義理兄の遺品整理と借家明け渡しに関するQ&A

義理兄の遺品整理と借家の返却について 二年前に私の実姉が亡くなり、その後義理兄が一人暮らしをしていましたが、先日亡くなりました。 義理兄には他県にお母さんと妹がおり、遺骨は引き取ってもらいました 借家に住んでましたがその借家の保証人はうちがなっています。なので遺品整理、明け渡し全てうちでやってくれと言われました。 ①実の肉親なのに全くノータッチで通用するのでしょうか。 ②やはり保証人が遺品処理・他金銭面全てしないといけないのでしょうか。 義理兄は実家を離れてから35年近くなる様ですが何年かに一回は帰省したり、お母さんとはTELも時々していた様です。 もう一つ借家の件ですが、増築部分を更地にしてくれと言われています。 入居の際お風呂が無かったので了解を得てした様ですが出る際は元通りにしてくれないとダメと言われました。 もともと相当古い家屋でしたがそこから又、20年近く住んでいるので壁や畳等相当劣化していて それも綺麗にして欲しいと言われています。 それと、部屋で亡くなっていたので風評が有るから迷惑料も要る様です。 ③入居時敷金を10万預けています。もともとの古い借家で且つ、入居して20年も住んで居るのだから 相当の劣化は有ると思いますが全てをこちらが修理しないといけないのでしょうか。 また修理するとしたらどこまででしょうか。(壁の塗替え・畳替え?)家主さんがどこまでで納得してくれるか分かりません。 ④この様なケースは賃貸をしていたら有りうると思いますが、風評に対する迷惑料も払わないといけないのでしょうか。 弁護士を立てて話しをしましょうみたいにいわれています。遺品整理・修繕だけでも高額になると思うのに、 弁護士なんて到底無理です。 余りにも唐突な出来事にご飯も食べられない位ショックです。 どうかお知恵をお貸しくださいませ。宜しくお願い致します。 長文・わかりにくい分ですみません。

ご義兄様の遺品整理と借家明け渡しについて

ご姉様の夫であるご義兄様の急逝、そして遺品整理と借家明け渡しに関するご依頼、誠にお悔やみ申し上げます。同時に、大変な状況におかれていることと思います。落ち着いて、一つずつ問題を整理していきましょう。

①実の肉親がノータッチで良いのか?②保証人は遺品処理・金銭面全てを負担するのか?

まず、ご義兄様の肉親であるお母様と妹さんが全く関与しないのは、状況によっては問題となる可能性があります。ご義兄様とご実家との関係性、連絡頻度、経済状況などによって判断が異なります。35年近く実家を離れていても、定期的な連絡や帰省があったのであれば、完全にノータッチとは言い切れません。

しかし、保証人であるご依頼者様に対して、遺品整理や借家明け渡しの全責任を負わせる要求は、必ずしも法的根拠があるとは言えません。保証人は、家賃の滞納などの債務不履行に対して責任を負う立場ですが、遺品整理や修繕費用まで負担する義務はありません。

お母様と妹さんへの連絡を試みて、状況を説明し、遺品整理や借家明け渡しへの協力を求めるべきです。費用負担についても、相続人であるお母様と妹さんと協議し、公平に分担するよう交渉する必要があります。話し合いが難航する場合は、弁護士に相談することをお勧めします。

③借家の修繕費用について

20年間の居住による老朽化は、通常の経年劣化とみなされる部分と、ご義兄様の責任において修繕が必要な部分があります。

通常の経年劣化とみなされる部分

* 経年による壁の汚れや小さな傷:これは、借主の責任ではありません。
* 畳のへたり:一定の範囲内であれば、借主の責任ではありません。
* 一般的な消耗:例えば、ドアノブの緩みなど、日常使用による消耗は借主の責任ではありません。

借主の責任となる部分

* 故意または過失による損傷:壁に大きな穴を開けたなど、故意または過失による損傷は借主の責任です。
* 通常の使用を超える損耗:極端に早い劣化など、通常の使用を超える損耗は借主の責任となる可能性があります。
* 増築部分の撤去:これは、ご依頼者様と家主との合意に基づいて行われた増築であるため、現状回復の義務があります。

家主との話し合いが重要です。現状を写真に撮り、家主に見てもらい、修繕範囲を明確にしましょう。敷金10万円の範囲内で修繕できる部分と、家主負担となる部分を明確にする必要があります。話し合いが難航する場合は、弁護士に相談することをお勧めします。

④風評被害に対する迷惑料

部屋で亡くなったことによる風評被害を理由に、迷惑料を請求されるのは、法的根拠が非常に弱いです。家主が具体的な損害を立証できない限り、請求は認められません。

ただし、家主が不安を感じていることは事実です。冷静に、現状を説明し、今後の対応について話し合うことが重要です。

弁護士への相談

弁護士費用が高額であることは理解できますが、複雑な問題や、話し合いが難航する場合は、弁護士に相談することを強くお勧めします。弁護士は、法律に基づいた適切なアドバイスと交渉を行い、ご依頼者様の権利を守ります。

具体的なアドバイス

1. **お母様と妹さんと連絡を取り、状況を説明する:** 遺品整理や借家明け渡しへの協力を求め、費用負担についても協議しましょう。
2. **借家の現状を写真に撮る:** 家主との話し合いの際に、証拠として使用します。
3. **家主と冷静に話し合う:** 修繕範囲や費用負担について、具体的な話し合いを行いましょう。
4. **必要に応じて弁護士に相談する:** 話し合いが難航する場合は、弁護士に相談することを検討しましょう。
5. **公的機関への相談も検討する:** 必要に応じて、市町村の相談窓口や弁護士会などの公的機関に相談することも検討しましょう。

専門家の視点

弁護士や不動産会社などに相談することで、法的観点からのアドバイスや、家主との交渉のサポートを受けることができます。専門家の力を借りることで、よりスムーズに問題解決を進めることができるでしょう。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)