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RC住宅における壁からの水漏れ:原因究明と解決策
築8年のRC住宅で、晴天時にも壁から水が漏れるという深刻な問題を抱えているとのこと、大変お困りでしょう。以前、雪解け時や強風雨時に同様の現象が発生し、シーリング材の劣化が疑われたものの、今回は状況が異なるため、原因特定が難しい状況です。複数業者に相談しても意見が一致せず、不安な気持ちも理解できます。
考えられる原因と調査方法
まず、考えられる原因をいくつか検討してみましょう。
1. 配管からの漏水
以前、電気配管の結露による水漏れを経験されていることから、配管からの漏水も疑われます。特に、水漏れ箇所付近に電気配管が通っているとのことですので、配管の破損や接続部の劣化による漏水は十分に考えられます。
* 調査方法: 配管の経路を丁寧に確認し、目視で破損や接続部の不具合がないか確認します。配管に沿って湿気や変色がないかなどもチェックしましょう。必要であれば、赤外線サーモグラフィーを用いた調査で、熱による温度差から漏水箇所を特定することも可能です。
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2. コンクリート躯体のひび割れ
RC構造の場合、コンクリート躯体のひび割れから水が浸入する可能性があります。特に、外壁のひび割れは、雨水が浸入し、内部に水が溜まる原因となります。築8年と比較的新しい建物ですが、地震や地盤沈下などによってひび割れが発生している可能性も考慮しなければなりません。
* 調査方法: 外壁全体を丁寧に点検し、ひび割れがないか確認します。ひび割れの有無だけでなく、その幅や深さ、長さなども記録しておきましょう。ひび割れが発見された場合は、専門業者に詳細な調査を依頼する必要があります。
3. 防水層の劣化
屋上やバルコニーの防水層が劣化している場合、そこから水が浸入し、壁を伝って漏水する可能性があります。特に、北側のベランダを疑われているとのことですが、水溜めテストで異常がなかったとしても、目に見えない部分の劣化の可能性を完全に否定することはできません。
* 調査方法: 屋上やバルコニーの防水層の状態を専門業者に点検してもらう必要があります。目視検査だけでなく、非破壊検査などを行い、防水層の劣化状況を正確に把握することが重要です。
4. シーリング材の劣化(再考)
前回の調査でシーリング材の劣化が疑われたとのことですが、今回は晴天時にも漏水していることから、シーリング材の劣化だけでは説明できない可能性があります。しかし、外壁の目地部分のシーリング材の劣化が、他の原因と複合的に作用して漏水を引き起こしている可能性も否定できません。
* 調査方法: 外壁の目地部分のシーリング材を丁寧に確認し、劣化やひび割れがないか確認します。必要であれば、シーリング材の打ち替えを行うことで、漏水防止に繋がる可能性があります。
適切な業者選びと対応
原因特定が難しい場合、複数の専門業者に相談することが重要です。
1. 複数の業者に相談する
少なくとも3社以上の専門業者に相談し、それぞれの診断と提案を比較検討しましょう。それぞれの業者の専門性や対応、見積もりなども比較することで、最適な業者を選ぶことができます。
2. 専門性の高い業者を選ぶ
防水工事や建築診断に特化した業者を選ぶことが重要です。資格や経験などを確認し、信頼できる業者を選びましょう。口コミサイトなどを参考に、業者の評判を事前に確認することも有効です。
3. 見積もりを比較検討する
複数の業者から見積もりを取り、内容を比較検討しましょう。工事内容、費用、保証内容などをしっかりと確認し、納得できる業者を選びましょう。安価な業者を選ぶのではなく、信頼性と技術力のある業者を選ぶことが重要です。
4. 契約前にしっかりと確認する
契約前に、工事内容、費用、保証内容などをしっかりと確認し、不明な点があれば質問しましょう。契約書の内容を理解した上で契約することが重要です。
具体的なアドバイス
* 写真や動画で水漏れ状況を記録しましょう。
* 水漏れ箇所の状況を詳細にメモしておきましょう。(位置、大きさ、時間帯など)
* 複数の専門業者に相談し、それぞれの診断と提案を比較検討しましょう。
* 契約前に、工事内容、費用、保証内容などをしっかりと確認しましょう。
* 専門業者に依頼する際は、資格や経験、実績などを確認しましょう。
まとめ
RC住宅の壁からの水漏れは、原因特定が難しく、専門家の的確な診断が必要です。複数の業者に相談し、原因を特定し、適切な対策を行うことで、安心して暮らせる住まいを取り戻せるよう願っています。 今回のケースでは、配管、コンクリート躯体、防水層、シーリング材の全てを視野に入れた調査が必要でしょう。焦らず、一つずつ丁寧に原因を特定していくことが大切です。