工を実現できます。 複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することをおすすめします。

3. 維持管理

自然素材は、工業製品と比べてメンテナンスが必要な場合が多いです。 定期的なメンテナンスを行うことで、素材の寿命を延ばし、建物の価値を維持できます。 メンテナンス方法についても、事前に業者と確認しておきましょう。

専門家の視点:自然素材住宅の設計・施工における注意点

建築士や工務店などの専門家は、自然素材住宅の設計・施工において、以下の点に注意を払っています。

* 素材の調達と品質管理:信頼できる仕入先から、品質の高い素材を調達する必要があります。
* 適切な下地処理:素材の特性に合わせた適切な下地処理を行うことで、耐久性と性能を高めることができます。
* 施工精度:熟練した職人の技術によって、高い施工精度を実現する必要があります。
* 通気性と断熱性:自然素材住宅では、通気性と断熱性を確保することが重要です。適切な換気システムや断熱材の選定が必要です。
* 長期的なメンテナンス計画:自然素材は経年変化するため、長期的なメンテナンス計画を立てておくことが重要です。

まとめ:本物の自然素材住宅を目指して

自然素材の家づくりは、単に自然素材を使用するだけでなく、素材の特性を理解し、適切な施工方法を選択することが重要です。 本物の自然素材住宅を実現するためには、設計段階からの綿密な計画、熟練した職人の技術、そして長期的なメンテナンス計画が不可欠です。 専門家と相談しながら、理想の自然素材住宅を実現しましょう。

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