築50年賃貸!エアコン設置工事の負担は?専門家と経験者の声から解決策を探る

【至急】賃貸住宅を借りるのに問題が起きました! 築50年ほどの2LDK、エアコン無し、全面リフォームしたばかりの物件です。 エアコン用のスリーブ穴はLDKの1部屋しか開いていないので、LDKと隣接する6畳間の2部屋分(合計18畳)で使用できる、200Vの大型エアコン設置を考えております。 現在、どの電源も125Vとなっており、エアコン用に200V対応の熱源器交換工事は実費で行う事は了承済みでした。 エアコン専用電源およびエアコン本体を支える金具を設置する穴が開いていません。 現在、仮契約の手続きを終了しており、2度目の下見で室内を計測する時点で上記に気が付きました。 そこで、仲介業者に確認すると「エアコンの電源は下の方の電源を使用して下さい。コンセントが届かない場合は延長コード対応できると思います」と言われました。 1面の壁に対し真ん中に窓があり、壁面左上にエアコンスリーブ、壁面右下に電源、その間は4mほど離れています。 専用電源の設置と金具用の穴あけまでをオーナー負担でお願いできないかを仲介業者に話したところ、「オーナーさんは今ある電源で事足りるとお考えでしょうし、必要ならば借主さんの負担になると思いますよ」と言われています。 電源は良いとしても、スリーブ穴まで開いていて、設置金具の穴が開いていない事に納得がいきません。 某電気量販店に相談しましたが、「当店では対応工事は請負できません。また、個人業者では 受けてくれるでしょうが、100Vのエアコンを専用電源ではなく共有電源で使用すると、ブレーカーが上がりやすくなり生活しにくくなります。アンペア数を上げるにしても、古い住宅ですと制限があったり、あげられたとしても電気基本料金が高くなります。昔は確かに共有電源で対応できましたが、今のエアコンは稼動から5分ほどはフル運転するので、エアコンを使用する度に他の家電との調整が必要になりますし、他の家電との共有電源にするとが熱を持って漏電のリスクが高まります。現時点はグレーゾーンですがいずれエアコン専用電源設置の法改正も施行される方向だと聞いています。ましてや200Vの熱源器に交換すると他の家電は一切使えなくなります。共有電源は絶対にお勧めしません」と言われています。 私がここで質問したいのは、 ①スリーブ穴が開いているのに、設置金具の穴は借主負担なのは妥当な判断か? ②古い住宅であったとしても、漏電リスクや現代の家電に合わせてエアコン専用電源工事は貸主負担が妥当ではないのか? (しかし100V→200Vの交換工事は借主負担とする) ③エアコン設置までの妥当な工事費用としてに何にどのくらいかかるのか? 本契約目前に焦っております。 同じような経験者、業者さん、詳しい方からのアドバイスをどうかお願い致します。補足全て借主負担が妥当との回答に驚きました。 1社見積もりをお願いしたところ、物件がRC構造のため、金具の穴あけ工事に壁厚20cmで21,000円、1cm毎に2,100円だと言われました。実際に見ていただいていないので現状の壁厚が分かりませんが、エアコン設置にかなりの費用が掛かりそうです。 スリーブ穴が開いているということは、オーナーの考えがエアコン設置が前提とばかり思っており、それに対して取り付け金具の穴が開いていない事に違和感を感じます。 これまでの賃貸物件ではエアコン本体は自分で用意する場合でも、壁には本体取り付け用に穴が2つ開いており、ビスで塞がれており、特に工事はしなくとも取り付け費用だけで済んでおりました。 取り付け金具が様々あることも初めて知りました。 引き続きアドバイスお待ちしております。

築50年賃貸におけるエアコン設置工事:費用と責任の分担

築50年の賃貸物件へのエアコン設置で、工事費用や責任分担についてお困りのご様子ですね。本記事では、電気工事士の視点も交えながら、問題点と解決策を詳しく解説します。

問題点:スリーブ穴はあるのに、取り付け金具の穴がない

リフォーム済みの物件とはいえ、築50年の建物では、現代のエアコン設置基準に沿っていない部分があることは珍しくありません。今回のケースでは、エアコン用のスリーブ穴はあっても、本体を取り付けるための壁への穴がない点が大きな問題です。

スリーブ穴はエアコンの配管を通すための穴で、取り付け金具用の穴はエアコン本体を壁に固定するための穴です。スリーブ穴があるということは、エアコン設置を想定した設計である可能性が高いですが、取り付け金具用の穴がないのは、設置をスムーズに進める上で大きな障害となります。

① スリーブ穴が開いているのに、設置金具の穴は借主負担なのは妥当な判断か?

