老猫の扁平口腔癌と介護:愛猫との最期の時間をどう過ごすか

猫が扁平口腔癌になりました もうすぐ17歳になる飼い猫が扁平口腔癌になり、右顔面の頬が膿んで大きな孔があいてしまいました(貫通していて口の中が見えます)。その癌細胞の影響からか右目は白く濁り失明しております。それでも食べたい、動き周りたいという意欲を出して、懸命に生きようとしているように人間には見えます。しかし、お医者さんが言うには『これより良くなることはないでしょうから、もし、どうしても猫の容姿が見るに耐えないとか、介護をするのに疲れてどうしようもなくなったと感じたら、つらいでしょうがあまり深く考えずにウチに連れてきてください。安楽死させます』 言われてちょっとだけ肩の荷が下りたのはつかの間で、17年近く連れ添った猫に愛着があって分切れません。先生に癌宣告されてから数ヶ月経ち、9月まで持たないと言われていたのが未だに生きているのでひょっとしたらこのまま生きててくれるかな?と淡い期待を寄せています。家族みんなでどうしょうかと思案する毎日です。こんなときは皆さんどうなさっているのでしょうか? 安楽死か・・・見るに耐えない姿になるまで(つまり死ぬまで)介護するか・・・猫が昼夜問わず徘徊して粗相をして、水を飲むときも手をつっこんでバシャバシャやりながら飲むので後始末が大変です・・。 補足 最後まで介護したいですが一番なついていた母親が精神的に不安定になっています。老猫の介護経験はありますが、ここまで病気が進行しつつ生きているのは初めてで。光線療法をしていた時期もあり、その後カチカチだった癌の塊がやわらかくなり膿んできて孔があいてしまいました。今はそのままで治まっています。幸いなことに介護で家族が衝突したことはまだなくて全員総出であたっています。その辺は恵まれているんでしょうか?

愛猫との最期の時間、安楽死と介護の選択

17年も共に過ごした愛猫の扁平口腔癌、そして介護の大変さ、ご家族の葛藤…お気持ち、痛いほど分かります。 獣医師からの「安楽死」の提案は、飼い主さんの負担を軽減するための、そして何より愛猫の苦痛を最小限に抑えるための提案です。決して「諦めろ」という意味ではありません。

この状況下では、安楽死と最期まで介護する、どちらの選択肢も「正解」であり得ます。 大切なのは、ご家族皆さんが納得できる選択をすることです。 そして、その選択は、猫の状態やご家族の状況によって、いつでも変更できるということを覚えておいてください。

安楽死を選択する際のポイント

安楽死は、愛猫の苦痛を軽減し、穏やかな最期を迎えるための手段です。 しかし、安楽死を決断することは、非常に辛いものです。 安楽死を選択する際には、以下の点を考慮しましょう。

  • 愛猫の苦痛レベル: 痛み、食欲不振、呼吸困難など、愛猫がどれだけの苦痛を経験しているかを客観的に評価しましょう。獣医師とよく相談し、適切な判断を下すことが重要です。 痛み止めなどの治療で苦痛を軽減できる可能性もあります。
  • 生活の質(QOL): 愛猫がどれだけ快適に過ごせているか、食事や排泄、睡眠など、日常生活の質を評価します。 QOLが著しく低下し、改善の見込みがない場合、安楽死を選択するのも一つの選択肢です。
  • ご家族の負担: 介護による精神的、肉体的負担は想像以上に大きいです。 ご家族の健康状態や精神状態も考慮し、無理のない選択をすることが大切です。 介護疲れで、愛猫への適切なケアができなくなってしまう前に、安楽死を選択することもあります。
  • 獣医師との相談: 安楽死は、獣医師と十分に相談して決定しましょう。 獣医師は、愛猫の状態を客観的に評価し、適切なアドバイスをしてくれます。 複数の獣医師の意見を聞くのも良いでしょう。

最期まで介護を選択する際のポイント

最期まで介護を選択する場合は、愛猫の快適な生活をサポートすることが重要です。

  • 痛みのコントロール: 獣医師に相談し、適切な鎮痛剤を使用しましょう。 痛みをコントロールすることで、愛猫のQOLを向上させることができます。 また、温かいタオルなどで患部を優しく温めるのも効果的です。
  • 食事の工夫: 食べやすいように、食事の形態や量を調整しましょう。 流動食やペースト状のフードがおすすめです。 食欲がない場合は、獣医師に相談して食欲増進剤を使用することも検討しましょう。 水分補給も非常に重要です。 少量ずつ、こまめに与えましょう。
  • 清潔な環境: 排泄物の処理はこまめに行い、清潔な環境を保ちましょう。 床ずれ防止のため、柔らかいベッドを使用するのも有効です。 定期的に毛並みを整え、清潔に保ちましょう。
  • 快適な空間: 愛猫がリラックスできる、静かで落ち着いた空間を用意しましょう。 日当たりの良い場所や、暖房器具などを活用して、快適な温度を保つことも大切です。 お気に入りの玩具や毛布などを用意して、安心感を与えましょう。
  • 家族のサポート体制: 介護は、精神的にも肉体的にも大きな負担がかかります。 家族で協力し合い、役割分担をすることが重要です。 介護疲れを感じた時は、迷わず周りの人に相談しましょう。 ペットシッターや動物看護師の利用も検討しましょう。

お母様の精神的なケア

お母様が一番猫に懐いていらっしゃる中で、精神的な不安定さは当然のことです。 お母様のケアも非常に重要です。

  • お母様の気持ちに寄り添う: お母様の気持ちを理解し、共感することが大切です。 無理強いせず、お母様のペースに合わせて介護を進めましょう。
  • 休息の時間を確保する: お母様に十分な休息時間を取らせるようにしましょう。 介護は、お母様だけで抱え込まず、家族みんなで協力して行いましょう。
  • 専門家のサポート: 必要であれば、精神科医やカウンセラーに相談しましょう。 専門家のサポートを受けることで、お母様の精神的な負担を軽減することができます。

インテリアと介護の両立

介護をする上で、インテリアも工夫することで、猫と家族の生活の質を高めることができます。

* **滑りにくい床材:** 老猫は足腰が弱いため、滑りやすい床材は危険です。カーペットやマットなどを敷いて、滑りにくい環境を作りましょう。 ベージュのカーペットは、汚れが目立ちにくく、落ち着いた雰囲気を演出します。
* **段差解消:** 段差があると、老猫は移動しにくくなります。 スロープなどを設置して、段差を解消しましょう。
* **適切な照明:** 老猫は視力が低下している可能性があります。 明るい照明を確保し、猫が安全に移動できるようにしましょう。
* **落ち着ける空間:** 猫がリラックスできる、静かで落ち着いた空間を用意しましょう。 ベージュなどの落ち着いた色の家具やインテリアは、リラックス効果があります。

まとめ

愛猫の最期をどう送るか、それは非常に難しい選択です。 しかし、どんな選択をしても、それは愛猫への愛情からくるものだと信じています。 ご家族でよく話し合い、愛猫とご家族にとって最善の選択をしてください。 そして、その選択を後悔しないように、愛猫との時間を大切に過ごしてください。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)