地盤改良が必要か教えてください。現在自宅の増築を検討中ですが地盤調査の結果、地盤改良をしたほうが良いとの結果が出ました。ただ、増築の場合は義務がないので行なうか否かは施工主の判断ですと言われました。検査結果は下記の内容が出ています。(地点3、4、5が問題)建築物2×4の建物では1Fが車庫(車2台のスペース)で2回に部屋(18畳程度の広さ)、2階で既存母屋(こちらも2×4)と接続します。行なわれない方が多いと営業マンは言いますが、メーカーとしては行なっても良いとはいえないので判断は建主さんだといいます。なにぶん素人でなので判断できかねております。誰か知識のある方のアドバイスお願いします。 荷重 半回転数 貫入深さ 貫入量 1m当りの 換算 音感・感触 貫入状況 土質名 支持力 Wsw Na D L 半回転数 N値 qa (kN) (m) (om) Nsw (kN/m2) 地点1 1.00 49 0.25 25 196 15< ガリガ゙リ 打撃 礫質土 147.6 1.00 106 0.50 25 424 15< ガリガ゙リ 打撃 礫質土 284.4 1.00 64 0.75 25 256 15< ガリガ゙リ 礫質土 183.6 1.00 54 1.00 25 216 15< ガリガ゙リ 礫質土 159.6 1.00 95 1.14 14 679 15< ガリガ゙リ 打撃 礫質土 437.4 地点2 1.00 20 0.25 25 80 7.4 ガリガ゙リ 礫質土 78.0 1.00 116 0.50 25 464 15< ガリガ゙リ 打撃 礫質土 308.4 1.00 80 0.75 25 320 15< ガリガ゙リ 礫質土 222.0 1.00 126 1.00 25 512 15< ガリガ゙リ 打撃 礫質土 337.2 1.00 178 1.25 25 712 15< ガリガ゙リ 打撃 礫質土 457.2 1.00 90 1.27 2 4500 15< ガリガ゙リ 打撃 礫質土 2730.0 地点3 0.75 0 0.25 25 0 2.3 ストン 砂質土 16.9 1.00 7 0.50 25 28 3.9 ジャリジャリ 砂質土 46.8 1.00 10 0.75 25 40 4.7 ジャリジャリ 砂質土 54.0 1.00 3 1.00 25 12 2.8 ジャリジャリ 砂質土 37.2 0.50 0 1.25 25 0 1.5 ジンワリ 粘性土 7.5 0.75 0 1.50 25 0 2.3 ストン 粘性土 16.9 1.00 0 1.75 25 0 3.0 ストン 粘性土 30.0 1.00 5 2.00 25 20 4.0 粘性土 42.0 1.00 0 2.25 25 0 3.0 ストン 粘性土 30.0 1.00 11 2.50 25 44 5.2 粘性土 56.4 1.00 68 2.66 16 425 15< ガリガ゙リ 打撃 礫質土 285.0 地点4 0.50 0 0.25 25 0 1.0 ストン 砂質土 7.5 1.00 10 0.50 25 40 4.7 ジャリジャリ 砂質土 54.0 1.00 34 0.75 25 136 11.1 ガリガ゙リ 打撃 礫質土 111.6 1.00 22 1.00 25 88 7.9 ジャリジャリ 砂質土 82.8 1.00 3 1.25 25 12 3.6 粘性土 37.2 1.00 90 1.39 14 643 15< ガ゙リガ゙リ 打撃 礫質土 415.8 地点5 1.00 12 0.25 25 48 5.2 ジャリジャリ 砂質土 58.8 1.00 7 0.50 25 28 3.9 ジャリジャリ 砂質土 46.8 1.00 4 0.75 25 16 3.1 ジャリジャリ 砂質土 39.6 0.75 0 1.00 25 0 1.5 ストン 砂質土 16.9 0.75 0 1.25 25 0 2.3 ストン 粘性土 16.9 0.75 0 1.50 25 0 2.3 ストン 粘性土 16.9 1.00 0 1.75 25 0 3.0 ジンワリ 粘性土 30.0 1.00 2 2.00 25 8 3.4 粘性土 34.8 1.00 5 2.25 25 20 4.0 粘性土 42.0 1.00 9 2.50 25 36 4.8 粘性土 51.6 1.00 15 2.75 25 60 6.0 粘性土 66.0 1.00 74 2.88 13 569 15< ガリガ゙リ 打撃 礫質土 371.4
