築40年マンションへの引っ越しリスクとチェックポイント|老朽化マンションの見極め方

築40年のマンションに引っ越すのはリスクありますか?今都内の山手線沿線で1K8万円のマンション(築4年、風呂トイレ別、部屋8畳)に住んでいます。近々更新(15万円程かかる)のですが、近所に3DK7.8万円の部屋を見つけました。そこは洋室×1、和室×2、専有面積40平米弱あります。エアコンも付いており、風呂トイレ別ですし駅もまぁ近いです。しかも敷金礼金各1ヶ月ずつで、更に仲介手数料無料!更新費払うよりオトク!と思って浮かれていたのですが、ところがそこは築40年ということです…。そこで質問です。築40年のマンションに越すのはどんなリスクがありますか?私的には室内がキレイならアリかと思ったのですが、そんなに甘いものでは無いでしょうか。まだ見に行っていないので、どれほど年季が入っているか分かりません。見に行くなら、どの点をチェックすべきでしょうか?よろしくお願いいたします。

築40年マンションの引っ越し:メリットとデメリット

築40年のマンションへの引っ越しは、魅力的な価格と広さの裏に、様々なリスクが潜んでいます。しかし、デメリットばかりではありません。まずはメリットとデメリットを整理し、冷静に判断することが大切です。

メリット

* 家賃の安さ:築年数の古いマンションは、築浅マンションと比べて家賃が安い傾向があります。今回のケースのように、更新費用と比較して大幅に家賃を抑えられる可能性があります。
* 広さ:築年数の古いマンションは、同じ家賃帯の築浅マンションと比べて広さのある物件が多い傾向があります。特に、今回のように3DKで40平米弱という広さは、都心の山手線沿線では貴重な存在です。
* 立地の良さ:築年数が古いマンションは、駅近などの好立地にあるケースも多いです。生活利便性が高い立地で、広々とした空間を確保できるのは大きなメリットです。

デメリット

* 老朽化による修繕費用:築40年ともなると、建物の老朽化は避けられません。水回り設備の故障や、建物の躯体部分の修繕など、予想外の費用が発生する可能性が高いです。
* 耐震性の問題:築40年のマンションは、現在の耐震基準を満たしていない可能性があります。地震発生時の安全性に不安が残る点は、大きな懸念材料です。
* 設備の老朽化:給排水管、電気配線、窓など、設備の老朽化は避けられません。機能低下や故障による交換費用、不便さを考慮する必要があります。
* 管理体制:築年数の古いマンションでは、管理体制が整っていないケースも少なくありません。修繕積立金が不足していたり、管理組合の活動が活発でない場合、修繕が滞る可能性があります。
* 周辺環境の変化:40年間で周辺環境が変化している可能性も考慮しなければなりません。騒音問題や、近隣住民とのトラブルなど、予期せぬ問題が発生する可能性もあります。

築40年マンションを選ぶ際のチェックポイント

築40年のマンションを検討する際には、以下の点を注意深くチェックすることが重要です。

1. 建物全体の状況

* 外観:外壁のひび割れ、タイルの剥がれ、雨漏りの跡など、外観から建物の状態を判断します。
* 共用部分:廊下、階段、エレベーターなどの共用部分の老朽化状況を確認します。清掃状況や、修繕の履歴も確認しましょう。
* 管理状況:管理組合の活動状況、修繕積立金の状況、過去の修繕履歴などを確認します。管理会社に問い合わせて、詳細な情報を収集しましょう。
* 耐震性:耐震診断が行われているか、その結果を確認します。耐震補強工事の実施状況も確認しましょう。専門家に相談することも検討しましょう。

2. 室内状況

* 水回り:キッチン、浴室、トイレなどの水回りの設備は、特に老朽化しやすい部分です。排水管の詰まりや、給湯器の故障などがないか確認します。
* 床:床の傾き、腐食、湿気などがないかを確認します。
* 壁:壁のひび割れ、剥がれ、カビの発生などがないかを確認します。
* 窓:窓の開閉状況、断熱性、防音性をチェックします。
* 電気設備:コンセント、スイッチ、照明器具などの状態を確認します。

3. その他

* 周辺環境:騒音、日当たり、風通しなどを確認します。近隣住民とのトラブルがないか、事前に確認しておきましょう。
* 防犯対策:オートロック、防犯カメラなどの防犯設備が整っているかを確認します。
* 近隣住民:近隣住民の様子や、雰囲気を確認します。

専門家の意見を参考に

築40年のマンション購入・賃貸を検討する際には、不動産会社だけでなく、建築士や不動産鑑定士などの専門家の意見を参考にすることを強くお勧めします。専門家は、建物の状態を正確に判断し、潜在的なリスクを指摘してくれます。

具体的なアドバイス

* 複数物件の比較:築40年のマンションだけでなく、築浅のマンションなども比較検討することで、より良い選択ができます。
* 専門家への相談:不動産会社だけでなく、建築士や不動産鑑定士などの専門家に相談することで、より客観的な判断ができます。
* 契約前に慎重に検討:契約前に、建物の状態を十分に確認し、リスクを理解した上で契約しましょう。契約書の内容をよく確認し、不明な点は質問しましょう。
* 修繕費用の見積もり:修繕が必要な箇所が見つかった場合は、修繕費用を見積もってもらいましょう。

まとめ

築40年のマンションへの引っ越しは、家賃の安さや広さといったメリットがある一方で、老朽化による修繕費用や耐震性の問題など、様々なリスクも伴います。物件選びにおいては、建物の状態を丁寧にチェックし、専門家の意見を参考にしながら、慎重に判断することが重要です。

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