老犬の行動変化とインテリア対策:ゲージ破壊と分離不安

犬に詳しい方、回答お願いします。現在、コーギー犬12歳♀を室内で飼っています。2週間程前から、夜中にゲージを噛んだり、クンクンと鳴き始めるようになりました。家族が出かけている昼間も同じ事が起きるので、部屋に誰もいなくなるとゲージを噛んだり、鳴いているようです。今日の夕方、自宅に帰ってみるとゲージを壊して脱走し、部屋のソファにおしっこを撒き散らしていました。今までこんな事はなかったので、『分離不安症』や『痴呆』を疑っています。同じ経験のある方、老犬に理解のある方いましたら回答お願い致します。※ちなみに※月に1回てんかんを起こしています。脳の病気かもしれませんが、MRIで調べるのは老犬の為リスクが高いので、今は抗てんかん剤で対処してます。

老犬の行動変化:分離不安症と認知機能障害の可能性

12歳という高齢のコーギーちゃん、最近ゲージを噛んだり、鳴いたり、脱走したりと、今までとは異なる行動が見られるとのこと。ご心配な気持ち、よく分かります。 これらの症状は、分離不安症認知機能障害(犬の認知症)の可能性が考えられます。 また、月に一度のてんかん発作も、行動変化に影響している可能性も否定できません。

分離不安症とは?

分離不安症は、飼い主と離れることに強い不安を感じ、過剰な反応を示す状態です。 ゲージを噛む、鳴き続ける、排泄をするといった行動は、分離不安症の典型的な症状です。 愛犬があなたと離れることを極端に嫌がる、あなたが出かける準備を始めると落ち着きがなくなる、といった行動も確認してみてください。

認知機能障害(犬の認知症)とは?

認知機能障害は、老化に伴い脳の機能が低下することで起こる病気です。 症状は様々ですが、夜鳴き、徘徊、排泄の失敗、学習能力の低下などが挙げられます。 今回のケースでは、夜間のゲージへの攻撃や、日中の鳴き声、そしてソファへの排泄など、認知機能障害の症状とも重なります。

てんかんとの関連性

月に一度のてんかん発作も、行動変化に影響している可能性があります。てんかん発作は脳の異常な電気活動によって起こりますが、この異常な活動が脳の他の部分にも影響を与え、行動や認知機能に変化をもたらすことがあります。

インテリアと行動改善:安心できる空間づくり

愛犬の不安を軽減し、落ち着ける環境を作ることで、これらの問題を改善できる可能性があります。インテリアの見直しを通して、愛犬にとって安全で快適な空間を創造しましょう。

具体的な対策とインテリアの工夫

1. 安心できる居場所の確保:落ち着ける空間づくり

* ゲージの見直し:ゲージが不安の要因になっている可能性があります。より広く、安全で落ち着けるタイプのゲージに変更するか、代わりに、愛犬が安心して過ごせる犬用ベッドを用意しましょう。 ベッドは、柔らかく、保温性があり、愛犬が落ち着ける素材を選びましょう。ブラウン系の落ち着いた色合いのベッドは、リラックス効果を高めるといわれています。
* サークルやケージの場所:人の生活空間から少し離れた、静かで落ち着ける場所に設置しましょう。 騒音や人の動きが少ない場所が理想的です。
* 快適な寝床:ふわふわのマットや、愛犬が気に入るぬいぐるみなどを用意し、安心できる空間を作りましょう。

2. 視覚的な刺激の軽減:落ち着きを促すインテリア

* 騒音対策:窓から聞こえる外の騒音や、室内の家電の音などが、愛犬の不安を煽る可能性があります。カーテンやブラインドなどで遮音性を高めたり、必要に応じてノイズキャンセリング機能付きの機器を使用するのも有効です。
* 照明の調整:夜間の明るい照明は、愛犬の睡眠を妨げ、不安感を増幅させる可能性があります。夜間は、間接照明や、明るさを抑えた照明を使用しましょう。
* 視界の遮断:愛犬が落ち着いて過ごせるように、カーテンやパーテーションなどで視界を遮断するのも有効です。特に、外からの視覚的な刺激を遮断することで、落ち着きを取り戻せる可能性があります。

3. 嗅覚的な刺激の活用:アロマやフェロモン

* 犬用アロマ:ラベンダーやカモミールなどのリラックス効果のあるアロマを、ディフューザーなどで使用してみましょう。ただし、愛犬がアロマに敏感な場合は、使用を控えましょう。
* フェロモン製品:犬の安心感を高めるフェロモン製品(DAPなど)を使用するのも有効です。獣医さんに相談の上、適切な製品を選びましょう。

4. 行動療法とトレーニング

* 徐々に慣れさせる:短時間だけ留守番をさせ、徐々に時間を延ばしていくことで、愛犬が留守番に慣れていくようにトレーニングしましょう。
* 褒めて伸ばす:留守番中に良い行動をとった場合は、必ず褒めて、ご褒美を与えましょう。
* 専門家のサポート:どうしても改善が見られない場合は、動物行動学の専門家や獣医に相談しましょう。

インテリアと老犬の暮らし:快適な空間設計

老犬は、若い犬と比べて体力や認知機能が低下しているため、より快適な生活環境が必要です。 滑りにくい床材を使用したり、段差をなくしたり、家具の配置を工夫したりすることで、愛犬の安全性を高めましょう。

床材:滑りにくい素材を選ぶ

老犬は、滑りやすい床材で転倒しやすいため、滑りにくいカーペットやマットを敷くことをお勧めします。 特に、フローリングなどの滑りやすい床材には、必ず滑り止めマットなどを敷きましょう。

家具の配置:安全で動きやすい空間を

家具の配置は、愛犬が自由に動き回れるように、通路を広く確保しましょう。 また、家具の角などにぶつかっても怪我をしないように、角を保護するカバーなどを付けるのも有効です。

段差の解消:スロープやステップを活用

老犬は、階段の上り下りや、ソファへの乗り降りなどが困難になることがあります。 スロープやステップなどを活用し、段差を解消しましょう。

清潔な環境:定期的な掃除

老犬は、若い犬と比べて排泄の失敗が増える可能性があります。 そのため、こまめな掃除を行い、清潔な環境を保つことが重要です。

まとめ

老犬の行動変化は、様々な要因が複雑に絡み合っている可能性があります。 愛犬の状況をよく観察し、獣医さんや動物行動学の専門家と相談しながら、適切な対応をしましょう。 インテリアの工夫も、愛犬の安心感を高め、より快適な生活を送る上で大きな助けとなります。 焦らず、じっくりと愛犬と向き合い、安心できる環境を整えてあげることが大切です。

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