増築における地盤改良の判断基準
ご自宅の増築計画における地盤改良の必要性について、ご心配されていることと思います。地盤調査の結果、地点3、4、5で支持力が低いことが示されています。増築は既存住宅への追加工事であるため、必ずしも地盤改良が義務付けられているわけではありませんが、安全性を考慮すると、地盤改良を行うべきかどうか慎重に検討する必要があります。
地盤調査結果の解釈
提示された地盤調査データは、標準貫入試験(N値)の結果を示しています。N値は、地盤の硬さを示す指標で、値が小さいほど地盤が軟弱であることを意味します。地点3、4、5では、N値が低い箇所が複数あり、特に地点3では、多くの深度でN値が0という結果が出ています。これは、極めて軟弱な地盤であることを示唆しており、増築による荷重増加に対して十分な支持力が得られない可能性が高いことを意味します。
増築による荷重増加の影響
2×4工法の建物は軽量ですが、車庫と18畳の部屋、そして既存母屋との接続を考慮すると、増築によって既存基礎に相当な荷重増加が加わることは間違いありません。軟弱な地盤の上に新たな荷重がかかると、地盤沈下や傾斜といった深刻な被害につながる可能性があります。
地盤改良の種類と費用
地盤改良には様々な方法があり、それぞれの工法によって費用や工期が異なります。代表的な工法としては、以下のものがあります。
- 砕石・砂利改良:比較的安価で、地盤の強度を向上させる効果があります。しかし、改良効果は限定的です。
- セメント系改良:セメントミルクや固化材を地盤に注入することで、強度を高めます。比較的費用が高くなりますが、効果は高いです。
- 鋼管杭:地盤に鋼管杭を打ち込み、支持力を確保します。高価ですが、最も効果が高い方法です。
- 表層改良:地表付近の軟弱な地盤を改良する工法です。比較的安価で、浅い地盤改良に適しています。
どの工法が最適かは、地盤の状況や増築規模、予算などを総合的に考慮して決定する必要があります。専門業者に相談し、最適な工法と費用を提示してもらうことが重要です。
専門家への相談が不可欠
営業マンの意見も重要ですが、最終的な判断は地盤工事に詳しい専門家に相談することが最も重要です。地盤調査データに基づき、増築による荷重増加を考慮した上で、最適な地盤改良方法や費用、リスクなどを丁寧に説明してもらえます。
複数の専門業者に見積もりを依頼し、比較検討することで、より適切な判断ができます。見積もりを比較する際には、単価だけでなく、使用する資材や工法、保証内容なども確認するようにしましょう。
具体的なアドバイス
1. 複数の地盤改良専門業者に相談する:最低でも3社以上の業者に地盤調査データと増築計画を提示し、見積もりと改良方法の提案を受けましょう。それぞれの業者から得られた情報を比較検討することで、最適な選択ができます。
2. 地盤改良の必要性とリスクを理解する:地盤改良を行わない場合のリスク(地盤沈下、傾斜など)と、地盤改良を行う場合の費用を比較検討します。長期的な視点で、安全性を優先すべきか、費用を抑えるべきかを判断しましょう。
3. 契約前に詳細な説明を受ける:業者と契約する前に、地盤改良の工程、使用する資材、保証内容などについて、丁寧に説明を受けることが重要です。不明な点があれば、遠慮なく質問しましょう。
4. 契約書の内容をしっかり確認する:契約書には、工期、費用、保証内容、支払い方法などが明記されていることを確認しましょう。不明な点や疑問点があれば、契約前に修正してもらいましょう。
まとめ
増築における地盤改良は、必ずしも義務ではありませんが、安全性を確保するためには非常に重要な要素です。提示された地盤調査結果から、地点3、4、5の地盤は軟弱であり、増築による荷重増加を考慮すると、地盤改良を行う方が安全です。専門家の意見を聞き、最適な地盤改良方法を選択することで、安心して増築工事を進めることができるでしょう。