老老介護の限界と施設入所:認知症の祖母と介護する祖父のケース

老老介護の限界について。祖母80歳、祖父84歳で祖母は要介護5の認知症でいまは在宅で祖父が介護をしている状態です。 向かいのアパートに私と母親と弟が住んでいて母親は毎日食事を渡しにいったりしています。 いま利用しているサービスはショートステイとホームヘルパーを利用しています。 今の介護の状態は祖母は構音障害もあり喋れず大きな声で叫び歩くのも1人で歩くと必ず部屋で転びます。祖父が目を離しているすきに歩いてしまい今まで何度も顔面からの出血や頭に血腫が出来てしまうこともありました。週に何回も転んでいる状態です。そのような状態の祖母に祖父は心理的虐待や若干身体的虐待をしているような状況です。 ですが、近頃介護老人福祉施設に入所出来ることが決まりました。 ですが、祖父は祖母を施設に入れたがりません。その理由として本人は祖母が自分の生きがいだ、そんな施設に入れたら死ぬのを待つだけだと言っています。 ですが、私の家族や親戚は全員施設に入れることに賛成し既に入所も決まっています。 祖母は重い認知症なので本人の意思を聞くというのも難しいです。ですが先日のショートステイの時にお家に帰りたいというような発言をしていました。 祖母はもしかしたら在宅で過ごしたいのかもしれません。認知症なので違うかもしれませんが…。本人の希望を尊重することがQOLからすると大切なことですがこのような状態ではどうなのでしょうか。いまの状況では市町村に通報するレベルまでいってしまってると思うので安全を優先することが大切だから祖父のことも説得して祖母に施設に入ってもらうことが正しいと思うのですがどうなのでしょうか。

現状の分析:老老介護の限界と虐待の危険性

ご祖母様は要介護5の認知症、ご祖父様は84歳と高齢で、ご祖母様の介護を一人で担っている状況は、まさに老老介護の限界に達していると言えます。 ご祖母様の転倒による怪我の頻度、ご祖父様の心理的・身体的虐待の兆候は深刻な問題です。 ショートステイやホームヘルパーの利用はありますが、現状ではご祖母様の安全とご祖父様の精神的負担を軽減するには不十分です。 「お家に帰りたい」というご祖母様の言葉は、ご自身の状況を理解した上での発言とは言い切れません。認知症の症状により、過去の記憶や感情が混在し、現実と乖離した発言をする可能性が高いです。

施設入所:安全とQOLのバランス

ご家族の皆様が施設入所を決定されたことは、ご祖母様の安全とご祖父様の負担軽減という観点から見て、正しい判断と言えるでしょう。 ご祖父様の「生きがい」という発言は、ご自身の介護負担と孤独感を反映している可能性が高いです。 施設入所は「死ぬのを待つだけ」ではなく、専門的な介護を受け、安全に生活できる環境を提供することです。 ご祖母様も、安全な環境で適切なケアを受ければ、より穏やかな生活を送れる可能性があります。

ご祖父様の説得:寄り添いながら現実を伝える

ご祖父様を説得するには、感情に訴えかけるだけでなく、論理的な説明と具体的なサポートが必要です。

説得のためのステップ

  • ご祖父様の気持ちを理解する: 「祖母さんの介護は大変だったね」「祖母さんのことが大好きなんだね」など、共感の言葉を伝え、ご祖父様の気持ちを尊重することを示しましょう。
  • 施設のメリットを具体的に説明する: 「専門のスタッフが24時間体制で見てくれる」「転倒防止のための工夫がされている」「リハビリやレクリエーションで祖母さんも楽しめる」など、具体的な情報を提示し、不安を解消しましょう。 可能であれば、施設見学を一緒にするのも効果的です。 写真やパンフレットなども活用しましょう。
  • ご祖父様の生活をサポートする: 施設入所後も、定期的な面会や電話連絡、ボランティア活動への参加など、ご祖父様がご祖母様と関わり続けられる方法を提案しましょう。 デイサービスやボランティア活動を通して、社会との繋がりを維持することも重要です。
  • 専門家の力を借りる: ケアマネージャーや医師、精神科医などの専門家と相談し、ご祖父様への適切なサポート方法を検討しましょう。 専門家の意見は、ご祖父様を説得する上で大きな説得力となります。
  • ご自身の役割を明確にする: ご家族間で役割分担を明確にし、ご祖父様へのサポート体制を構築しましょう。 誰かが定期的にご祖父様と連絡を取り、相談に乗る体制を作ることで、ご祖父様の安心感を高めることができます。

通報について:安全確保が最優先

現在のご状況は、市町村への通報を検討するレベルにある可能性が高いです。 ご祖母様の安全を確保するために、通報を検討することも必要です。 しかし、通報前に、ご家族で話し合い、ご祖父様へのサポート体制を強化することで、状況が改善する可能性もあります。 通報はあくまでも最終手段として捉え、まずはご家族や専門家の協力を得ながら、問題解決に努めましょう。

インテリアと介護:住環境の改善

ご自宅のインテリアも、介護のしやすさ、安全性の向上に大きく関わってきます。 転倒防止のために、床材の滑り止め、手すりの設置、家具の配置の見直しなどを検討しましょう。 また、照明を明るくすることで、ご祖母様の認知機能の低下による不安感を軽減する効果も期待できます。 グレーを基調としたインテリアは、落ち着きと清潔感を与え、高齢者の精神安定に役立つとされています。 ただし、ご祖母様の好みも考慮し、明るすぎず、暗すぎない適切な明るさを確保することが大切です。

専門家の意見:認知症ケア専門医の視点

認知症ケア専門医の視点から見ると、今回のケースは、ご祖母様の安全とご祖父様の精神的負担の両方を考慮した迅速な対応が求められます。 ご祖父様の「生きがい」という発言は、ご自身の役割喪失への不安を表している可能性があります。 施設入所は、ご祖母様の安全を確保するだけでなく、ご祖父様にも新たな役割や生きがいを見つける機会を与える可能性を秘めています。 専門機関のサポートを受けながら、ご家族でじっくり話し合い、最善の解決策を見つけることが重要です。

まとめ:安全とQOLの両立を目指して

老老介護は、介護する側もされる側も大きな負担を伴います。 今回のケースでは、ご祖母様の安全を最優先し、施設入所という決断が妥当と考えられます。 しかし、ご祖父様の気持ちにも寄り添い、丁寧な説得と継続的なサポートが必要です。 専門機関の協力を得ながら、ご家族で協力し、ご祖母様とご祖父様のQOL(生活の質)向上を目指しましょう。 インテリアの工夫も、安全で快適な生活環境を作る上で重要な要素となります。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)