築40年住宅のリフォーム:歪んだ床・壁のまま設備を造作した場合のリスクと対策

『水平とれてない歪んだ床、壁』に、設備を造作したら、どうなりますか? 設備は、クローゼット、システムキッチン(スライド引出し)、玄関収納です。 年数経ったら、クローゼット扉が、キッチンの引き出し等が、開きづらく、又は開かなくなってしまいますか?? それから、築40年なんですが、電気の配線や、水道管、ガス管は、古いままでいいでしょうか?? 実家が築30年の家をリフォームした際、床はそのままで、システムキッチンを設置したところ、水平とれてない床が原因だったのでしょうか、3年ぐらいたった今、ビルトインガスコンロの端が引っかかって当たってしまい、引き出しがスムーズに開きません。それで、今回、別の築40年の部屋の床ですが、費用を抑えるため、水平とれてない床はそのままにして、リフォームしようと考えていますが、どういった不具合がおこるでしょうか?? 実家のように、引き出しの不具合が起りますか?? トイレ、風呂も、すべて新しくするつもりですが、床や壁をそのままにしたり、配線、配管を古いまま使用したりすると、どのような悪影響がありますか??出来るだけ費用を抑えたいので、そのままでいけるものは、そのままで使用したいのです・・・・ 工事関係に詳しい方、教えて下さい。補足『床の歪み』は素人目で、目を皿にしてようやくわかるくらい、『壁の歪み』は素人では見た目にはわかりません。きっと、歪んでいるだろうという憶測です。どうやら、そのままでもいけそうですね??? でも、実家は、床が 『ミシミシ』鳴ります。床をそのままにしたら、同様に『ミシミシ』いうのでしょうか??だったら困るんですが・・・

築40年住宅リフォームにおける床・壁の歪みと設備設置の問題点

築40年の住宅リフォームにおいて、床や壁の歪みをそのままにして設備を造作することは、様々な問題を引き起こす可能性があります。特に、システムキッチンやクローゼットなどの精密な動きを必要とする設備は、わずかな歪みでも不具合の原因となります。ご実家の例のように、引き出しが開閉しづらくなったり、扉がスムーズに開閉しなくなったりする可能性が高いです。これは、水平がとれていない床や壁によって、設備が均等に設置されず、経年劣化とともに歪みが拡大し、動作不良につながるためです。

床の歪みによる問題点

* 引き出しや扉の開閉不良:水平がとれていないと、引き出しや扉がレールに沿ってスムーズに動かず、引っ掛かりや摩擦が発生します。長期間使用すると、破損や故障につながる可能性があります。
* 建具の不具合:クローゼット扉や玄関収納の扉が歪んで閉まらなくなったり、隙間が空いたりする可能性があります。
* 床鳴り:床の歪みは、床鳴りの原因となります。特に、古い住宅では、床下地材の劣化や乾燥による収縮も加わり、床鳴りが発生しやすくなります。
* 家具の傾き:設置した家具が傾いてしまい、安定性が損なわれる可能性があります。

壁の歪みによる問題点

* 建具の不具合:壁の歪みは、ドアや窓の開閉に影響を与えます。スムーズに開閉できなくなったり、隙間が空いたりする可能性があります。
* 壁紙の剥がれ:壁の歪みは、壁紙の剥がれや浮き上がりを引き起こす可能性があります。
* 収納家具の設置不良:壁に設置する収納家具は、壁の歪みによって安定性が損なわれ、倒壊の危険性も高まります。

配管・配線等の老朽化による問題点

築40年の住宅では、電気配線、水道管、ガス管などの老朽化も懸念されます。これらの配管・配線は、経年劣化によって断線や漏水、ガス漏れなどのリスクが高まります。リフォームの際に、配管・配線の点検・交換を検討することを強くお勧めします。

老朽化した配管・配線によるリスク

* 火災リスク:老朽化した電気配線は、発火の原因となる可能性があります。
* 漏水リスク:老朽化した水道管は、漏水を引き起こし、水浸しによる被害や、カビの発生につながります。
* ガス漏れリスク:老朽化したガス管は、ガス漏れを引き起こし、一酸化炭素中毒などの危険性があります。

費用を抑えつつ安全性を確保するための対策

費用を抑えたいというご希望は理解できますが、安全性を確保するためには、ある程度の改修は必要です。全てを新品にする必要はありませんが、特に重要な箇所は改修することをお勧めします。

優先的に改修すべき箇所

* 床:床の水平を完全に取ることは高額な費用がかかりますが、部分的な補修や下地処理を行うことで、床鳴りを軽減し、設備の設置精度を向上させることができます。専門業者に相談し、費用対効果の高い方法を選択しましょう。
* 配管・配線:特に、キッチンや浴室などの水回り、ガスコンロ周辺の配管・配線は、安全性を考慮し、交換または更新することをお勧めします。
* 壁:目に見える歪みが少ない場合でも、下地処理を行うことで、壁紙の剥がれや建具の不具合を防ぐことができます。

費用を抑えるための工夫

* 部分的なリフォーム:全面リフォームではなく、必要な箇所だけをリフォームすることで費用を抑えることができます。
* DIY:簡単な作業であれば、DIYで対応することで費用を抑えることができます。ただし、専門的な知識や技術が必要な作業は、専門業者に依頼しましょう。
* 中古建材の活用:中古建材を活用することで、新品よりも費用を抑えることができます。ただし、品質や安全性に問題がないかを確認する必要があります。

専門家への相談

リフォームは、専門知識と技術が必要です。費用を抑えたいからといって、安易にDIYで済ませたり、知識のないまま作業を進めたりすると、かえって費用がかさんだり、安全性が損なわれたりする可能性があります。信頼できるリフォーム業者に相談し、適切なアドバイスを受けることをお勧めします。複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することで、最適なプランを選択することができます。

まとめ

築40年の住宅リフォームでは、床や壁の歪み、配管・配線の老朽化など、様々な問題点に注意する必要があります。費用を抑えたい気持ちも理解できますが、安全性を確保するためには、適切な改修が必要です。専門家のアドバイスを受けながら、費用対効果の高いリフォーム計画を立てましょう。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)