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給湯器配管からのミシミシ音の原因と対策
新しくお住まいになったお部屋で、給湯器の配管から「ミシミシ」という音が聞こえるとのこと、ご心配ですね。 壁面を通る給湯器配管は、通常隠蔽配管されることが一般的です。露出配管の場合、保温材の不足や配管の固定不良、配管材自体の伸縮などが原因で、お湯の温度変化による配管の膨張・収縮によって音が発生することがあります。 水漏れがないとのことですので、まずは音の原因を特定し、適切な対策を行うことが重要です。
1. 音の原因の特定
まずは、音が発生する場所を特定しましょう。 配管全体を手で触れてみて、特に音が大きく聞こえる箇所を探します。 また、お湯を使う前後で、音の発生状況や大きさを確認することで、音の原因を絞り込むことができます。
2. 対策方法
ミシミシ音の対策としては、以下の方法が考えられます。
(1) 配管の固定
最も効果的なのは、配管をしっかりと固定することです。 配管が壁に固定されていない、もしくは固定が不十分な場合、お湯の温度変化による伸縮で配管が振動し、ミシミシ音が発生します。 配管を適切な間隔で固定するために、専門業者に依頼するのが確実です。 業者に依頼する場合は、配管の種類や材質、壁の構造などを伝え、適切な固定方法を相談しましょう。
自分で行う場合は、以下の点に注意しましょう。
- 適切な固定具を使用する:配管の材質や太さに合った固定具を選びましょう。ホームセンターなどで様々な種類が販売されています。
- 固定間隔を守る:固定間隔が狭すぎると配管に負担がかかり、逆に広すぎると振動が大きくなります。配管の種類や長さによって適切な間隔は異なりますので、専門業者に相談するか、製品の取扱説明書を確認しましょう。
- 壁に傷をつけないよう注意する:固定する際に、壁に穴を開けたり、傷をつけたりしないように注意しましょう。必要に応じて、下地材などを利用しましょう。
(2) 防振材・防音材の使用
配管を固定しても音が完全に消えない場合は、防振材や防音材を使用してみましょう。
- 防振材:配管と壁の間に防振材を挟むことで、振動を吸収し、音を軽減することができます。ホームセンターなどで、様々な種類の防振材が販売されています。粘着テープ付きのものや、パイプに巻き付けるタイプのものが便利です。
- 防音材:配管全体を覆うように防音材を施工することで、音を遮断することができます。例えば、グラスウールやウレタンフォームなどの吸音材を使用できます。ただし、防音材は厚みがあるため、カバーのサイズ調整が必要になる場合があります。
(3) 配管の保温
ポリ製の配管は、温度変化による伸縮が大きいため、保温材で覆うことで伸縮による振動を抑制し、音の軽減に繋がることがあります。保温材はホームセンターなどで手軽に購入できます。
(4) パイプの交換
上記の方法で改善が見られない場合、最終手段としてパイプの交換を検討する必要があります。 パイプの交換は専門業者に依頼する必要があります。 交換費用は、パイプの長さや材質、作業内容によって大きく異なりますので、事前に見積もりを取ることが重要です。
3. 専門家への相談
自分で解決できない場合は、水道工事の専門業者に相談しましょう。 専門家は、音の原因を正確に特定し、適切な対策を提案してくれます。 複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することをお勧めします。
インテリアとの調和
露出配管は、インテリアの観点からも課題となります。 ベージュの壁に、白い配管が露出している状態だと、どうしても目立ってしまいます。 配管カバーの色を壁の色に合わせたり、インテリアの一部としてデザインを取り入れることで、視覚的な違和感を軽減できます。
配管カバーの選び方
配管カバーは、素材や色、デザインなど様々な種類があります。 壁の色やインテリアのスタイルに合わせて、適切なカバーを選びましょう。 例えば、ベージュの壁には、ベージュやアイボリーなどの落ち着いた色のカバーがおすすめです。 また、木製のカバーを使用することで、ナチュラルな雰囲気を演出することもできます。
インテリアとのコーディネート
配管カバーをインテリアの一部として捉え、全体的なコーディネートを意識しましょう。 例えば、カバーの色を家具やカーテンの色と合わせることで、統一感のある空間を作ることができます。 また、カバーに植物などを飾ることで、アクセントを加えることも可能です。
まとめ
給湯器配管からのミシミシ音は、配管の固定不良や保温不足などが原因で発生することが多く、適切な固定や防振・防音材の使用で改善できる可能性が高いです。 しかし、自分で解決できない場合は、専門業者に相談することをお勧めします。 また、露出配管はインテリアの観点からも配慮が必要ですので、適切なカバーを選び、インテリアとの調和を図りましょう。