築5年木造住宅の耐震性向上:壁材変更による揺れ軽減効果と対策

耐震・耐風についてです。2階建ての木造ですが、建物の四隅の石膏ボード12.5をタイガーグラスロック12.5に変えたら揺れは小さくなりますか?部屋の壁も変えなければなりませんか?補足築5年ですが、大地震後はとくに建物に異常がなかったので検査はしませんでしたが、この前の超低気圧?今回の台風で家が揺れています。今まで気にもしなかったのですが、大丈夫か?と言う感じでいます。それとも過敏になりすぎなのでしょうか?

築5年木造住宅の揺れ:原因と対策

近年、地震や台風などの自然災害の増加により、住宅の耐震性・耐風性が改めて注目されています。築5年の木造住宅にお住まいの方から、石膏ボードをタイガーグラスロックに変更することで揺れが軽減するのか、また、部屋の壁も変更する必要があるのかというご質問をいただきました。ご心配されている気持ち、よく分かります。まずは、ご自宅の揺れの原因をいくつか考えてみましょう。

揺れの原因を特定する

ご自宅が揺れる原因は、必ずしも建物の構造的な問題だけではありません。以下のような要因が考えられます。

  • 地震や強風:これは最も一般的な原因です。特に高層階や、地盤の弱い場所にある住宅は揺れを感じやすいです。
  • 地盤の状況:地盤が軟弱な場合、地震や強風による揺れが大きくなります。地盤改良工事の有無も確認しましょう。
  • 建物の構造:建物の設計や施工方法、建材の選定も揺れに影響します。今回の質問のように、壁材の変更も検討できますが、全体的な構造の問題である可能性もあります。
  • 周辺環境:周囲に高い建物があったり、風が吹き込みやすい場所にある場合も揺れを感じやすくなります。
  • 心理的な要因:地震や台風などの経験後、小さな揺れでも過剰に反応してしまう場合があります。

石膏ボードからタイガーグラスロックへの変更効果

ご質問にあるタイガーグラスロックは、石膏ボードに比べて強度が高く、耐衝撃性・耐火性にも優れている建材です。四隅の石膏ボードをタイガーグラスロックに変更することで、建物の剛性(変形しにくさ)を高める効果が期待できます。しかし、揺れを完全に無くすことはできません。

効果の限界と全体的な対策

タイガーグラスロックへの変更は、地震や強風に対する抵抗力をある程度向上させる効果はありますが、建物の全体的な耐震性能を劇的に向上させるものではありません。四隅のみの変更では、効果は限定的です。

地震や強風による揺れを効果的に軽減するには、建物の構造全体を考慮した対策が必要です。例えば、以下のような対策が考えられます。

  • 耐震診断の実施:専門業者に依頼して耐震診断を受けることで、建物の耐震性能を客観的に評価してもらうことができます。診断結果に基づいて、必要な補強工事を検討できます。
  • 耐震補強工事:耐震診断の結果に基づいて、必要に応じて耐震補強工事を行うことが重要です。例えば、筋交いの追加や、壁の補強などがあります。
  • 制震ダンパーの設置:制震ダンパーは、地震の揺れを吸収する装置です。設置することで、建物の揺れを軽減することができます。
  • 免震構造への改修:大規模な改修となりますが、建物を地盤から分離することで地震の揺れを大幅に軽減する免震構造への改修も考えられます。

部屋の壁の変更の必要性

部屋の壁もタイガーグラスロックに変更する必要があるかどうかは、耐震診断の結果によって判断する必要があります。四隅の補強だけでは不十分な場合、他の壁も補強する必要があるかもしれません。しかし、必ずしも全ての壁を変更する必要はありません。専門家のアドバイスを仰ぐことが重要です。

専門家の意見:建築士・構造設計士への相談

ご自身の不安を解消し、適切な対策を講じるためには、建築士や構造設計士などの専門家に相談することが最も重要です。彼らは建物の構造を詳しく理解しており、ご自宅の状態を的確に判断し、最適な対策を提案してくれます。

専門家への相談方法

  • 建築士事務所への問い合わせ:地域の建築士事務所に連絡を取り、相談してみましょう。
  • 構造設計事務所への問い合わせ:耐震診断や耐震補強工事は、構造設計事務所に依頼するのが一般的です。
  • ハウスメーカーへの相談:住宅を建てたハウスメーカーに相談することもできます。アフターサービスとして対応してくれる場合があります。

過敏になっているかどうか

地震や台風などの自然災害を経験すると、小さな揺れでも不安を感じてしまうのは当然です。しかし、過度に不安になる必要はありません。専門家の意見を聞き、適切な対策を講じることで、安心感を得ることができるでしょう。

まとめ:安心安全な住まいを守るために

築5年の木造住宅の揺れについてご心配されているとのことですが、まずは専門家である建築士や構造設計士に相談し、建物の状態をきちんと診断してもらうことが重要です。タイガーグラスロックへの変更も一つの選択肢ですが、それだけで十分な対策とは限りません。ご自身の不安を解消し、安心して暮らせるように、専門家のアドバイスを参考に適切な対策を講じていきましょう。

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