自在ドアの隙間風対策:空調バランスとドアクローザーの選び方

自在ドア用のドアクローザーについて 当方、ビル管理会社に勤務しております。 先日、とあるテナント様から自在ドア(部屋内側にも開く・ 外面側にも開く鉄製ドアです)が部屋内側に若干開いて外気からの隙間風が入ってくるとの連絡がありました。 現場を確認しました所、確かに若干部屋内側に若干開いて隙間風が流入している状態でした。 途中調査報告ですが、空調バランスが部屋内側が負圧になっており部屋内側にどうしても開いてしまう旨をテナント様に説明しましたが、どうも納得して頂けていない状況です。 そのドアは、現在ピポットヒンジタイプでドア自体は 鉄製で、かなりの重量があります。(テナント様にご納得してもらう為、ピポットヒンジを分解点検してみましたが異常はありませんでした。) 困り果て、ホームセンターでいい金物はないか色々物色して みましたが残念ながらありませんでした。 こんな場合に適合する商品はありませんか?ご教授のほど宜しくお願い申し上げます。

自在ドアの隙間風問題:原因と解決策

テナント様からのご不満、そしてビル管理会社様のお困りごとは、重厚な鉄製自在ドアからの隙間風問題ですね。空調バランスの負圧が原因の一つとして挙げられていますが、テナント様を納得させるためには、より具体的な解決策を示す必要があります。 単に「空調バランスの問題です」と説明するだけでは、不安や不信感を解消できません。 そこで、本記事では、自在ドアの隙間風対策として、ドアクローザーの選定から、空調バランスの調整、そして更なる対策まで、具体的な解決策を提案します。

1. ドアクローザーの選定:自在ドアへの適合性

現状、ピポットヒンジタイプの鉄製ドアに適切なドアクローザーが見つからないとのことですが、ホームセンターで探すだけでは、最適な製品を見つけるのは難しいかもしれません。 自在ドアに対応したドアクローザーは、一般的なドアクローザーとは異なる仕様が必要となるためです。 特に、重量のある鉄製ドアに対応できる強度と、両開きに対応した調整機能が必須となります。

  • ポイント1:ドアの重量とサイズを確認:ドアクローザーを選ぶ際には、ドアの重量とサイズを正確に測定することが重要です。 製品カタログには、対応重量とドアサイズが記載されているので、必ず確認しましょう。
  • ポイント2:両開き対応のドアクローザーを選択:自在ドアは両開きなので、両開きに対応したドアクローザーを選ぶ必要があります。 片開き用のドアクローザーでは、ドアの開閉動作が不安定になり、隙間風が入りやすくなります。
  • ポイント3:調整機能の確認:ドアクローザーには、開閉速度や閉まり具合を調整できる機能が備わっています。 風の影響を受けやすい場所では、これらの機能を調整することで、隙間風を最小限に抑えることができます。 特に、風の影響を受けやすい場所では、風の抵抗に合わせた調整が重要です。
  • ポイント4:専門業者への相談:ホームセンターで適切な製品が見つからない場合は、建築金物専門業者に相談することをお勧めします。 専門業者は、様々な種類のドアクローザーを取り扱っており、最適な製品を選定するお手伝いをしてくれます。

2. 空調バランスの調整:負圧解消

空調バランスの負圧が隙間風の一因である可能性が高いです。 負圧とは、部屋内の気圧が外気圧よりも低い状態を指します。 この状態では、ドアが外気圧によって押され、わずかに開いてしまう可能性があります。

  • ポイント1:空調設備の点検:空調設備のフィルターの詰まりや、換気扇の故障などが原因で負圧が発生している可能性があります。 まずは、空調設備の点検を行い、問題がないかを確認しましょう。
  • ポイント2:換気システムの調整:換気システムの調整によって、部屋内の気圧を調整することができます。 専門業者に依頼して、換気システムの調整を行うことを検討しましょう。 適切な換気は、室内の空気の質を保つだけでなく、気圧バランスの調整にも役立ちます。
  • ポイント3:気密性の向上:ドア枠とドアの隙間を埋めることで、気密性を高めることができます。 隙間テープやパッキンなどを用いて、隙間を埋める対策を行いましょう。

3. その他の対策:隙間風防止

ドアクローザーと空調バランスの調整に加えて、以下の対策も検討してみましょう。

  • ドア下へのすきま風防止対策:ドアの下部に隙間がある場合は、すきま風防止テープやブラシなどを設置することで、隙間風を効果的に防ぐことができます。 様々な素材やデザインの製品があるので、ドアのデザインに合ったものを選びましょう。
  • ドラフトストッパーの使用:ドアの隙間を塞ぐためのドラフトストッパーは、様々な種類があります。 布製のものから、ゴム製のものまで、ドアの素材やデザインに合わせて選ぶことができます。
  • 気密性の高いドアへの交換:既存のドアの気密性が低い場合は、気密性の高いドアへの交換を検討することもできます。 長期的な視点では、費用対効果の高い解決策となる可能性があります。

専門家の視点:建築士からのアドバイス

建築士の視点から見ると、この問題は、ドアの選定、設置方法、そして建物の気密性といった複数の要素が絡み合っています。 単にドアクローザーを取り付けるだけでなく、建物の状況全体を考慮した総合的な対策が必要となります。 空調システムの専門家と連携し、建物全体の気密性向上を検討することも有効な手段です。

まとめ:テナント様への説明と具体的な対策

テナント様への説明では、「空調バランスの問題」だけでなく、具体的な対策を提示することが重要です。 例えば、「今回、両開きに対応した高性能なドアクローザーを導入し、さらにドア下へのすきま風防止対策も行います。 これにより、隙間風を大幅に軽減できる見込みです。」といった具体的な説明を行うことで、テナント様の不安を解消し、信頼関係を築くことができます。 また、対策の実施状況を定期的に報告することで、透明性を確保し、更なる信頼関係の構築に繋げましょう。

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