脳卒中片麻痺の方と階段昇降:自宅環境と安全な移動方法

脳卒中で片麻痺がある方が自宅の階段を昇るにはどうしたら良いでしょうか?場所の問題からエレベーターや昇降機は取り付けが出来ません。現在3段程度の階段を昇るリバビリを始めたばかりです。宜しくお願いします。 父が脳神経外科を間もなく退院する見込みです。右半身に影響が出ており、立ち上がりだけでなく、トイレや起き上がりにも介助が必要です。介護保険を申請しており、退院後は通所リハビリ施設に通う予定です。右ひじや右ひざは少し曲がる程度です。そこでお尋ねしたいのですが、我が家のように主に過ごす部屋が自宅の2階である場合、或いはマンション等でエレベーターの停止しない階にお住まいの方は、外出する際にどうやって玄関や道路まで降りておられるのでしょうか。場所の問題からエレベーターや昇降機の取り付けは難しいです。また、1階に父のベッド等を置くスペースが無いので、どうしても退院後は2回の父の部屋で主に過ごしてもらおうと思います。ケアマネージャーからは父には1階で過ごして欲しいと言われています。無理ならば、外出や帰宅の際に2階までの昇降の介助をする為だけにヘルパーさんに来てもらったらどうかと言われています。そんなサービスがあるのでしょうか。デイケア施設は送迎はありますが、玄関までで、2階まで上げてもらう事は出来ないようです。宜しくお願い申し上げます。

脳卒中片麻痺と階段昇降:安全対策とリハビリ

脳卒中後の片麻痺で階段の昇降は大きな課題です。ご心配されている通り、安全に配慮した対策が不可欠です。エレベーターや昇降機の設置が難しい場合、以下の対策を検討しましょう。

1. 階段の手すり設置と改良

  • しっかりとした手すりを設置する:片側だけでなく、両側に手すりを設置することで、安定性を高めます。手すりは握りやすく、滑りにくい素材を選びましょう。既存の手すりが不安定な場合は、専門業者に相談して補強または交換を検討してください。
  • 手すりの高さを調整する:ご本人の身長や体格に合わせた高さに調整することで、より安全に昇降できます。専門業者に相談して最適な高さを決定しましょう。
  • 階段の段差を減らす:階段の段数を減らすことは難しい場合が多いですが、段板の厚みを調整したり、滑り止めマットを敷設することで、転倒リスクを軽減できます。専門業者に相談して安全な方法を検討しましょう。

2. 階段昇降補助具の活用

  • 階段昇降補助杖:片麻痺の方でも使いやすいように設計された補助杖があります。杖の先端が階段にしっかりフィットするタイプや、手すりにも掛けられるタイプなど、様々な種類があります。介護用品専門店で相談し、適切なものを選びましょう。
  • 階段昇降車椅子:階段を昇降できる車椅子も存在します。電動式や手動式など種類があり、ご本人の体力や状況に合わせて選択する必要があります。専門業者に相談して、自宅の階段に適したものを選びましょう。導入には費用がかかるため、介護保険の利用を検討しましょう。

3. リハビリテーションの重要性

  • 専門家の指導を受ける:理学療法士や作業療法士によるリハビリテーションは不可欠です。階段昇降に必要な筋力やバランス能力の向上を目指し、安全な昇降方法を習得しましょう。通所リハビリだけでなく、自宅でのリハビリも重要です。理学療法士から自宅での具体的なトレーニング方法を指導してもらいましょう。
  • 段階的なリハビリ:いきなり長い階段に挑戦するのではなく、最初は数段から始め、徐々に段数を増やしていくようにしましょう。無理のない範囲でリハビリを行うことが大切です。痛みが生じた場合は、すぐにリハビリを中止し、医師や理学療法士に相談しましょう。
  • 安全な環境を作る:リハビリ中は、転倒防止のために周囲に安全な空間を確保しましょう。滑りやすい床には滑り止めマットを敷いたり、障害物を片付けたりすることで、安全性を高めることができます。

2階居住と外出時の移動:具体的な対策

ご自宅の主要な生活空間が2階にある場合、外出時の移動は大きな課題となります。ケアマネージャーのアドバイス通り、1階での生活が理想的ですが、それが難しい場合は、以下の方法を検討しましょう。

1. ヘルパーの活用

ご希望されている通り、外出時や帰宅時の昇降介助のために、ヘルパーさんを依頼することは可能です。介護保険サービスを利用すれば、一定時間、ヘルパーさんが自宅に来て、必要な介助をしてくれます。これは「訪問介護」というサービスです。ケアマネージャーに相談し、必要なサービス内容を検討しましょう。

2. デイサービスの送迎について

デイサービスの送迎が玄関までしか対応していないとのことですが、送迎サービスの範囲を拡大できる可能性があります。デイサービス事業所と交渉し、玄関から2階への昇降介助について相談してみましょう。事業所によっては、追加料金を支払うことで対応してくれる場合があります。

3. 住宅改修の検討

階段の手すり設置以外にも、住宅改修によって生活環境を改善する方法があります。例えば、スロープの設置や、玄関の段差解消など、介護保険を利用して住宅改修を行うことができます。ケアマネージャーに相談し、最適な改修方法を検討しましょう。

4. 家族や近隣住民の協力

家族や近隣住民の協力を得ることも有効な手段です。定期的に手伝ってもらえるよう、事前に相談しておきましょう。

インテリアとバリアフリー:安全で快適な空間づくり

高齢者や障害のある方が安全で快適に暮らせるよう、インテリアにも配慮することが重要です。

1. 滑りにくい床材

廊下や階段には、滑りにくい床材を選びましょう。カーペットやマットを使用する場合は、滑り止め加工が施されているものを選びます。

2. 適切な照明

十分な明るさを確保し、影ができないように照明を配置しましょう。特に階段には、足元を照らす照明を設置することが重要です。

3. 家具の配置

家具は、通路を狭めないように配置しましょう。転倒防止のため、家具の角にはクッション材を貼るのも有効です。

4. 手すりや補助具のインテリアへの調和

手すりや補助具は、安全性を確保するだけでなく、インテリアにも調和するように選びましょう。デザイン性が高いものや、お部屋の雰囲気に合う色合いのものを選ぶことで、生活空間をより快適にできます。ベージュは、様々なインテリアに合わせやすく、落ち着いた雰囲気を演出する色です。

専門家の意見

高齢者や障害のある方の住宅環境に関する専門家(建築士、ケアマネージャー、理学療法士など)に相談することで、より適切なアドバイスを得ることができます。

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