老後と賃貸マンション経営:父親との葛藤と相続問題への対処法

私の父親の事です。現在はすでに定年していますが、先祖から受け継いだ不動産を活用して、25年程前から小規模な賃貸マンションを経営しています。管理や税金面は、母親と協力してやっていてそれが2人の老後の生き甲斐でもありました。父親は頑固な気質で、私が「2人がしんどい時はいつでも私がマンションの掃除くらい行くよ。」と好意で言っても、「そんな事、何もこのマンションをお前(私)に譲ると決めたわけでなし、お前にマンションの事を頼むつもりはない。」と、とても辛い事を言われました。幼い頃から、私と父親は余り良い関係ではなかったのです。私はそれを言われ、絶対父親の所有するマンションには関わらない、と決めました。しかし、一昨年、母親が他界し、母親に依存しきっていた父親は、すっかり脱け殻のようになり、鬱病と診断され、マンションの管理もお金の計算さえままならなくなり、結局私に、頼んで来ました。自分が亡き後は、私に相続させる、という約束で。遺言書を書いて、と頼むと、「父親を信じられないのか。遺言書なんて書くつもりはない。」と怒鳴ります。マンションの経営、管理、税金対策は、素人の私にはとても大変なものです。でも、親孝行と思い、一生懸命税金の事も学び、何とか三年目です。しかし、父親は月々の年金はほとんど使わず、自分の市民税、健康保険、生命保険、食費などほとんどすべて父親の生活にかかるお金を、毎月の家賃収入から使うのです。「家賃は、将来リフォームする時や、店子さんの部屋の修理や、いろいろな事に必要だから、貯めておかなくてはならない。お父さんの生活や国保などは年金から出して。」と頼んでも、激昂し、「マンションは俺が先祖から継いだものや。家賃も俺のものだ。だから俺が自由に使う。俺が死んだらお前の物になるのだから、文句を言わずに、家賃は俺に使わせろ」と口角泡を飛ばし喚きます。年金はすべて貯金しています。何のために?と聞くと、金を貯める事しか、今は楽しみがない、と言います。私には、納得がいかない程度の報酬はくれています。昔から、父親はお金に厳しかったです。私は一体何の為にこんな大変な事をしているのか、と思うと虚しくなるときがあります。補足私には弟がいますが、母親が亡くなる際も施設に一度きり来ただけです。このマンションも、自分にも半分は相続の権利はある。姉ちゃんが管理しようがすまいが、権利は半分や。と言います。どんなに私が一生懸命しても、弟に半分はとられそうで、父親に遺言書の作成を頼んだのですが断られました。なんか自分のしている事がバカバカしくなります。ちなみに私の家族や親戚はなぜか金銭がらみの揉め事が多く、仲も悪いです。

高齢の親と賃貸マンション経営:複雑な問題の整理

ご父親の状況、そしてご自身の心情、大変お辛い状況だとお察しします。 老後の親の介護、賃貸マンション経営、相続問題…複数の問題が複雑に絡み合い、ご負担が大きいのは想像に難くありません。一つずつ整理して、解決策を探っていきましょう。

1. 父親の状況と現状の課題

* 高齢による体力・精神的な衰え:母親の死をきっかけに、鬱病を発症し、マンション経営に必要な管理能力が低下している状態です。
* 金銭管理の混乱:家賃収入の使い方が適切ではなく、将来のリフォーム費用や修繕費用の蓄えが不足している可能性があります。年金は貯蓄されているものの、その目的が不明瞭です。
* 親子関係の複雑さ:幼少期からの親子関係の悪化が、現在の状況をより困難にしています。父親の頑固な性格も、問題解決を難しくしている一因です。
* 相続問題:弟との相続問題が、ご自身の負担を増大させています。父親の遺言作成拒否は、将来のトラブルの火種になりかねません。

2. 現状の課題に対する具体的な対策

2-1. 父親の健康と生活の支援

* 医療機関への相談:父親の鬱病の治療は最優先事項です。主治医と相談し、適切な治療計画を立てましょう。必要であれば、ケアマネージャーの活用も検討してください。
* 生活支援サービスの利用:家事支援サービスや訪問介護サービスなどを利用することで、父親の生活の負担を軽減できます。
* 金銭管理のサポート:成年後見制度の利用を検討しましょう。成年後見人を選任することで、父親の財産管理をサポートし、適切な資金運用を行うことができます。

2-2. マンション経営の効率化と安定化

* 専門家への相談:税理士や不動産管理会社に相談し、マンション経営に関するアドバイスを受けましょう。税金対策、家賃収入の適切な管理方法、修繕積立金の計画などを専門家に相談することで、より効率的で安定した経営が可能になります。
* 管理業務の効率化:管理業務をアウトソーシングするのも有効です。不動産管理会社に委託することで、時間と労力の節約になります。
* 家賃の見直し:現状の家賃が適切かどうか見直す必要があります。近隣相場を調査し、必要に応じて家賃調整を行いましょう。

2-3. 相続問題への対策

* 弁護士への相談:相続問題については、弁護士に相談することが重要です。遺言書の作成を促す方法、相続手続き、弟との話し合い方など、専門家のアドバイスを受けましょう。
* 遺留分:弟には相続権がありますが、遺留分という最低限相続できる割合が法律で定められています。ご自身の権利を理解した上で、話し合いを進めることが大切です。
* 遺産分割協議:父親が亡くなった後、弟と遺産分割協議を行う必要があります。弁護士を代理人として協議を進めることで、円滑な遺産分割を目指せます。

2-4. 精神的なケア

* 信頼できる友人や家族への相談:抱えているストレスや不安を、信頼できる人に打ち明けましょう。一人で抱え込まず、周囲のサポートを受け入れることが大切です。
* カウンセリングの利用:専門家のカウンセリングを受けることで、精神的な負担を軽減し、問題解決への糸口を見つけることができます。

3. 具体的なアドバイス:まずは専門家への相談から

現状の状況を改善するためには、専門家の力を借りることが不可欠です。

* 税理士:マンション経営に関する税金対策、家賃収入の適切な管理方法についてアドバイスをもらえます。
* 不動産管理会社:マンションの管理業務を委託することで、負担を軽減できます。
* 弁護士:相続問題、遺言書の作成、遺産分割協議など、法律的な問題についてサポートしてもらえます。
* 精神科医・心理士:父親の鬱病の治療、ご自身の精神的なケアについて相談できます。

これらの専門家と連携することで、問題解決への道筋が見えてくるはずです。 まずは、信頼できる専門家を探し、相談することをお勧めします。

4. まとめ:一歩ずつ、着実に解決へ

ご自身の状況は、非常に複雑で困難なものですが、決して諦めないでください。 専門家の力を借りながら、一歩ずつ着実に問題を解決していくことが大切です。 ご自身の健康にも気を配りながら、冷静に、そして辛抱強く取り組んでいきましょう。

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