築40年の長屋で黒カビ大量発生!原因と除去方法、予防策を徹底解説

築40年の古い長屋に2年前に引っ越ししてきたんですが…今年に入ってから部屋の土壁に黒かびが大量に発生しました。とる方法は ないですか? 天気が いい日は必ず家の窓は開けてたのに…何故なんでしょうか…。

築40年の長屋、土壁の黒カビ大量発生…その原因と対策

築40年の長屋にお住まいの方、そして土壁に発生した大量の黒カビにお困りのことと思います。窓を毎日開けていてもカビが発生する原因は、いくつか考えられます。今回は、その原因究明から、効果的な除去方法、そして今後の予防策まで、詳しく解説いたします。

黒カビ発生の原因:湿気と温度、そして古い建物の特性

まず、黒カビが発生する主な原因は湿気と温度です。窓を開けていても、築40年の長屋には、以下の様な問題が潜んでいる可能性があります。

  • 建物の老朽化:古い建物は、壁や屋根の断熱性が低く、外気温の影響を受けやすい傾向があります。特に土壁は、吸湿性が高いため、湿気をため込みやすく、カビの繁殖に最適な環境を作り出してしまうのです。
  • 通風の悪さ:窓を開けていても、建物の構造上、十分な換気が行われていない可能性があります。特に長屋の場合は、隣家との距離が近く、風の通り道が限られているケースが多いです。
  • 結露:室内の温度と外気の温度差によって、壁や窓に結露が発生し、それがカビの発生源となる可能性があります。特に冬場は注意が必要です。
  • 漏水:屋根や壁の劣化によって、雨漏りが発生している可能性もあります。目に見えない小さな漏水でも、壁内部に湿気をため込み、カビの発生を招く場合があります。
  • 土壁の材質:土壁は、吸湿性が高い反面、乾燥しにくいため、一度湿気が入ると、カビが発生しやすくなります。また、土壁自体に含まれる有機物がカビの栄養源となる場合もあります。

これらの要因が複合的に作用することで、黒カビの大発生につながっている可能性が高いです。窓を開けるだけでは不十分な場合が多いのです。

黒カビの除去方法:安全に、そして効果的に

黒カビの除去は、決して素手で触らないことが重要です。黒カビには、アレルギー反応を引き起こす可能性のある菌が含まれているため、ゴム手袋、マスク、保護メガネを着用して作業を行いましょう。

  • 軽度のカビ:ブラシや歯ブラシなどでカビを落とします。その後、次亜塩素酸ナトリウム(キッチンハイターなど)を薄めた溶液を吹きかけ、数分置いてから拭き取ります。必ず換気を十分に行いましょう。
  • 重度のカビ:広範囲にわたる、または深く入り込んだカビの場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。専門業者は、適切な薬剤と技術を用いて、安全かつ効果的にカビを除去してくれます。
  • カビ取り剤の使用:市販のカビ取り剤を使用する際は、必ず製品の説明書をよく読んでから使用しましょう。換気は必須です。また、土壁への使用は、壁を傷める可能性があるため、注意が必要です。可能であれば、目立たない場所で試してから使用することをお勧めします。

注意:次亜塩素酸ナトリウムは、他の洗剤と混ぜると有害なガスが発生する可能性があります。必ず単独で使用しましょう。

黒カビ予防策:湿気対策が最重要

黒カビを予防するためには、湿気対策が最も重要です。

  • 換気:こまめな換気を心がけましょう。窓を開けるだけでなく、換気扇も活用しましょう。特に、浴室やキッチンは、湿気がこもりやすい場所なので、使用後は必ず換気扇を回しましょう。
  • 除湿:除湿機を使用するのも効果的です。特に梅雨時期や冬場は、除湿機を積極的に活用しましょう。エアコンの除湿機能も有効です。
  • 乾燥:湿気を吸いやすいカーペットや布団などは、定期的に天日干しを行いましょう。湿気がこもらないように、家具の配置にも気を配りましょう。
  • 断熱:壁や窓の断熱性を高めることで、結露の発生を防ぐことができます。断熱材の追加や、断熱効果の高い窓への交換などを検討しましょう。
  • 定期的な清掃:定期的に壁や天井などを清掃し、カビの発生を防ぎましょう。掃除機や雑巾などで、埃や汚れを取り除きましょう。
  • 専門家への相談:どうしてもカビが気になる場合は、専門業者に相談してみましょう。原因究明から対策まで、的確なアドバイスをもらえます。

専門家の視点:建築士からのアドバイス

建築士の視点から見ると、築40年の長屋における黒カビ問題は、建物の老朽化と、土壁の吸湿性が高いことが大きな要因です。根本的な解決のためには、以下の点も考慮する必要があります。

* 壁の改修:土壁の全面的な改修を検討する必要があるかもしれません。通気性の良い新しい壁材への変更や、断熱材の追加によって、湿気対策を強化できます。
* 屋根や外壁の点検:雨漏りの有無を確認し、必要に応じて修理・補修を行いましょう。
* 換気システムの改善:既存の換気システムが不十分な場合は、換気扇の増設や、機械換気システムの導入を検討するのも良いでしょう。

まとめ:黒カビとの戦いは長期戦、継続的な対策が重要

築40年の長屋で黒カビが発生するのは、決して珍しいことではありません。しかし、適切な対策を行うことで、カビの発生を防ぎ、快適な住環境を保つことができます。今回ご紹介した除去方法と予防策を参考に、黒カビと戦い、安心して暮らせる空間を作り上げていきましょう。専門家への相談も有効な手段です。諦めずに、快適な住まいを目指してください。

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