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絵具の種類と布団への付着状況を確認しよう
まずは、どのような絵具が付着しているのかを確認することが大切です。アクリル絵具、水彩絵具、油絵具など、絵具の種類によって落とし方が異なります。また、付着している絵具の量や乾燥具合も、洗浄方法の選択に影響します。絵具の種類と、布団への付着状況(広さ、乾燥具合など)を写真に撮っておくと、後から対処法を検討しやすくなります。
絵具の種類別の落とし方
アクリル絵具
アクリル絵具は水性ですが、一度乾燥すると水に溶けにくくなります。完全に乾燥する前に対処するのがポイントです。
- まだ湿っている場合:ぬるま湯で優しく洗い流します。中性洗剤を薄めて使用しても構いません。固く絞った布で丁寧に拭き取ります。
- 乾燥してしまった場合:ぬるま湯に中性洗剤を混ぜ、歯ブラシなどで優しくこすり洗いします。頑固な汚れには、酸素系漂白剤を水で薄めて使用してみましょう。ただし、必ず目立たない場所で試してから全体に使用するようにしてください。漂白剤の使用後は十分にすすぎ、天日干しで乾燥させます。
- 専門業者への依頼:それでも落ちない場合は、布団クリーニングの専門業者に依頼することを検討しましょう。プロの技術で、布団を傷めずに汚れを除去してくれます。
水彩絵具
水彩絵具は水性で比較的落としやすいですが、乾燥するとシミになりやすいので、早めの対処が重要です。
- まだ湿っている場合:ぬるま湯で優しく洗い流します。必要であれば、中性洗剤を薄めて使用します。
- 乾燥してしまった場合:ぬるま湯に中性洗剤を混ぜ、歯ブラシなどで優しくこすり洗いします。それでも落ちない場合は、セスキ炭酸ソーダを水で薄めた溶液で優しくこすり洗いしてみましょう。セスキ炭酸ソーダは油汚れにも効果があります。
油絵具
油絵具は油性で、乾燥すると非常に落としにくくなります。早期の対処が非常に重要です。
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- まだ湿っている場合:植物油(サラダ油など)を塗布し、しばらく置いてから、中性洗剤とぬるま湯で洗い流します。油絵具の油分を油で浮かせて落とす方法です。
- 乾燥してしまった場合:専門業者への依頼がおすすめです。油絵具は家庭での除去が非常に困難なため、無理に落とそうとすると布団を傷めてしまう可能性があります。
敷布団の洗浄方法
敷布団は洗濯機で洗えないことが多いので、手洗いまたはクリーニングが一般的です。
- 手洗い:浴槽などにぬるま湯を張り、中性洗剤を溶かします。敷布団を浸し、優しく押し洗いします。その後、十分にすすぎ、脱水機で脱水します。日陰で干しましょう。敷布団の素材によっては、手洗いできない場合もあるので、必ず洗濯表示を確認してください。
- 布団クリーニング:専門業者に依頼することで、綺麗に汚れを落とすことができます。高価な敷布団や、手洗いが難しい敷布団の場合は、クリーニングがおすすめです。
絵具が付着しないための予防策
二度とこのような事態にならないように、予防策を講じましょう。
- 絵を描く場所を確保する:絵を描く際は、床や布団から離れた場所で作業しましょう。専用の作業台やイーゼルを使用するのも有効です。
- 絵具を適切に保管する:使用していない絵具は、しっかりと蓋をして、安全な場所に保管しましょう。ベッドの上など、不注意で倒れやすい場所に置かないように注意しましょう。
- 布団カバーを使用する:布団カバーを使用することで、汚れから布団を守ることができます。頻繁に洗濯することで、清潔さを保ちましょう。
- 作業着を着る:絵を描く際は、汚れても良い服を着ましょう。作業着を着ることで、服への絵具の付着を防ぎ、布団への付着リスクを軽減できます。
専門家のアドバイス
インテリアコーディネーターの視点からアドバイスすると、絵を描くスペースを確保することは、作業効率の向上だけでなく、生活空間の清潔さを保つためにも非常に重要です。狭い部屋でも、工夫次第で作業スペースを確保できます。例えば、折りたたみ式のテーブルを使用したり、壁に棚を取り付けて絵具を収納したりするのも良いでしょう。
まとめ
絵具の付着は、慌ててしまう気持ちも分かりますが、適切な対処法を選べば、多くの場合、綺麗に落とすことができます。絵具の種類、付着状況、布団の素材などを確認し、適切な方法で対処しましょう。そして、何よりも重要なのは、二度とこのような事態が起こらないように、予防策をしっかりと講じることです。