美術館・博物館での鑑賞マナー:静寂と学びのバランス

先日、大学の友人と四人で美術館に絵画鑑賞に行って参りました。その時に、中学生くらいの女の子二人と、兄だと思われる高校~大学生位の男の子一人の合わせて三人が、美術品を見ていました。二人の女の子は、まだあまり美術品のことは詳しくないらしく、「お兄ちゃん、この絵描いた◯◯ってどんな人?」とか「お兄ちゃん、この肖像画の◯◯何世ってだれ?」などの質問をしていて、お兄さんのほうはそれに丁寧に回答してあげていました。私たちはそれを見て、微笑ましいな、と思っていたのですが、後ろで絵画を見ていたおじさんが、「君たち、さっきからうるさいよ」と言ったのです。お兄さんのほうが「どうもすみません」と謝ると、「ここは美術品を静かに鑑賞したい人がたくさん来るんだから。君のようにわかったふうに講釈を垂れるやつがいると鑑賞の邪魔になって困るんだよ。妹さんたちだって、絵に詳しくないんだったらお兄さんにいちいち聞くんじゃなくて音声ガイドを借りれば済む話だろ?最近の若者はそんな事だから駄目なんだよ。」とお説教(?)をひとしきりしたのち、「これからは静かに頼むよ」と言ってどこかに行きました。後で、カフェでお茶をしている時に、友人の一人が、「さっきの美術館にいたおじさん、あれはないって思わない?」と言いだし、しばらくその話題で盛り上がっていました。もう一人の友人は「まあ静かに鑑賞したい人もいるんだし間違っちゃいないと思うわ」と言っていました。また、もう一人は「だからってあんなに説教垂れるほどの事じゃなくない?しかも最近の若者はどうだとか関係なくない?なんかムカつく」と言っていました。このようなことがあり、そのご兄妹やおじさんの言動は一般的に見てどうなのだろうと気になりましたので、質問させて頂きました。皆様は、これらの出来事、やり取りについてどう思われますか?またもし自分が美術館に居合わせたとしたら、ご兄妹のほうが普通だと思われますか?それともおじさんの言うことのほうが普通だと思われますか?変な内容かもしれませんが、とても気になったため多くの方の意見をお聞きしたいのです。もしよろしければ、ご意見お聞かせいただけないでしょうか。よろしくお願い致します。ちなみに私は互いの言い分云々よりも私たちより下の年代で絵画に興味をお持ちの方がいらっしゃったことに非常に嬉しく思っております。補足御指摘がありましたので補足させて頂くとご兄妹の会話の声は普通のしゃべり声より小さめくらいです。女の子のほうは1人少し高くて良く通る声でしたが気になるほどのものでもありませんでした。

美術館・博物館における鑑賞マナー:多様な意見と配慮

この出来事を通して、美術館・博物館における鑑賞マナーについて、様々な意見があることが分かります。静かに鑑賞したい人、学びを深めたい人、それぞれに快適な空間を求めるニーズが存在します。 おじさんの発言は、確かに厳しく、一方的な説教調で不快感を与えた可能性があります。しかし、彼の主張にも一理あります。美術館・博物館は、静寂の中で作品と向き合う空間であるべきという考えです。

一方、ご兄妹の行動は、学びを重視した積極的な鑑賞姿勢と言えるでしょう。 兄妹の会話は小さめだったとありますが、それでも周りの鑑賞者に迷惑をかけた可能性は否定できません。 重要なのは、周囲への配慮です。

美術館・博物館での理想的な鑑賞スタイルとは?

理想的な鑑賞スタイルは、静寂と学びのバランスを保つことです。 具体的には、以下の点を意識しましょう。

静寂を保つための配慮

  • 会話は小声で:作品鑑賞中は、会話は極力控え、小声で話すようにしましょう。特に、大きな声で説明したり、笑い声を立てたりするのは避けましょう。周囲への配慮が大切です。
  • 携帯電話の使用は控えめに:美術館・博物館内では、携帯電話の使用は極力控えましょう。着信音や通話の音声は、周囲の鑑賞者に迷惑をかける可能性があります。撮影も、フラッシュを使用しないなど、配慮が必要です。
  • 移動は静かに:作品の前を移動する際は、静かに歩きましょう。急いで歩いたり、走ったりするのは避け、周囲の人々にぶつからないように注意しましょう。
  • 子供連れの場合の配慮:子供連れの場合は、特に注意が必要です。子供が騒いだり、走り回ったりしないように、しっかりと注意しましょう。必要であれば、音声ガイドなどを活用して、子供にも作品の魅力を伝えましょう。

学びを深めるための工夫

  • 音声ガイドの活用:美術館・博物館によっては、音声ガイドが用意されています。音声ガイドを利用することで、作品に関する詳細な情報を得ることができます。 ご兄妹のように、兄が説明するのも良いですが、音声ガイドはより客観的で詳細な情報を提供してくれます。
  • 事前に情報収集:事前に作品や展示に関する情報を収集しておくと、より深く作品を理解することができます。インターネットや図録などを活用して、鑑賞前に予習をしておきましょう。
  • 図録や解説パネルの活用:美術館・博物館には、図録や解説パネルが用意されていることが多いです。これらの資料を活用することで、作品に関する知識を深めることができます。
  • グループでの鑑賞の場合の配慮:グループで鑑賞する場合は、メンバー同士で話し合う際にも、小声で、周囲に迷惑をかけないように注意しましょう。 一つの作品について、全員がじっくり鑑賞してから、感想を共有するのも良い方法です。

専門家の視点:マナーと教育の両立

美術館学の専門家によると、「静寂」と「学び」は相反するものではなく、両立できるものです。 静かに鑑賞する雰囲気の中で、個々の学びが深まるという考えです。 重要なのは、周囲への配慮と、自分自身の鑑賞スタイルを適切に選択することです。 今回のケースでは、おじさんの対応は少々厳しすぎましたが、ご兄妹ももう少し周囲への配慮を意識する必要があったと言えるでしょう。

具体的な解決策:状況に応じた対応

今回のケースのような状況に遭遇した際に、どのように対応すれば良いのでしょうか?

鑑賞者として

* 周囲に迷惑をかけていないか、常に意識する。
* 会話は小声で、短時間に留める。
* 子供連れの場合は、特に注意深く行動する。
* 音声ガイドなどを活用する。

注意を受けた場合

* 謝罪する。
* 今後の行動を改めることを約束する。
* 必要に応じて、美術館・博物館の職員に相談する。

美術館・博物館側として

* マナーに関する啓発活動を行う。
* 音声ガイドなどのツールを充実させる。
* 子供向けプログラムなどを提供する。

まとめ:共存のためのマナー

美術館・博物館は、静かに作品を鑑賞する場であると同時に、学びを深める場でもあります。 静寂を保ちつつ、学びを深めるためには、周囲への配慮と、自分自身の鑑賞スタイルを適切に選択することが大切です。 お互いを尊重し、快適な鑑賞空間を共有するために、マナーを守り、より良い鑑賞体験を目指しましょう。

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