築60年超住宅のリフォーム見積もり比較と業者選定

リフォームの見積について 、築60年を超えるわが家をリフォームしようと思っています。そこで見積を取ることにしました。まず、1社目はタウンページで目星をつけた、普通のリフォーム会社にお願いしました。その会社の担当者とは三度くらい膝をつき合わせて打ち合わせ、その結果、当初よりも少し仕様が膨らみました。そのため、追加や変更を含め、全部で三段階の見積書をもらいました。その後、たまたま、以前空調関係の工務店をやっていた義兄(70代でとっくに引退しています)が我が家のリフォームの話を聞きつけ、別の業者からも見積を取るように言われました。紹介してくれたのは、義兄いわく「個人でやっている腕の良いと評判の大工」とのことです。その時点ではまだ最初の1社しか見積をもらっていませんでしたが、どのみち、相見積もりを取るつもりでしたので、そこにも見積をお願いしました。ほとんど同じ仕様で、リフォーム会社は1300万円弱、大工さんの方は800万円強でした。大工とその仲間の屋根屋さんは、天井板を剥がしたり、床下に入ってみたり、古い瓦を剥いでみて下地を見るなど、事細かに調査してからの見積でした。一方のリフォーム会社の方は、屋根、部屋、土地などのサイズは測るものの、内部構造を調べるような行為はほとんどありませんでした。ただ、これだけ金額に差があるとはいえ、1社目のリフォーム会社が特に悪徳業者だとは思いません。こちらの言い分を充分に聞き、態度も真摯でした。現場にも三度も四度も確認に来ました。ただ、個人的には、それでも品質に関しては、大工さんの方が信頼できそうに思いました。なぜなら、細かな構造のチェックまでして、かなり厳密な見積(材料として何がいくつ要るといったもの)を出してきたからです。義兄が言うには、リフォーム会社というのはどうしても下請けや孫請けを使うこともあるため、マージンが膨らんで高くなるのだとのことです。結局、そのリフォーム会社の方は断ろうかと思っています。電話してきたのでその旨を伝えると、その会社は、今まで提出したすべての見積書を返却してくれと言ってきました。返すのは特にかまいませんが、もう1社くらい見積を取ろうと思っているので、こちらとしては、全部が出そろうまで手元にとっておきたいのです。が、どうしてもすぐに返してくれと言い、その電話の20分後くらいにやってきて持ち帰ってしまいました。最終的な結論は九月くらいに出すつもりで、どちらの業者にもそのことは伝えてあったのですが。

質問1:リフォーム会社と個人の大工でこれくらいの差が出るのは自然なことですか?

築60年を超える住宅のリフォームでは、想定外の事態に遭遇する可能性が高く、それが価格差に繋がる要因となります。リフォーム会社と個人大工の価格差が500万円近くあるのは、いくつかの理由が考えられます。

価格差の要因:リフォーム会社の場合

* **中間マージン:** リフォーム会社は、設計、施工、管理など、様々な業務を請け負うため、下請け業者への発注や管理費用、利益率が含まれます。下請け業者数が増えるほど、マージンも膨らみます。
* **広告宣伝費:** 大手リフォーム会社は、広告宣伝費に多額の費用を投じています。この費用も最終的にはリフォーム価格に反映されます。
* **保証体制:** リフォーム会社は、工事完了後の保証やアフターサービスを提供する体制を整えているため、その費用も価格に含まれます。
* **事務作業コスト:** 見積書作成、契約手続き、請求書発行など、事務作業にかかるコストも考慮されています。
* **リスクヘッジ:** 不測の事態に備えたリスクヘッジとして、価格に余裕を持たせている可能性があります。

価格差の要因:個人大工の場合

* **低価格設定:** 個人大工は、広告宣伝費や事務所運営費などが少ないため、比較的低価格でサービスを提供できます。
* **直接施工:** 個人大工は、多くの場合、自ら施工を行うため、中間マージンが発生しません。
* **柔軟な対応:** 個人大工は、顧客の要望に柔軟に対応しやすく、細かい部分の修正にも対応しやすい傾向があります。
* **熟練の技術:** 長年の経験を持つ個人大工は、高度な技術と知識を駆使し、高品質な施工を提供できる場合があります。
* **ただし、保証体制が不十分な場合も:** 個人大工の場合、リフォーム会社のような充実した保証体制がない場合もあります。

結論として、500万円近い価格差は、これらの要因が複雑に絡み合った結果と考えられます。必ずしも不自然な差ではありませんが、それぞれの業者における業務内容やリスクなどを比較検討することが重要です。

質問2:どちらの業者が信頼できると思いますか?

