築6年木造住宅の「ピシッ」という音の原因と対策

部屋のあちこちから、「ピシッ」という軋み音みたいな音が聞こえます。原因は何なのでしょうか?木造2階建てで築6年です。大手住宅メーカーの注文住宅。もしかして、ラップ音?

「ピシッ」という音の原因を探る

築6年の木造住宅で聞こえる「ピシッ」という音、確かに気になりますよね。特に、夜静かな時間帯に聞こえると、不安になるのも無理はありません。「ラップ音?」と心配されている方もいらっしゃるかもしれませんが、まずは落ち着いて原因を探っていきましょう。 この音の原因は、実はいくつか考えられます。

1. 木材の伸縮による音

木造住宅は、湿度や温度の変化によって木材が伸縮します。特に、日本の気候は湿度変化が大きく、夏と冬の温度差も大きいため、木材の伸縮は避けられません。この伸縮によって、木材同士が擦れ合うことで「ピシッ」という音が発生することがあります。特に、乾燥した季節に多く発生する傾向があります。

対策:

* 加湿器の使用:冬場の乾燥を防ぐために、加湿器を使用し、室内の湿度を適切に保ちましょう。目安は40~60%です。
* 窓の開閉:定期的に窓を開け放ち、換気することで、室内の空気を入れ替え、湿度調整を補助します。
* 床暖房の適切な使用:床暖房を使用する場合は、温度設定に注意し、急激な温度変化を避けるようにしましょう。

2. 建材の動きによる音

木材以外にも、建材の動きが原因で音が発生することがあります。例えば、石膏ボードや断熱材などの建材が、温度や湿度の変化によってわずかに膨張・収縮し、他の建材と擦れ合うことで音が発生する可能性があります。また、釘やビスが緩んでいたり、建材同士の隙間が大きくなったりすることで、音が発生することもあります。

対策:

* 専門業者への相談:この原因の場合は、素人判断で対処するのは危険です。専門の業者に点検を依頼し、原因を特定してもらいましょう。必要に応じて、補修工事を行う必要があります。

3. 構造材の動きによる音

家の構造を支える梁や柱などの構造材の動きも原因となる可能性があります。特に、地震や強風などの影響で、構造材にわずかな歪みが生じている場合、その歪みが解消される際に「ピシッ」という音が聞こえることがあります。

対策:

* 専門業者への相談:構造材に問題がある可能性があるため、専門業者に点検を依頼することが重要です。早めの対処が必要です。

4. その他の可能性

上記以外にも、家具の動きや、配管の伸縮、小さな生き物の動きなど、様々な原因が考えられます。

対策:

* 音の発生源を特定する:音が聞こえる場所や時間帯を記録し、音の発生源を特定しようと試みましょう。
* 周辺環境の確認:近隣の工事や、家の周りの環境の変化なども考慮しましょう。

「ラップ音」との関連性

「ラップ音」は、超常現象の一種として知られていますが、多くの場合は、建物の構造や環境による音と判明しています。先述した木材の伸縮や建材の動き、配管の音などが、特定の条件下で「ラップ音」と誤解されることがあります。

しかし、もし「ピシッ」という音が頻繁に発生し、かつ特定の原因が特定できない場合は、専門業者に相談することを強くお勧めします。

専門家の視点:建築士からのアドバイス

建築士の視点から見ると、「ピシッ」という音は、多くの場合、木材の伸縮や建材の動きによるもので、特に問題ないケースが多いです。しかし、音が大きくなったり、頻度が増したり、他の異変(ひび割れなど)が見られる場合は、すぐに専門業者に相談する必要があります。築6年であれば、まだ住宅の保証期間内である可能性が高いため、まずは住宅メーカーに連絡し、状況を説明することが重要です。

具体的な対処法と専門家への依頼方法

まずは、以下の手順で対処してみましょう。

1. **音の発生場所と時間を記録する:**ノートやスマホアプリを使って、音が聞こえた日時、場所、状況を記録しましょう。
2. **室内の湿度を確認する:**湿度計で室内の湿度を測定し、乾燥している場合は加湿器を使用しましょう。
3. **家の周りの環境を確認する:**近隣の工事や、家の周りの環境の変化がないか確認しましょう。
4. **住宅メーカーに連絡する:住宅メーカーの保証期間内であれば、点検を依頼しましょう。
5. **専門業者に依頼する:住宅メーカーの対応に満足できない場合、または保証期間が過ぎている場合は、建築士や住宅診断士などの専門業者に点検を依頼しましょう。

専門業者に依頼する際には、以下の点を伝えましょう。

* 音の種類(「ピシッ」という音)
* 音の発生頻度
* 音の発生場所
* 建物の構造(木造2階建て)
* 築年数(6年)
* 住宅メーカー名

まとめ

「ピシッ」という音の原因は様々ですが、まずは落ち着いて原因を特定しようと試みる事が重要です。 多くの場合は、木材の伸縮や建材の動きによるもので、深刻な問題ではない可能性が高いです。しかし、不安な場合は、専門業者に相談し、適切なアドバイスを受けることが大切です。早期に対処することで、安心して暮らせる住まいを保ちましょう。

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