義弟の賃貸保証人依頼…断る方法と注意点

義母から、義弟の保証人になってほしいと打診がありましたが。義弟(旦那の弟)が、現在仕事場として借りている部屋を引き払い、自宅からより近い別の場所に、新たに部屋を借りることを検討しているそうです。その事で、義母が旦那に、義弟の賃貸契約の保証人になってやって欲しいと言ってきました。義弟本人からはまだ何も言って来ていませんが、義母が言うには… ・自分たちは年金生活者だから、たぶん保証人にはなれない。 ・何かあった場合の金銭的な問題は、自分たちが負担するから心配ない。 ・借金の保証人ではないから何も心配することはないから、引きうけてやって欲しい。(というより、殆ど「兄弟なんだから、当然引きうけるべきよ」的なニュアンスだったようです)と言うような内容でした。この場合、簡単に引きうけてもいいものか、逆に兄弟間の保証人は引きうけない方がいいという意見もあり、旦那ともども悩んでしまいました。基本的には「保証人」と名のつく物は、どんな物であってもなりたくないというのが私たち夫婦の意見で、更には居住目的でないことから、尚更旦那は「引き受けたくない」感が強まるようです。近々義弟本人から、連絡が入ると思います。義母のメンツをつぶさず、出来ればこの話を断りたいのですが、どう説明するのがいいのでしょうか?それとも、義母の言を信じて、引きうけるべきでしょうか?

賃貸保証人のリスクと責任

義母は「借金の保証人ではないから心配ない」と言っていますが、賃貸保証人は、家賃滞納や部屋の破損など、借主(義弟)が契約内容を履行しなかった場合に、代わりに責任を負うことになります。これは、金銭的な負担だけでなく、時間的な負担も伴います。例えば、滞納の督促や、部屋の修繕費用の請求など、様々な手続きが必要になります。

具体的にどのようなリスクがあるか見ていきましょう。

  • 家賃滞納リスク:最も一般的なリスクです。義弟が家賃を滞納した場合、保証人であるあなたは、家賃を代わりに支払う義務を負います。滞納期間が長引けば長引くほど、支払う金額は膨れ上がります。
  • 部屋の破損リスク:義弟が部屋を破損した場合、その修理費用を支払う義務を負う可能性があります。故意による破損だけでなく、過失による破損も含まれる場合があります。
  • 原状回復費用リスク:退去時の原状回復費用が、契約内容と比べて高額になる可能性があります。これも、保証人が負担する可能性があります。
  • 法的トラブルリスク:滞納や破損などが原因で、大家さんとの間で法的トラブルが発生する可能性があります。その場合、保証人として裁判に巻き込まれる可能性も否定できません。
  • 信用情報への影響:保証人として債務不履行を起こすと、あなたの信用情報に悪影響が及ぶ可能性があります。将来、住宅ローンやクレジットカードの利用に支障をきたす可能性もあります。

これらのリスクは、居住目的の賃貸契約であっても発生する可能性がありますが、仕事場として利用する場合、さらにリスクが高まる可能性があります。例えば、仕事上のトラブルが原因で家賃滞納が発生する可能性も考えられます。

義母への断り方と具体的な伝え方

義母を尊重しつつ、保証人依頼を断るためには、丁寧な説明と誠実な対応が重要です。以下に、具体的な伝え方を提案します。

1. 感謝の気持ちと現状を伝える

まず、義母の申し出に対して感謝の気持ちを伝えましょう。「お気遣いありがとうございます。ご心配をおかけして申し訳ございません。」など、感謝の言葉を添えることで、相手への配慮を示すことができます。その後、現状を説明します。

「私たちも、できることならお手伝いしたいのですが、正直なところ、保証人になることに不安を感じています。もし何かトラブルがあった場合、私たちに大きな負担がかかってしまう可能性があるからです。」

2. 具体的な理由を説明する

「借金の保証人ではないから心配ない」という義母の言葉に対しては、具体的なリスクを丁寧に説明しましょう。上記で挙げたリスクを簡潔に説明し、自分たちには経済的な余裕がないこと、将来への不安があることを伝えましょう。

「義弟さんのことを思えば、喜んでお手伝いしたいのですが、私たちも年金生活で、もしもの時に備えて貯蓄も大切にしていかなければならない状況です。そのため、保証人になることは難しいと判断しました。」

3. 代替案を提案する

完全に断るのではなく、代替案を提案することで、義母のメンツを保ちつつ、断りやすくなります。例えば、義弟に保証人探しを手伝うことや、資金援助を検討することを提案してみましょう。

「保証人になることは難しいですが、義弟さんが保証人を見つけられるよう、一緒に探したり、他の方法でサポートできればと思っています。例えば、初期費用の一部を援助するなど、できる範囲でお手伝いさせていただきます。」

4. 断ることを明確に伝える

代替案を提案した上で、最終的には保証人になることを断ることを明確に伝えましょう。曖昧な表現は、後々のトラブルにつながる可能性があります。

「本当に申し訳ございませんが、今回は保証人になることは難しいです。ご理解いただけたら幸いです。」

専門家の意見:弁護士の視点

弁護士に相談することで、より客観的な視点と法的根拠に基づいたアドバイスを得ることができます。特に、賃貸契約に関する専門知識は弁護士の方が豊富です。

弁護士に相談するメリットは以下です。

* 契約書の内容を正確に理解できる
* リスクを的確に評価できる
* 断り方や交渉方法について適切なアドバイスを受けられる
* トラブル発生時の対応について相談できる

まとめ:断る勇気と誠実な対応

義弟の賃貸保証人依頼は、簡単には決められない難しい問題です。経済的なリスクや法的リスクを十分に理解し、自分たちの状況を踏まえて判断することが重要です。義母への断り方も、感謝の気持ちと具体的な理由を丁寧に伝えることで、円滑に事を進めることができます。必要であれば、弁護士などの専門家に相談することも検討しましょう。 大切なのは、断る勇気と誠実な対応です。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)