どちらの業者が信頼できるかは、価格だけでなく、以下の点を総合的に判断する必要があります。

* **調査の徹底性:** 個人大工は、建物の状況を詳細に調査し、正確な見積もりを作成している点が信頼できます。これは、築60年を超える住宅のリフォームにおいて特に重要です。老朽化した建物の状態を正確に把握しないと、後から追加費用が発生するリスクが高まります。

* **コミュニケーション:** リフォーム会社も真摯な対応をしていたとのことですが、個人大工とのコミュニケーションも良好であれば、その点も信頼性の指標となります。

* **施工技術と経験:** 個人大工の評判や過去の施工実績などを確認することで、施工技術と経験を評価できます。リフォーム会社の場合、施工を行うのは下請け業者である可能性が高いため、その業者の技術力や経験を確認する必要があります。

* **保証体制:** リフォーム会社は、一般的に保証体制が整っているため、万が一の場合でも安心です。個人大工の場合は、保証内容を事前に確認し、契約書に明記しておくことが重要です。

* **見積書の明細性:** 個人大工の見積書は、材料の種類や数量が具体的に記載されているため、内容が分かりやすく、信頼性が高いと言えます。

総合的に判断すると、築60年を超える住宅のリフォームにおいては、個人大工の方が信頼できる可能性が高いと言えます。ただし、保証体制などの点で不安がある場合は、リフォーム会社と比較検討し、慎重に判断する必要があります。

質問3:この業界では見積書を返却するのは普通でしょうか?

見積書の返却は、業界の慣習として一般的ではありません。特に、複数社から見積もりを取って比較検討している最中に、一方的に回収を求めるのは、非常に異例で、不自然な行為と言えます。

質問4:リフォーム業者の選定などで、なにかアドバイスがあったらお願いします。

築60年を超える住宅のリフォームは、専門的な知識と経験が求められるため、業者選びは慎重に行う必要があります。

リフォーム業者選定のアドバイス

  • 複数の業者から見積もりを取る:最低でも3社以上から見積もりを取り、価格や内容を比較検討しましょう。相見積もりは、適正な価格を知る上で非常に重要です。
  • 業者の実績や評判を調べる:インターネットや口コミサイトなどで、業者の実績や評判を調べましょう。過去の施工事例や顧客からの評価などを参考にすると、業者の信頼性を判断する上で役立ちます。
  • 訪問して現場を確認する:見積もり提出前に、実際に業者の事務所を訪問し、担当者と直接話をしましょう。その際、過去の施工事例の写真や資料を見せてもらうと良いでしょう。
  • 契約内容をしっかり確認する:契約書には、工事内容、価格、工期、保証内容などが明確に記載されていることを確認しましょう。不明な点があれば、担当者に質問し、納得してから契約を結びましょう。
  • 建築士への相談:複雑なリフォームの場合は、建築士に相談し、アドバイスを求めるのも有効です。建築士は、専門的な知識に基づいて、適切な業者選びや工事内容のアドバイスをしてくれます。
  • 保証内容を確認する:工事完了後の保証内容をしっかり確認しましょう。特に、築年数の古い住宅のリフォームでは、不具合が発生する可能性が高いため、保証期間や保証範囲を明確にしておくことが重要です。個人事業主の場合は、保証体制が不十分な場合もあるため、注意が必要です。
  • 施工中の確認を怠らない:工事中は、定期的に現場を確認し、進捗状況や施工状況を確認しましょう。問題があれば、すぐに業者に連絡し、対応してもらいましょう。

今回のケースでは、リフォーム会社の見積もり金額が高額だった理由を明確に説明してもらえなかった点、そして見積書の返却を強要された点が、信頼性に欠ける要素と言えます。 契約前に疑問点や不安があれば、その点を解消するまで契約を結ばないことが重要です。

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