結論から言うと、設置金具用の穴あけ費用を借主負担とするのは、必ずしも妥当とは言えません。

賃貸借契約において、エアコン設置は借主の負担となることが多いですが、それはエアコン本体の購入費用や、配管工事、電気工事など、エアコンを使用するための「機能」に関わる部分です。一方、壁への穴あけは、建物の「構造」に関わる部分であり、借主が勝手に穴を開けることはできません。

スリーブ穴があるにも関わらず、取り付け金具用の穴がない状態は、物件の欠陥と捉えることも可能です。オーナーは、リフォーム時にエアコン設置を想定していたにも関わらず、取り付け金具用の穴を開ける作業を怠った可能性があります。

仲介業者に、「リフォーム時にエアコン設置を想定していたにも関わらず、取り付け金具用の穴が開いていないのは、物件の欠陥ではないか」と強く主張することが重要です。

② 古い住宅であったとしても、漏電リスクや現代の家電に合わせてエアコン専用電源工事は貸主負担が妥当ではないのか?

築年数の古い住宅では、電気設備が老朽化している可能性があり、漏電リスクも高まります。特に、200Vの大型エアコンを使用する場合は、専用回路の設置が必須です。共有電源を使用すると、ブレーカーが落ちたり、漏電のリスクが高まるだけでなく、火災の危険性も高まります。

電気量販店の指摘通り、現代のエアコンは消費電力が大きく、古い住宅の電気設備では対応できない可能性があります。そのため、エアコン専用電源工事は、貸主の負担とするのが妥当と言えるでしょう。

ただし、100Vから200Vへの熱源器交換工事については、エアコンの種類や設置場所によって借主負担となるケースもあります。これは、エアコン本体の選択や設置場所の選定は借主の責任範囲内であるためです。

③ エアコン設置までの妥当な工事費用として何にどのくらいかかるのか?

工事費用は、以下の項目によって大きく変動します。

  • エアコン本体の費用: 能力、メーカー、機種によって大きく異なります。10万円~50万円程度が相場です。
  • 200V対応熱源器交換工事: 5万円~10万円程度
  • エアコン専用回路工事: 3万円~5万円程度
  • 取り付け金具の穴あけ工事: RC構造の場合、壁の厚さや材質によって大きく変動します。今回の見積もり例では、21,000円~と高額ですが、業者によって費用は異なります。複数の業者に見積もり依頼することをお勧めします。
  • 配管工事: スリーブ穴の位置とエアコン設置場所によって費用が変動します。5,000円~2万円程度
  • その他: 材料費、出張費など

合計で、20万円~40万円程度の費用を見込んでおく必要があるでしょう。

具体的な解決策

1. 仲介業者との交渉: 取り付け金具用の穴あけ工事とエアコン専用電源工事について、オーナー負担とするよう強く交渉しましょう。物件の欠陥であることを主張し、写真や動画などの証拠を提示することも有効です。
2. 複数の業者に見積もり依頼: 穴あけ工事については、複数の業者に見積もりを依頼し、費用を比較検討しましょう。RC構造の場合、壁の厚さによって費用が大きく変わるため、正確な見積もりを得るために、業者に現場を見てもらうことが重要です。
3. 弁護士相談: 仲介業者との交渉がうまくいかない場合は、弁護士に相談することを検討しましょう。

専門家の意見

電気工事士の経験から、古い住宅へのエアコン設置は、安全面を考慮すると専用回路の設置が不可欠です。共有電源の使用は、漏電や火災のリスクが高まるため、絶対に避けるべきです。また、取り付け金具の穴あけについても、オーナー側の責任が大きいと考えられます。

まとめ

築50年の賃貸物件へのエアコン設置は、思わぬ問題に直面する可能性があります。本契約前に、しっかりと確認し、交渉することが重要です。必要に応じて専門家(弁護士、電気工事士など)に相談し、安全で快適な住環境を確保しましょう。

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