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マンションの騒音問題:これは異常?
ご質問ありがとうございます。築5年、日本グランデのマンションで、隣家の浴室の音、エレベーターの音、話し声など、様々な音が異常に聞こえるとのこと。 以前の賃貸マンションではこのようなことはなかったと伺い、ご心配されているお気持ち、よく分かります。 結論から言うと、ご質問にある状況は、通常のマンションの状況とは考えにくく、建築上の問題が疑われます。
聞こえる音の詳細と問題点
具体的に聞こえる音について、一つずつ見ていきましょう。
隣家の浴室の音
* 浴室の扉の開閉音、桶を置く音、風呂蓋の音、お湯の音、体の動く音など、細部まで克明に聞こえるのは異常です。これは、壁や床の遮音性能が著しく低いことを示唆しています。
* 耳栓をしていても聞こえるほどなので、建築基準法で定められた遮音性能を満たしていない可能性が高いです。
エレベーターの音
* エレベーターの稼働音、到着音、アナウンスが家の中で、しかも離れた部屋でもはっきり聞こえるのは、建物の構造に問題がある可能性があります。
* 10階離れた階の音も聞こえるのは、振動が建物全体に伝わりやすい構造になっていると考えられます。
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その他生活音
* 上階からの話し声、子供の泣き声も聞こえるのは、床の遮音性能が低いことを示しています。
* ベランダの窓の開閉音まで聞こえるのは、窓枠や建物の外壁の気密性、遮音性に問題がある可能性があります。
考えられる原因と解決策
これらの騒音問題は、以下の原因が考えられます。
* 遮音性能の不足:壁、床、窓などの遮音材の施工不良、または遮音材自体の性能不足。
* 共振:建物の構造上の問題で、特定の周波数の音が共振し、増幅されている可能性。
* 施工不良:壁や床の隙間、配管の接続不良などによる音の伝達。
具体的な解決策
1. **建築士による調査:**まず、専門の建築士に調査を依頼することが重要です。原因を特定し、適切な対策を提案してもらえます。 日本グランデ、青木あすなろ建設に連絡し、状況を説明し、調査を依頼しましょう。 過去の不具合修理の履歴も伝えることで、よりスムーズな対応が期待できます。
2. **管理会社への連絡:**管理会社にも状況を伝え、建築士による調査を依頼するよう働きかけましょう。 管理会社は、建物の維持管理責任を負っています。
3. **騒音測定:**建築士による調査では、騒音レベルを測定し、建築基準法に適合しているかを確認します。
4. **補修工事:**調査の結果、建築上の問題が判明した場合、壁や床の遮音性能を向上させる補修工事が必要になります。 これは、管理会社または建設会社に費用負担を求めることができます。
5. **法律相談:**もし、管理会社や建設会社が対応してくれない場合、弁護士に相談し、法的措置を検討する必要があるかもしれません。
専門家の視点:建築音響の専門家からのアドバイス
建築音響の専門家によると、マンションにおける騒音問題は、設計段階での遮音設計、施工時の精度、そして建材の選定が大きく影響します。 特に、浴室は水回りであるため、遮音設計が重要です。 今回のケースでは、浴室からの音が非常にクリアに聞こえることから、壁や床の遮音性能が著しく低い可能性が高いと指摘されています。 また、エレベーターの音についても、建物の構造や振動対策が不十分である可能性が考えられます。
具体的な対策例
* 壁の遮音対策:二重壁構造にする、遮音シートを貼る、吸音材を設置するなど。
* 床の遮音対策:遮音マットを敷く、防振ゴムを使用するなど。
* 窓の遮音対策:二重窓にする、遮音カーテンを使用するなど。
まとめ
ご質問の状況は、通常のマンションの騒音レベルを超えている可能性が高いです。 早急に建築士による調査を依頼し、原因究明と適切な対策を行うことが重要です。 管理会社や建設会社との交渉、必要であれば法律相談も視野に入れて、快適な居住環境を取り戻しましょう。 ご自身の健康を守るためにも、放置しないことをお勧めします。