築74年古家の増築部分解体と駐車場化:国有地借地権における手続きと費用

国有地に築74年の古家に住んでいますが、その一部の5.5畳は54年前に建て増しをした物です。そのボードで建てた部分が今にも崩れ落ちそうです。取り壊しは可能でしょうか?国とは私名義の土地、建物を賃貸契約して地代を納めておりますが、97歳の母との年金暮らしでやっとの生活です。現在はどうにか地代を納めておりますが、一人になるとどうしようもありません。借地権付きで売却を考えたりしましたが、直ぐに買い手が見つかるとも思えません。上記ボードの部屋と塀を取り壊して駐車場にしその収入を地代に当てたいと思っています。国に許可を得なければならないのでしょうか?そのためにはどのような手続きが必要でしょうか?

老朽化した増築部分の解体と駐車場化:現実的な解決策を探る

築74年の古家、しかも54年前に増築された部分が老朽化し、崩落の危険性があるとのこと、ご心配ですね。97歳のお母様との年金暮らしで、経済的な負担も大きい状況とのこと、まずはご安心ください。解決策はあります。

本記事では、国有地における借地権付き古家の増築部分解体と駐車場化について、具体的な手続きや費用、そして現実的な解決策を解説します。

1. 国有地の借地権と解体許可

まず重要なのは、国有地を借地しているという点です。私有地とは異なり、建物の解体や改築には国(土地管理者)の許可が必要となります。勝手に解体すると、違法行為となり、損害賠償請求などを招く可能性があります。

1-1. 関係機関への相談と許可申請

まずは、管轄の国有地管理事務所に連絡を取り、状況を説明し、解体と駐車場化の許可を得るための手続きについて相談しましょう。彼らは手続きの流れや必要な書類、注意点などを丁寧に教えてくれます。

具体的な手続きは、管理事務所によって多少異なる可能性がありますが、一般的には以下の流れになります。

  • 状況説明と相談:現状の写真や図面などを準備し、解体理由、駐車場化の計画などを詳しく説明します。
  • 申請書類の提出:解体工事計画書、測量図、見積書、所有権関係書類など、必要書類を提出します。具体的な書類は管理事務所から指示があります。
  • 現地調査:担当者が現地調査を行い、計画内容の確認や問題点の指摘を行います。
  • 許可の取得:審査の結果、許可が下りれば解体工事ができます。

1-2. 必要な書類と費用

必要な書類は、管理事務所によって異なりますが、一般的には以下のものが必要になります。

  • 借地契約書
  • 解体工事計画書:解体方法、工期、安全対策などが記載された計画書
  • 測量図:解体範囲、駐車場の面積などが正確に記載された図面
  • 見積書:解体工事、駐車場造成工事の見積書
  • 近隣住民への説明資料:騒音や振動などの影響を最小限にするための対策を説明した資料
  • その他:必要に応じて、建築確認申請書、環境アセスメント報告書など

費用は、解体工事費用、駐車場造成工事費用、申請費用、その他諸費用など、状況によって大きく異なります。事前に複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが重要です。

2. 解体工事と駐車場造成

許可が下りたら、解体工事と駐車場造成工事を進めます。

2-1. 解体業者選び

信頼できる解体業者を選ぶことが重要です。複数の業者から見積もりを取り、経験や実績、価格、対応の良さなどを比較検討しましょう。国有地での工事経験がある業者を選ぶと安心です。

2-2. 駐車場造成

駐車場造成には、整地、舗装、排水設備の設置などが必要になります。地域の条例や建築基準法などを遵守し、安全で使いやすい駐車場を造成しましょう。

3. 駐車場の活用と収入

駐車場が完成したら、賃貸契約を結び、収入を得ましょう。収入は、地代に充てるだけでなく、生活費の足しにすることも可能です。

4. 経済的な支援策

年金暮らしで経済的な負担が大きいとのことですので、自治体の福祉課などに相談し、生活保護や住宅改修補助金などの支援策がないか確認することをお勧めします。

5. 専門家への相談

手続きや費用、工事内容など、専門家のアドバイスを受けることが重要です。建築士や不動産会社、行政書士などに相談することで、よりスムーズに進めることができます。

まとめ

国有地における借地権付き古家の増築部分解体と駐車場化は、手続きが複雑で費用もかかりますが、不可能ではありません。関係機関への相談、専門家へのアドバイスを積極的に活用し、計画的に進めていきましょう。

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