羽アリの種類と駆除方法|家屋の安全を守るための徹底ガイド

最近夜になると部屋の中を小さな虫が灯りのまわりを飛んでいました。田舎なのであまり気にしないでいたのですが、よく見ると羽根の生えたアリでした。大きいものでも5.6mm程度の大きさです。色は黒ではなく茶色(アメ色)で羽根は透明です。ためしに蛍光灯のあたりに殺虫剤をスプレーしたら結構落ちてきました。シロアリが心配になり調べてみたのですが、ネットに出ているシロアリの羽根アリとは違う感じでした。でも大きくなったらこんな風になる可能性もあるのかなとやはり心配です。この羽根アリはシロアリの可能性はあるでしょうか?この家に住んで十数年経ちますがこのような経験はありません。

羽アリの種類と特徴:シロアリとアリの見分け方

ご自宅で発見された羽アリがシロアリかどうか、ご心配ですね。十数年住んでいて初めての経験とのことですので、より不安も大きいかと思います。まずは、シロアリとアリの羽アリの違いを明確に理解することで、的確な対処法を選択できます。

シロアリの羽アリの特徴

シロアリの羽アリは、種類によって多少の違いはありますが、一般的に以下の特徴を持っています。

  • 体長:5~15mm程度。今回発見された羽アリよりやや大きめです。
  • 体色:黒褐色~暗褐色。今回のような茶褐色(アメ色)は、ヤマトシロアリなどの種類では見られますが、黒に近い色が多いです。
  • 羽:2対の羽を持ち、前羽と後羽の長さがほぼ同じです。透明な羽を持つことが多いですが、色付きの羽を持つ種類もいます。
  • 触角:直線状の触角をしています。
  • 腰:腹部と胸部の間がくびれていません。アリのようにくびれていないのが特徴です。

アリの羽アリの特徴

一方、アリの羽アリは、次の様な特徴があります。

  • 体長:種類によって大きく異なりますが、数mm~1cm程度。
  • 体色:黒、茶色、赤色など様々です。今回のような茶褐色(アメ色)のアリも存在します。
  • 羽:2対の羽を持ちますが、前羽の方が後羽より明らかに長いです。透明な羽を持つことが多いです。
  • 触角:くねくねと曲がった触角をしています。
  • 腰:腹部と胸部の間にくびれがあります。

ご自宅で発見された羽アリの特定

ご質問の羽アリは、5~6mm程度で茶褐色(アメ色)、羽は透明とのこと。シロアリの可能性も否定できませんが、アリの可能性の方が高いと考えられます。シロアリの羽アリは、通常、アリよりもやや大きく、体色が黒っぽいことが多いからです。 また、前後の羽の長さがほぼ同じである点も、アリとは異なります。

しかし、写真や標本がないため断定はできません。もし、今後羽アリを発見した際は、以下の点を注意して観察し、写真に撮っておきましょう。

  • 体長を正確に測る
  • 体色を詳細に記録する(例:濃い茶色、明るい茶色、黒っぽい茶色など)
  • 羽の長さを比較する(前羽と後羽の長さがほぼ同じか、それとも前羽の方が明らかに長いか)
  • 触角の形を観察する(直線状か、曲がっているか)
  • 腰のくびれを観察する(くびれているか、くびれていないか)

これらの情報を元に、インターネット検索や専門家への相談で種類を特定することが可能です。

シロアリ被害の可能性と予防策

たとえ今回発見された羽アリがアリであったとしても、シロアリ被害の可能性を完全に排除することはできません。シロアリは、木材を食害し、建物の構造に深刻な被害を与える可能性があるため、予防策を講じることは非常に重要です。

シロアリ被害の兆候

シロアリ被害の兆候としては、以下の様なものがあります。

  • 床や壁に小さな穴が開いている
  • 木材が湿っている、または腐っている
  • 木材を叩くと空洞音がする
  • 羽アリが大量に発生する
  • 建物の基礎部分に被害がある

これらの兆候が見られた場合は、専門業者に点検を依頼することを強くお勧めします。

シロアリ予防策

シロアリ予防には、以下の対策が有効です。

  • 定期的な点検:年に一度は、建物の基礎部分や木材を点検しましょう。特に湿気の多い場所には注意が必要です。
  • 換気:家の中の湿気を防ぐために、定期的に換気をしましょう。特に浴室やキッチンは注意が必要です。
  • 防蟻処理:新築時やリフォーム時に、防蟻処理を行うことを検討しましょう。薬剤散布や土壌処理など、様々な方法があります。
  • 木材の管理:地面と接している木材は腐敗しやすいので、適切な処理を行いましょう。
  • 専門業者への相談:不安な場合は、専門業者に相談し、適切なアドバイスを受けましょう。

まとめ

今回発見された羽アリがシロアリかどうかは断定できませんが、アリの可能性が高いと考えられます。しかし、シロアリ被害の可能性を完全に否定することはできないため、定期的な点検と予防策を講じることで、家屋の安全を守ることが重要です。 不安な場合は、専門業者に相談することをお勧めします。 早めの対処が、大きな被害を防ぐことに繋がります。

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