築40年実家のエアコン増設と配線工事:安全な方法と注意点

築40年の実家での出来事です。 古い家なので、電気コンセントが少なく、2階の2部屋のブレーカー20Aがエアコンをつける夏場・冬場になると、専用回路なんて エアコンにつける習慣のなかった時代の回路設計なので、しかたありません。 そこでなにも知識のない親父が、昔からの電気工事店を呼び工事しました。親父の要望は、ブレーカーが落ちないように電気工事してくれというだけでした。 しかし本当に資格もっているのかあやしい老齢の職人が、ブレーカーを30Aに変更して、はいこれで落ちませんと帰ってしまいました。(ちなみに配電盤は5年前に交換したものです。また老齢だからダメという理由ではありません) ちょっとまってください。そりゃアンペアの高いブレーカーをつかえば、落ちにくくなります。でも 私も電気の知識は無資格ですが多少あります。VVFケーブルですがすでに40年経過したうえに、新品でも19アンペアしか耐電流がもたないケーブルを屋外に這ったケーブルでかすかに品番が読み取れたので確認しました。 単純に考えても、20Aを超えた過電流でブレーカーが落ちているのですから、そこに最大で30Aがながれてもブレーカーがおちないとなったら、過熱で火災の原因になります。 しかし親父に言ってもこれまた高齢でいうことを聞きません。聞いたとしても、またくるのはあの電気工事店です。 そこで自分で工事しようと思います。資格がないのは承知ですが、前記した状態よりはマシです。本来であれば、配電盤に新たに20Aのブレーカーを設置して、新品のケーブルを家の天井裏等を這わして、エアコンの近くまで持って行って、結線するのが最上の策ですが、家の構造上、壁を壊さないと人が入れません・・・。 そこで次善策として、あまりつかっていないと思われるブレーカーから供給されている部屋を探して、そこのコンセントから送り配線でエアコンの穴から外に防水策を施したVVFケーブルを張ろうと考えています。1500Wまでですが、6畳用エアコンなので十分です。 そこで質問なのですが、 1.あまり電気をつかっていない消費電力が少ないブレーカーを探し出すには、テスターをどのようにつかえばよろしいのでしょうか。(むろん対象の部屋の電気製品はすべて点けて全開にして測定) テスターは交流のボルトはスイッチがありますが、アンペアについてはモードがDCA直流しかありません。 2.ほかの工事店を探せという回答をいただくこともあるとおもいますが、ブレーカーから物理的狭さで配線できない場合、本当のプロの工事の方はどうやって屋内配線をしているのでしょうか。もちろん現場を見ないとわからないと思いますが・・・。 よろしくお願いいたします。

築40年住宅の電気配線:危険性と安全な改善策

築40年の住宅は、電気配線も老朽化している可能性が高く、火災リスクを抱えています。特に、ブレーカー容量の変更だけで対処するのは非常に危険です。古いVVFケーブルは経年劣化により耐電流が低下しており、30Aのブレーカーでは過電流による発熱で火災につながる可能性があります。今回のケースでは、専門家の適切なアドバイスと安全な工事が必要です。

1. 消費電力の少ないブレーカーの特定方法

ご質問にあるように、テスターで消費電力の少ないブレーカーを特定するのは、交流電流(AC)を測定する機能がないため困難です。テスターの直流電流(DC)測定機能では、家庭用交流電源の測定はできません。

消費電力の少ないブレーカーを見つけるには、クランプメーターを使用することをお勧めします。クランプメーターは、電線を挟み込むだけで電流を測定できる便利な工具です。ホームセンターなどで比較的安価に購入できます。

  • 手順1:安全確認 ブレーカーを落とすなど、安全な状態にしてから作業を始めましょう。
  • 手順2:クランプメーターの準備 クランプメーターのレンジを適切に設定します。家庭用コンセントの電流は通常数アンペアなので、それに合わせたレンジを選びましょう。
  • 手順3:電流測定 クランプメーターのクランプ部をブレーカーの電源線を挟み込みます。各部屋の電化製品を全て稼働させ、それぞれのブレーカーの電流値を測定します。電流値が低いブレーカーが、消費電力の少ないブレーカーです。
  • 手順4:記録 各ブレーカーの電流値を記録し、比較することで、消費電力の少ないブレーカーを特定できます。

注意:電気工事は危険が伴います。自信がない場合は、必ず専門業者に依頼しましょう。

2. プロの配線工事:困難な状況への対応

配線経路が物理的に制約されている場合、プロの電気工事士は様々な工夫を凝らします。

プロの技:困難な配線経路への対応

* 配管の活用:既存の配管(金属管やフレキシブル管)を活用して、配線をスムーズに導きます。既存配管に新たな配線を入れられるスペースがあれば、これが最も安全で確実な方法です。
* 新たな配管の設置:壁や天井に新たな配管を設置します。これは、壁や天井を開ける必要があるため、大掛かりな工事となりますが、安全で耐久性のある配線を実現できます。
* スリムな配線材:より細いケーブルを使用することで、既存の配管内を通せる可能性があります。ただし、ケーブルの容量が小さくなるため、エアコンなどの高出力機器には不向きです。
* 露出配線:どうしても配管が不可能な場合は、適切な保護カバーを用いた露出配線を行うこともあります。ただし、美観を損なう可能性があり、設置場所によっては許可が必要となる場合があります。

専門業者への依頼が最善策

ご自身で工事を行うことは、電気に関する知識と経験が不足している場合、火災や感電などの危険を伴います。資格を持った電気工事士に依頼することが、最も安全で確実な方法です。 彼らは、最適な配線経路の選定、適切な材料の選定、安全な施工方法を熟知しています。

安全なエアコン増設のための具体的なステップ

1. 専門業者への相談:まず、複数の電気工事業者に相談し、見積もりを取りましょう。工事内容、費用、工期などを比較検討し、信頼できる業者を選びましょう。
2. 安全な配線計画:業者と相談し、安全で適切な配線計画を立てましょう。既存の配線状況、エアコンの容量、安全基準などを考慮した計画が必要です。
3. 適切な材料の選定:業者と相談し、適切なケーブル、ブレーカー、コンセントなどの材料を選びましょう。耐電流、耐熱性、安全性などを考慮した材料を選ぶことが重要です。
4. 工事の確認:工事が完了したら、必ず工事内容を確認し、安全に動作することを確認しましょう。

まとめ

築40年の住宅でエアコンを増設する際には、安全性を最優先に考え、専門業者に依頼することが重要です。安易な自己施工は、火災や感電などの危険を招く可能性があります。信頼できる業者を選び、安全で快適な住環境を実現しましょう。

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