老犬のしつけと多頭飼育：13歳と15歳の老犬との新しい生活を始めるために

老犬のしつけについて。老犬に躾を行うのはどれくらい難しいことなのでしょうか？また、やはり犬への負担は大きいのでしょうか？詳しい方や経験者の方、アドバイスを下さい。もうすぐ、我が家に老犬が2匹やって来ます。カニンヘン(ミニチュアダックスより更に小さい犬種)♀13歳と、ミニチュアダックス♂15歳、の2匹です。 2匹ともそれぞれ肝臓と膵臓を患っており、首や腰にヘルニアもあります。 ♂の方は少し痴呆が始まっており、あまり元気もないようです。私は来月に出産を控えており、歳の離れた夫とは新婚です。夫は私との結婚と入れ違いに離婚しており、その家庭で飼っていたのが上記の2匹です。よって私はそのワンちゃん達とは今度が初対面となります。夫の話を聞く限りでは、2匹とも全くと言って良い程しつけができておらず、大変とのこと。 ♂の方の分離不安を解消する為に一年差で♀を飼い始めたそうですが、飼い始めてすぐにペットが禁止の物件だったことが判明し、以来散歩はほとんど行っておらず、部屋では離し飼い(サークルを嫌がった為、現在までサークルはトイレ代わりになっていたそう)、布団やソファも自由に使わせていて、家中マーキングや粗相の跡だらけ。要求吠え、威嚇吠え、無駄吠えは当たり前。拾い食いやテーブルによじ登って人間の食べ物を食べてしまうことも日常的。何度かチョコレートなどを食べて死にかけたこともあるそう。年に数回散歩に連れ出しても、好き勝手に動き回り、他所の犬や人間に吠えたりするので散歩もしにくいようです。話を聞いて、確かに大変だなぁと思いました。 2匹が子犬であれば、トレーニング後に里親を探したかも知れません。私自身が来月から慣れない育児に追われますし、しつけのされていないワンちゃん達と赤ちゃんを一緒の空間に住まわせるのは多少不安だからです。しかし、もうかなりの老犬。残りの犬生を責任を持って生きさせてあげなければいけないと思い、引き取るのであれば、老犬とは言え今まで通りと言う訳にはいきません。私はペットを飼う場合はきちんと躾たいですし、綺麗好きなので部屋で好き勝手させることは無理です。もちろんサークルも準備しました。ちなみに、私は幼い頃から色んな犬種を飼ってきましたが、老犬からの躾は初めてです。乱文ですみません。アドバイス、よろしくお願いします。

Contents

1 老犬のしつけの難しさ
2 老犬への負担を最小限にするための具体的な方法
3 具体的なトレーニング例
4 多頭飼育のポイント
5 専門家のサポート
6 まとめ

老犬のしつけの難しさ

老犬のしつけは子犬に比べて確かに難しいです。理由はいくつかあります。

* **学習能力の低下:** 老犬は子犬に比べて学習能力が低下しているため、新しいことを覚えるのに時間がかかります。また、一度覚えたことでも、忘れてしまう可能性があります。
* **体力・健康状態:** 13歳と15歳の老犬は、肝臓や膵臓の疾患、ヘルニアを抱えているとのこと。体力や健康状態も考慮しなければなりません。無理なトレーニングは、健康状態を悪化させる可能性があります。
* **過去の経験:** 長年、しつけがされてこなかったため、既に生活習慣が定着しています。これを変えるには、根気と工夫が必要です。
* **認知機能の低下:** ♂犬の痴呆の症状も考慮する必要があります。指示を理解できない、混乱しやすいといった状況も想定しなければなりません。

しかし、不可能ではありません。老犬でも、適切な方法でしつけをすることで、生活の質を向上させることができます。重要なのは、老犬の体力や健康状態を考慮した、無理のないトレーニングを行うことです。

