脳梗塞後遺症の兄の預金引き出しについて:家族の意思と成年後見制度

脳梗塞の後遺症で喋れない兄の代理で預金を下ろしたいのですが・・・ 兄の代理で兄の預金を下ろそうとしたらできませんでした。 翌日銀行員2人と兄弟4人で兄の入居する老人ホームで兄の意思確認をするための面接がありました。 「700万を下ろして兄弟で分けてもいいか?」と聞くとちゃんとうなずいて 言葉にはなりませんが「いいよ」という意思表示をしました。 その後銀行員2人から兄との3人での面接を要求されたので兄弟は部屋から出されました。 数分後面接が終わり出てきた銀行員からこうゆう状態では預金は下ろすことができないといわれました。 兄は妻子もなく一人暮らしです。 ほとんど喋れませんがうなずくだけではなく嫌な事や出来ない事には首を横に振り意思表示はできます。 預金を下ろして兄弟で分けていいと言う兄の意思ははっきりしてるのですが こんな状態では預金を下ろすことは出来ないのでしょうか?補足1、治療費、生活費等は年金で補えており、下ろしたお金は兄弟で自由に使ってくれとの兄の好意です。 2、贈与の定義がわかりませんが兄から兄弟がお小遣いをもらう感じなので贈与になるかもしれません。 3、兄に成年後見人はいません。

銀行が預金引き出しを拒否する理由

銀行が預金引き出しを拒否した理由は、ご兄様の意思確認が不十分と判断されたためです。銀行は、預金者の意思が明確に確認できない場合、不正な引き出しや詐欺の可能性を考慮し、慎重な対応を取らざるを得ません。単なるうなずきや身振りだけでは、本人の真意が確認できないと判断されたのでしょう。特に高額な預金の引き出しとなると、銀行の確認はより厳しくなります。

成年後見制度の活用

ご兄様に成年後見人がいないことが、今回の問題を複雑にしています。成年後見制度とは、判断能力が不十分な方の財産管理や身上監護を支援する制度です。成年後見人がいれば、後見人がご兄様の意思を正確に把握し、銀行にその意思を伝え、預金の引き出し手続きを進めることができます。

成年後見の種類

成年後見には、大きく分けて3種類があります。

  • 任意後見:本人が判断能力のあるうちに、将来判断能力が低下した場合に備えて、後見人を選任しておく制度です。ご兄様の現状では、この制度は適用できません。
  • 法定後見:家庭裁判所が、判断能力が不十分な方に対して、後見人を選任する制度です。ご兄様の状況であれば、この制度の利用が考えられます。
  • 保佐・補助:後見よりも範囲が限定された制度で、本人の意思を尊重しつつ、必要な部分だけ支援します。ご兄様の状況によっては、保佐が適切な場合があります。

法定後見申立ての手続き

法定後見を申し立てるには、家庭裁判所に申立てを行う必要があります。申立てには、以下の書類が必要です。

  • 申立書
  • ご兄様の戸籍謄本
  • ご兄様の住民票
  • ご兄様の診断書(医師の診断書が必要になります)
  • その他、必要となる書類

家庭裁判所では、ご兄様の判断能力を調査し、後見人を選任します。後見人が選任されれば、後見人が銀行と交渉し、預金の引き出し手続きを進めることができます。

弁護士への相談

成年後見制度の申立てや手続きは複雑なため、弁護士に相談することを強くお勧めします。弁護士は、手続きに必要な書類の作成や裁判所への対応を支援し、スムーズな手続きを進めることができます。

ご兄様の意思表示の明確化

銀行が預金引き出しを認めるためには、ご兄様の意思表示をより明確にする必要があります。例えば、以下の方法が考えられます。

  • 意思表示の方法を工夫する:うなずきだけでなく、簡単な絵カードや指差しなど、より明確な意思表示の方法を検討する。
  • 医師の診断書:ご兄様の意思表示能力について、医師に診断書を作成してもらう。
  • 複数回の確認:銀行員との面接を複数回行い、ご兄様の意思を繰り返し確認してもらう。

贈与税について

ご兄様から兄弟への700万円の分配は、贈与税の対象となる可能性があります。贈与税の計算は複雑なため、税理士に相談することをお勧めします。

まとめ

ご兄様の預金引き出しは、成年後見制度の活用が最も現実的な解決策です。弁護士や税理士に相談し、適切な手続きを進めることで、ご兄様の意思を尊重しつつ、問題を解決できる可能性が高まります。 焦らず、専門家の力を借りながら、一つずつ問題を解決していくことが重要です。

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