胡蝶蘭の根腐れ回復とその後のお手入れ方法

胡蝶蘭の花が終わったあとの手入れについて 根腐れを起こしているようですが、回復できるのか教えてください。 1ヶ月半ほど前に会社で胡蝶蘭をいただき、花が終わったので、根元付近から茎を切りました。その際、残っていた2枚の葉(元気そうに見えた)がポロリと落ちてしまいました。 鉢から根ごと取り出したところ、根はプラスチックの容器にミズゴケらしきものと詰めらえれており、その周りが発泡スチロールのようなものでいっぱいになっていました。 鉢は化粧鉢で、上にミズゴケがかぶさっていたので、中の状態までは分からず、今まで上部のコケが乾いたのを確認して、大体土日以外毎朝霧吹きで湿らせていました。 とりあえず、プラ容器から取り出し、乾かしてみようと思いますが、このあと回復して葉が生えてくる可能性はあるでしょうか。

胡蝶蘭の根腐れの原因と状態の確認

胡蝶蘭の根腐れは、過湿が主な原因です。質問者様の場合、ミズゴケと発泡スチロールで根が常に湿った状態になっていたことが、根腐れの原因と考えられます。 発泡スチロールは通気性が悪く、根腐れを促進する可能性があります。また、毎朝霧吹きで湿らせていたことも、過湿につながった可能性があります。葉がポロリと落ちたのも、根腐れが進行していた証拠でしょう。

まずは、根の状態を詳しく確認しましょう。根が黒褐色に変色していたり、触るとぬるぬるしていたり、腐敗臭がする場合は、根腐れがかなり進行している可能性が高いです。 逆に、根の一部が黒褐色でも、白い根が残っていれば、回復の可能性はまだあります。

根腐れした胡蝶蘭の回復方法

根腐れが進行している場合、回復は難しいですが、可能性がゼロではありません。以下の手順で処置を行いましょう。

1. 腐敗した根の除去

プラ容器から取り出した胡蝶蘭の根をよく観察し、腐敗している根をハサミで切り取ります。ハサミは、消毒用アルコールなどで殺菌してから使用しましょう。 腐敗している根は、黒褐色で柔らかく、健康な根(白くてしっかりしている)とは明らかに違います。 少しでも腐敗している部分が残っていると、再び根腐れを起こす可能性があるので、徹底的に取り除くことが重要です。

2. 乾燥と消毒

腐敗した根を取り除いたら、根を数時間から半日ほど風通しの良い場所で乾燥させます。 これは、残っている根の傷口を乾燥させ、菌の繁殖を防ぐためです。 乾燥後、殺菌剤(ベンレートなど)を希釈して、根に塗布すると、より効果的です。 殺菌剤の使用は、説明書をよく読んでから行いましょう。

3. 新しい用土への植え替え

乾燥後、新しい用土に植え替えます。 胡蝶蘭には、水はけの良い用土が適しています。 ミズゴケを使う場合は、清潔な新しいミズゴケを使用し、過湿にならないように注意しましょう。 バークチップなども良い選択肢です。 鉢は、通気性の良い素焼き鉢がおすすめです。 植え替え後、直射日光を避け、風通しの良い場所に置きましょう。

4. 水やりと管理

水やりは、用土の表面が乾いてから行います。 指で土の表面を触って確認し、乾いていれば、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水をやりましょう。 ただし、常に湿った状態にならないように注意が必要です。 また、定期的に葉水を与え、湿度を保つことも大切です。 肥料は、生育期(春~秋)に、薄めた液肥を月に1~2回与えましょう。

回復の見込みと今後の注意点

根腐れが軽度であれば、適切な処置を行うことで回復する可能性はあります。 しかし、根の大部分が腐敗している場合は、回復が難しい場合もあります。 回復には時間がかかり、新しい葉が生えてくるまで数ヶ月かかることもあります。 焦らず、根気強くケアを続けましょう。

回復後も、過湿にならないように注意することが大切です。 水やりの頻度を調整し、鉢底に溜まった水はすぐに捨てましょう。 また、定期的に鉢の状態を確認し、必要に応じて植え替えを行うことも重要です。

専門家のアドバイス

胡蝶蘭の栽培に詳しい園芸店や専門家に相談することも有効です。 写真や動画で根の状態を見てもらうことで、より的確なアドバイスを得ることができます。 専門家のアドバイスを参考に、適切な処置を行いましょう。

まとめ:胡蝶蘭の根腐れからの回復は可能?

胡蝶蘭の根腐れは、適切な処置とケアによって回復する可能性があります。 しかし、回復には時間がかかり、根気強いケアが必要です。 過湿を防ぎ、風通しの良い環境で管理することが、胡蝶蘭の健康を維持する上で最も重要です。 根腐れが疑われる場合は、早めの処置が回復率を高めます。

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