老犬への負担を最小限にするための具体的な方法

老犬への負担を最小限にするためには、以下の点に注意しましょう。

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1. 獣医師への相談

まず、老犬の健康状態を獣医師に相談することが重要です。現在の健康状態を踏まえた上で、どのようなトレーニングが可能なのか、どのような点に注意すべきなのかをアドバイスしてもらいましょう。特に、肝臓や膵臓の疾患、ヘルニアを抱えているため、無理な運動は禁物です。

2. しつけ目標の明確化と段階的なアプローチ

全てのしつけを一気に進めようとせず、まずは、最低限必要なこと（トイレトレーニング、噛みつき防止など）から始めましょう。目標を小さく設定し、達成するごとに褒めてあげることが重要です。例えば、最初はサークルの中でトイレをすることを覚えさせることから始め、徐々にサークル外でのトイレトレーニングに移行するといった方法が効果的です。

3. ポジティブな強化

老犬は、ネガティブな強化（叱るなど）よりも、ポジティブな強化（褒める、ご褒美を与えるなど）に反応しやすい傾向があります。成功したらすぐに褒めてあげ、ご褒美を与えましょう。ご褒美は、小型犬用の小さなオヤツがおすすめです。

4. 言葉とジェスチャーの統一

家族全員で同じ言葉とジェスチャーを使って指示を出すようにしましょう。指示がバラバラだと、犬は混乱してしまいます。

5. 継続的なトレーニング

老犬のしつけは、根気と継続が大切です。毎日少しずつトレーニングを行い、犬が理解できるまで繰り返しましょう。焦らず、犬のペースに合わせて進めていくことが重要です。

具体的なトレーニング例

* **トイレトレーニング:** 最初はサークル内でトイレをさせることから始めます。成功したら必ず褒めて、ご褒美を与えましょう。徐々にサークルから出して、トイレの場所を覚えさせます。失敗したら、叱るのではなく、静かにトイレの場所に連れて行きましょう。
* **噛みつき防止:** 噛み付こうとした場合は、注意をそらすようにしましょう。「ダメ！」と強く言うのではなく、「違うおもちゃで遊ぼう」と優しく声をかけて、別の遊びに誘導します。
* **拾い食い防止:** 食べ物を床に落とさないように注意し、犬が拾い食いしそうになったら、すぐに注意しましょう。拾い食い防止用の食器も効果的です。
* **無駄吠え防止:** 無駄吠えをしたら、無視するか、静かに別の場所へ移動させましょう。吠えなくなったら、褒めてあげましょう。
* **マーキング:** マーキングされたら、すぐに掃除し、犬がマーキングしやすい場所に、犬が嫌がる臭いのスプレーなどを置いてみましょう。

多頭飼育のポイント

2匹の老犬を飼育する場合は、多頭飼育特有の注意点があります。

* **個々の性格と状態の把握:** それぞれの犬の性格や健康状態を把握し、個別に適切な対応をすることが重要です。
* **資源の管理:** エサ、水、寝床など、資源を公平に分配しましょう。競争が起きないように注意が必要です。
* **ストレス軽減:** それぞれの犬が安心して過ごせるように、十分なスペースと休息場所を確保しましょう。
* **コミュニケーションの促進:** 2匹が仲良く過ごせるように、一緒に遊ぶ時間を取りましょう。しかし、無理強いは禁物です。

専門家のサポート

しつけに不安がある場合は、動物行動学の専門家や動物病院の獣医師に相談しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、より効果的なしつけを行うことができます。

まとめ

老犬のしつけは難しいですが、不可能ではありません。老犬の体力や健康状態を考慮した上で、根気強く、適切な方法でトレーニングを行うことで、犬との生活をより良いものにすることができます。焦らず、犬のペースに合わせて、一歩ずつ進めていきましょう。そして、専門家のサポートも積極的に活用することをお勧めします。出産を控えている状況も考慮し、夫や家族、必要であればペットシッターなどのサポート体制も整えておくことが大切です。