老猫のひきつけと安全な環境づくり:高齢猫の介護と安心できる空間

飼っている老猫のひきつけについて質問します。23歳のメスの老猫ですが、先月の20日に風邪の症状があったのでかかりつけの獣医師にて診察以降、ひきつけを起こすようになりました。全身のかなり激しい発作が30秒ほど続きます。医師から発作を抑える薬を処方され、若干の落ち着きは見られますが、それでも3~4時間置きに発作を起こします。発作のないときは、夢遊病者のようにフラフラしながら部屋中を歩き回ります。食欲は異常なくらいで、本能で食べているだけのようです。どうしたらいいか、愛猫に何がしてあげられるか、いろいろなサイトを検索しました。今では、薬を処方しながら、できるだけつきっきりで安静にするようにしていますが、出かけなければならない時もあるので、猫だけになった場合の対処の仕方をアドバイスいただけると嬉しいです。心配なことは①頭を後ろにのけぞらせて両足をばたつかせながら、かなり激しい全身の痙攣をすること②痙攣の際には失禁・排便をしてしまうこと。オムツをしていますが、激しい痙攣で大体もれてしまう③ほとんど目が見えていないが、ふらふらながら歩き回ること。歩きながら突然痙攣し始めることもある出かけるときはケージに入れたりしたほうがいいのでしょうか。生まれてからすぐに部屋飼いにし、今までケージにいれたことはないです。正直、うっすら見える光と間隔だけで動いている状態なので、自分がどこにいるのかもわからなくなっているようなので、ケージに抵抗がないかもしれませんが、同じような経験をお持ちの方がいらしたら、ぜひいい方法を教えてください。獣医師からは年齢からも諦められており、積極的な治療はしてもらえず、アドバイスも安静にとしかありません。私も正直、治ることも改善されることも無理かもしれないと辛い気持ちですが、最後までできるだけのことをしてあげたいと思いますので、先述の質問と共に、もし治療の可能性があるならどんな方法でも教えていただきたく、よろしくお願いいたします。

高齢猫のひきつけ:原因と対処法

23歳という高齢の猫さんのひきつけ、ご心配ですね。獣医師からのアドバイスが「安静」のみというのは、確かに不安になります。しかし、ご安心ください。できることはまだあります。まずは、ひきつけの原因を探ることから始めましょう。

高齢猫のひきつけの原因は様々です。

  • 脳腫瘍:高齢猫では比較的頻度が高いです。脳の圧迫によって発作が起こります。
  • 腎不全:腎臓の機能低下は、体全体のバランスを崩し、神経系の異常を引き起こす可能性があります。
  • 高血圧:脳血管に負担がかかり、発作につながる場合があります。
  • 脳梗塞・脳出血:脳への血流障害により、神経細胞が損傷を受けます。
  • 肝疾患:肝臓の機能低下も、神経系に影響を与える可能性があります。
  • 低血糖:血糖値の低下は、脳の機能に影響を与えます。
  • 感染症:脳炎など、脳に影響を与える感染症も考えられます。

獣医師が積極的な治療をしないのは、年齢や合併症の状況を考慮している可能性があります。しかし、原因を特定し、症状を緩和する治療は可能です。セカンドオピニオンを求めることも検討してみましょう。別の獣医師の意見を聞くことで、新たな治療法やアプローチが見つかるかもしれません。

猫が安全に過ごせる環境づくり

ご自宅での安全対策が、猫さんの生活の質を大きく左右します。

安全な空間の確保

  • 危険物の除去:猫が誤って口にしたり、触れたりして危険なものを全て片付けましょう。薬、洗剤、小さな部品などです。特に、ひきつけを起こしている間は、猫が転倒して怪我をしないように、床に物を置かないようにしましょう。
  • 家具の配置:猫がぶつかったり、転倒したりしないよう、家具の配置を見直しましょう。角のある家具にはクッション材を貼るのも有効です。床に滑り止めマットを敷くことで、転倒リスクを軽減できます。
  • 柔らかい寝床:猫が落ち着いて休めるように、柔らかく、安全な寝床を用意しましょう。低反発マットや、猫用のベッドなどがおすすめです。
  • ケージの活用:外出時や、飼い主さんが目を離さなければならない時は、ケージを使用することをお勧めします。猫が自由に動き回れると、ひきつけを起こした際に怪我をするリスクが高まります。ケージは安全な空間として機能し、安心感を与えてくれます。ケージに慣れるまで、おやつやお気に入りの玩具を入れて、徐々に慣れさせていきましょう。最初は短時間から始め、徐々に時間を延ばしていくと良いでしょう。

食事と水分補給

食欲があるのは良い兆候ですが、食事の内容にも気を配りましょう。消化の良い、高タンパク質で低脂肪のフードを選びましょう。水分補給も重要です。水飲み場を複数設置したり、ウェットフードを与えることで、水分摂取を促しましょう。

介護のポイント

  • 清潔な環境:失禁・排便の処理はこまめに行い、清潔な環境を保ちましょう。頻繁なオムツ交換と、床の清掃は必須です。消臭効果のある洗剤を使うと、より快適な空間を保てます。
  • 穏やかな声かけ:猫に優しく声をかけ、安心感を与えましょう。無理強いせず、猫のペースに合わせて接することが大切です。
  • ストレス軽減:猫がリラックスできる環境を作るために、静かな場所を用意したり、フェロモン製品を使用するのも効果的です。猫が落ち着ける音楽を流すのも良いでしょう。
  • 獣医師との連携:定期的に獣医師に相談し、状態を報告しましょう。薬の調整や、新たな治療法の検討が必要になる可能性があります。

専門家の視点:動物病院での対応

獣医師が積極的な治療をしない理由としては、高齢であること、合併症があること、治療によるリスクが寿命を縮める可能性があることなどが考えられます。しかし、症状の緩和やQOL(生活の質)の向上を目指した治療は可能です。

獣医師に、

  • 発作の頻度と持続時間
  • 発作時の症状の詳細
  • 普段の様子
  • 食欲や排泄の状態

などを詳しく説明し、セカンドオピニオンや、症状緩和のための治療について相談することをお勧めします。

まとめ:愛猫との最期の時間を大切に

23歳という高齢の猫さんとの時間は、かけがえのないものです。獣医師とよく相談し、できる限りのケアをしてあげましょう。 猫が少しでも快適に過ごせるように、環境を整え、愛情を注いであげることが大切です。 辛い気持ちを抱えながらの介護は大変ですが、最後まで寄り添うことで、猫さんにも、そしてあなた自身にも、良い思い出となるでしょう。

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